「小学3年生から復習しています」

  ここ1、2年は書いていませんが、「国語が出来ない人は、英語も数学もできるわけがない」というのが私の持論です。 

 * 「AよりBの方が**センチ小さい(大きい)」の大小関係が分からないので、数学の式が立てられない。

 * 数学の文章題が3行以上にわたると「何のことか意味が分からん」と言って取り組む意欲をなくしてしまう。

 * 「トイの断面積を求めよ」という問題で、中3の塾生で誰一人、トイがどんなものか知らなかった。 雨樋の説明をしても、「そんな言葉聞いたこともない」という。

 * 中3英語で、普通文を受身文に直す練習をした後、受身文を普通文に直す問題が出てきたので「今と逆の作業をすればいい」といっても理解できない。

* 大学入試センター試験問題で、英文内容に合った諺の英文を選ぶ問題になると、日本語の諺自体をほとんど知らないのでお手上げ。

 先日も大学生の四字熟語の知識のなさの調査結果が新聞に載っていましたが、漢字を知らないというレベルの話ではありません。 なんでもすぐに「かわいいー」か「やばくない」で済ませてしまう。 ちょっと正解するしすぐに「俺って天才かも」と声に出し、「それは小学3年生レベルの計算が分かってないということやで」というと「あたしそんなに馬鹿ということ?」と開き直る。 高校生も、英文和訳問題で、内容の意味を理解しないまま訳文を書いて済ませている。 ・・・ あげていけばきりがありません。 

  ところが、先日、ある中3生のお母さんが 「国語が余りにもできないので、公文教室に通わせ始めました。 そしたら、小学3年生からの復習からやらされているそうです。でも本人も決心して通っています」 と言われました。 「馬鹿にされた」と腹を立てず、基礎からやり直そうとする姿勢は本当に大切です。 この塾生は本当によく決心できたと感心しています。 あと数ヶ月で、高校受験レベルまで上げられるかどうかは分かりませんが、この子にとっては大きな収穫になるものと思います。 読書の嫌いな人は、せめてこうした努力が必要だと思います。 将来の英語の勉強のためにも・・・

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