「信頼できる大人に出会えてよかった」


 今春、医学部に挑戦したが浪人することになったA君がお母さんに話した言葉だそうです。小学6年から7年間、町の中心部にある家から遠くはなれた塾に通い、残念な結果になったにもかかわらず、恨みもせず、こんな素敵な言葉をくれました。勉強の合間に交わす何気ない話の中で、何かを汲み取ってくれたのでしょう。子供たちのおじいちゃん、おばあちゃんの年齢に近づきつつある私たちにとっては何よりもうれしい言葉です。
 1日の日曜日に、去年卒業した女生徒2人がひょっこり訪ねてきました。獣医学部を目指して浪人していた子供たちです。また苦杯を浴び、2浪するそうです。一人は「先生の薦めてくれた予備校ですばらしい先生にめぐり合えて楽しかった」という。もう一人は、金沢大学の法学部に合格しながら「夢を捨てきれず」に休学して頑張っていた生徒。すっきりとした明るい顔だったので一安心。「君たちが一番しんどいのは言うまでもないけど、2浪させてくれる両親に感謝の気持ち忘れたらあかんで」と言って別れました。
  いよいよ新入学、新学年が始まりましたね。  お子様がたは希望に満ちて通学を始められたことと思います。  私どもも心を新たにして取り組んでいこうと決意しています。

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