物を大切にしない子供たち 

 これまで何本の傘がたまったことだろう。 忘れた傘を次の機会になっても持って帰らない子が多いのです。 確かに100円のビニール傘が大部分ですが、中には1000円前後の傘もあります。 昨日も1ヶ月以上放置されていた傘を取り込みました。 シャープペンシルやマーカーなどは当たり前で、眼鏡ケースや目薬でさえ名乗りをあげません。 何回注意を促しても持ち帰りません。
 
 
 物を粗末にしないようにと厳しく躾けられてきた私たちにとっては信じ難いことです。 小さな時から、豊な物に囲まれて育ったために「なくなればまた買ってもらえばいいや」ということなのかも知れません。 少資源国日本、いや地球にやさしい生き方という面からも、ご家庭で子供たちに物を大切にするという態度をしっかり植え付けていただきたいと思います。

筆記体は必要
「先生、筆記体の勉強をしたいので教材を教えてください」と夏休み直前、高校になってから入塾した高岡高校1年生が言ってきました。 
 近年、中学校では筆記体を習わなくなっています。 学習指導要領の関係で教えなくてよいことになっているのです。 当塾では、1年生の夏休みに指導していますが「学校で習わないのだったらどうでもいいや」と言う子が増えてきています。 彼は中学時代、どこの塾にも通っていなかったので筆記体の学習を全くしていません。 ところが、高校の先生の中には、そんなことはお構い無しに筆記体で板書する先生がおられるので、知らない子はまごつくのです。
 私も、高校生の添削問題では、訂正にはブロック体で、説明には筆記体で書いているのですが、2年前やはり高校から入塾した子に「みんなブロック体で書いてください」と頼まれました。 でも、ローマ字でサインする機会もあるし、外国人からの手紙も読む機会が出てくるだろうに、こんな状況でいいのでしょうか。 来年からは完全週5日制になって授業時間がさらに削減されるので、中学教育からは筆記体練習は完全になくなると思いますが、当塾は継続して指導していくつもりです。


有名私立大学は国立大学より難しい
高3生のお母さんから進路相談を受けました。 私立大学を第一志望として受験するなどというと、特に砺波高校の先生方は怒られるそうです。 例年よく聞く話です。 そのせいか、このお母さんも「私立は滑り止め」と考えておられました。 
たとえ東京や京都の有名私立大でも、砺波高校生ならなんなく合格できるものと思っておられたのにはびっくり。 「たとえ富山大学や金沢大学に合格しても、東京や京都の有名私立大学にはほとんど通らないですよ」と実態をお話ししました。 
  私個人としては、勿論経済的な問題もありますが、超一流の国立大学は別として、近年では生き残りをかけて改革に必死に取り組んでいる大都市の有名私立大学のほうがよりよい経験を積めるのではないかと思っています。 去年、金沢大学と東京理科大学に合格した生徒がいましたが、砺波高校の先生は金沢を勧め、私は理科大を勧めました。 結局理科大に進学し、その後の様子が気になっていたのですが、今月、塾に立ち寄ってくれた時に「いい大学ですし、全国規模の人と知り合えて本当によかったです」と言ってくれたのでほっとしています。

      お子さんと一緒にお墓参りされましたか
お盆前の授業の際「みんなお盆にはちゃんとお墓参り行かないとだめだぞ」と言いました。 すると1人が「お墓には僕の知らんおじいちゃんのおじいちゃんらしか入ってないからおがまんでもええんや」と答えました。 私は「何をいっとるんや。 ずっとずっと前の先祖からのDNAが君たちに受け継がれてきとるのやないか。 直接顔を知らんでも、その先祖がいたから君らが生きとるんや」と思わず声を荒げました。 その後確かめていませんが、お参りに行ってくれたものと信じています。
 私達は、忘れない限り、8月6日、9日、15日には、テレビの前で式典に合わせて手を合わせています。 学校の成績だけでなく、たまにはそんなことも話し合っていただきたいと思います。



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