勉強も自己責任時代へ
 4月から完全週5日制に移行します。これに伴い、学習内容が従来より3割も減ります。子供たちは大歓迎かもしれませんが、学力の急激な低下が心配されています。しかも、これまでの相対評価から、学習目標に対する理解度で評価する絶対評価制度に変わります。去年から先行実施している府県の実例によると、8割の子供たちが評価5で、2や1はゼロだったそうです。
 これまで高校入試は、内申点評価と試験の点数を同じ比重で評価してきていました。従って、完全な゛輪切り゛指導になっていました。しかし、皆がほぼ同じ好成績ということになれば、内申点評価というものが意味を失うことになりかねません。先日の塾協議会の席上、この問題が取り上げられました。教育委員会の方針はわかりませんが、「通知表」の成績とは別に、実力試験や中教研等の試験も加味した「内申書」の成績という二重帳簿になるのではないかということになりました。あるいは推薦入試枠の拡大、学科・コースによる傾斜配点の導入、あるいは東京都立の進学指導重点指定校で去年から実施しているような学力試験と調査書の比重を7:3にしたり高校独自の試験問題作成といった制度の新設などが考えられます。最近、富山県からの東大合格者数の低迷が問題になっていることから考えても、この東京都の例に倣うことが予想されます。そうなるとあとは試験だけによる一発勝負ということになる恐れがあります。 
英語と数学は、理解度、すなわち成績に応じた習熟度別授業となり、成績上位者は指導要領で定められた以上の内容の「発展学習」を受けるため、生徒間の格差が今まで以上に拡大するものと考えられます。ということは、日頃の学校の成績だけに満足せず、自己責任で勉強するしかなくなるのです。
 当塾は、原則として「発展学習」の内容、すなわち3割削減以前の13年度までの学習内容を勉強していく予定です。部活で忙しく疲れるでしょうが、休まないで通塾するようご指導ください。


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