ピストル乱射事件   (1999/5)

先日、アメリカ、コロラド州の高校で起きた死亡15人、重軽傷数十人というピストル乱射事件を覚えておられると思います。  去年も何件か同様の事件があったし、数年前には留学中の日本人学生が撃たれて死亡する事件もありました。
その都度、「銃社会の病めるアメリカ」という形で問題になりますが、いつも一時的なものです。  2億6千万人の人口に対して、2億丁ものピストルや散弾銃が文字どおり一般家庭に出回っているのです。  20年前、私たちがホームステイさせていただいていた家にも、タンスの引き出しの中にむき出しの状態で置いてありました。  「自分の家族、財産は自分で守る」という開拓者時代の精神が今なお根強く、銃の所持は憲法でも保障されているのです。 
 
 毎年こんな事件が続発したり、銃による殺人事件が日本の何百倍も発生しているのに、憲法改正にはいたりません。  昨日クリントン大統領が提案した内容も、銃の所持年齢を21歳以上に引き上げる、暴力犯罪を犯した青年には生涯銃の購入を許可しない、というものですが、これすら議会で通らないと見られています。 私たち日本人には理解しがたい現象です。  確かに日本でも殺人事件が急増していますが、欧米に比べるとまだまだ安全です。  私は安全な社会を選びたいと思います。 

           
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