イギリスってどこにあるの?

 

 中学3年生の数人が尋ねた言葉です。 最初は耳を疑いました。 私は子供のころから左耳がまったく聞こえず、よく聞き間違いをするからです。 でも聞き違いではありませんでした。 どのクラスにも知らない子がいました。 しかも英語の成績がかなりよい子の中にもいたのには驚きでした。 
 中3の教科書のProgram2に、ロンドンからきた中学生と日本人の中学生が、桜の花見に出かけたときの会話文が出てきます。 私が念のためにと思って「ロンドンってどこにある」と尋ねると「知らない」と言う子がいてびっくり。 「イギリスやんか」とその子に教える子がいて、上のような会話になりました。 「ヨーロッパだよ」というと「ああ、長靴みたいな形の国か」という始末。 今は小・中学校で地理をしっかり習わなくなったとは聞いていましたがこれほどひどいとは思ってもみませんでした。 「おいおい、英語は本来イギリスの言葉やないか。 イギリス人の一部が2・300年程前に移住して作った国がアメリカで、そのアメリカが今や経済的に世界一になったから君らはアメリカ英語を習ってるんやないか」と話すと「知らんかった」と言う。
 教科書の会話文の中で「桜は日本では2,3日で散ってしまうが、イギリスでは2週間以上咲き続ける」ということが出てきます。 「なぜだと思う」と質問しても、地図上でイギリスの位置をちゃんと知っていた子供たちでさえ答えられない子が大部分。 これが「ゆとり教育」で “生きる力”を与えられてきているはずの子供たちの姿かと思うと愕然としてしまいます。 来年からは授業内容が現行よりさらに3割も削減されてしまいます。 知識偏重はいけないとよく非難されますが、こんなに何も知らずに大人になってもいいのでしょうか。
 これを書いた直後、高1の砺波高校生も知らないことが判明、言葉に詰まりました。

        
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