やっぱり国語力     (1999/9)

   、3年生の数学も復習をやりましたが、特に「・・より大きい、小さい」とか「AはBの3倍」という場合の大小関係が分からない生徒が半数もいたのには驚きでした。  当然、式の立て方が逆になり答えが違ってくるのです。 
   高校2年生の例ですが、英文和訳で「他人を幸せにするエネルギーを使う」という訳文と「他人を幸せにするためにエネルギーを使う」という訳文の意味の違いが分からないというのです。  高校1年生で「英文法の参考書を読んでも説明が理解できない」から読まないという生徒もいます。 砺波高校の生徒でさえこんな状況なのです。 このように日本語の意味の説明から始めないといけないという傾向が年々増えてきています。 私の定番の言葉ですがとにかくまず「国語力をつける」よう読書指導をお願いします。  子供にだけ要求するのでは効果はあがりません。 まず親が実践してみせることが大切なのです。
   最近読んだ本から・・「日本の大学生に英語を教えてみて思うのは、英語が出来る出来ない以前に、日本語が出来ないということである。 英語の論理が分からないというけれど、その前に、話す場合も書く場合も、日本語で論理が組み立てられていないし、筋の通った表現になっていない。・・・日本語あっての英語であり、自国語がちゃんと話せない、読めない、書けないのでは、外国語を習っても意味はないであろう」 (マークス寿子著 とんでもない母親と情けない男の国日本 ゛より)

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