「中学生の教科書」・・死を想え

    発行所  四谷ラウンド
 哲学者、数学者、作家ら7人が7教科についての思いをつづった本。
  歳とともに感受性が鈍くなって来て、テレビドラマを見たり、本を読んだりしても泣かなくなってしまっています。 そんな私が、宮城まり子の「社会」を読んで涙が出ました。 高校時代に「野菊の墓」や「伊豆の踊り子」を読んだ時、大人になってテレビドラマ「北の国かゆ」を観た時に、泣いたことを思い出しました。 ぜひぜひお読みください。


中学生の教科書美への渇き
 春に紹介した「中学生の教科書―死を想え」の第二部です。 第一部と同様、七人の著名人が各教科について執筆しています。「私たちは、自然の美しさに立ち尽くし、美しい芸術作品に接し息をひそめ、人間の美しい精神を知り自らの卑小さを知り同時にそれに憧れ勇気を湧かせる。 学問、そしてそれぞれの教科の根底にも゛美゛へのあくなき葛藤がある」・・はじめに より。


 * 夏休みに遊びにきてくれた慶応大1年の金子正利君に立花 隆著脳を鍛えるを読んでみればと貸したのですが、先月下旬にやっと読み終えましたというメールが届きました。 その中で「どうしてこんなに本を読むのに時間がかかったかというと、先生も経験がおありだと思いますが、人間は他人から借りた本はなかなか興味を持ち始めるのに時間がかかるからです。これは、私に限ったことではなく、他の人にもいえることだと思います。簡単な例を挙げれば・・・・クラシック音楽に興味がある人に、無理矢理ポップスを聞かせる感じです」と書いています。 確かにその通りだとは思いますが、子供たちにはとにかく読書をしてもらいたいと願っています。 金子君も「読んでよかった」と長い感想を書いてきてくれました。

          最近読んだ本からへ     ホーム