これぞ本当の職人さん

宮大工棟梁・西岡常一 「口伝」の重み ―― 日本経済新聞社

  この本を読めば、本当の職人の姿が伝わってきて、これこそ本当の生き様だと感動します。 

テキスト ボックス:  木の文化は、自然を守る文化からしか生まれない。
 木を生かすには、自然を生かさねばならず、自然を生かすには、自然の中で生きようとする人間の心がなくてはならない。
 その心とは、永遠なるものへの思いでもある。
 左の引用を読めば、我々日本人が失ってしまったものに対する痛烈な問いかけが感じられます。  「木組みは木の癖組み。 人組みは人の心組み」という。― どこか武田信玄の「人は石垣 人は城」に通じるものを見抜いている。 

彼が日経新聞の「私の履歴書」に書いた文と、弟子や一緒に仕事をした人たちの思い出話から成り立っています。 法隆寺を創建当時の姿で解体修理をすることになった時、学者間で意見の対立があったが、彼が、再利用されていた木材のクギ穴の様子から様式を割り出した。 「知識は持っとかなあかん。 だけど知識人になるな」 「自分で考えなはれ!

 大工さん、電気屋さん、自動車修理工、植木屋さん、等々数え上げればきりがないが、私は昔からいつも「すごいなあー」と職人さんの手仕事の技を尊敬しています。 なんでも修理してもらう時には、立ち会ってその手元を見ています。 確かに私のほうが長い間勉強して、いわゆる知識があり、英語が読めたりしますが、自分の腕で作り出したり修理したり出来る物は何一つありません。 今年の長者番付で、投資コンサルティング会社の部長が全国で1番になりましたが、彼は人様のお金を動かしただけです。 そんな人が長者になる社会はやはりどこかいびつな社会ではないでしょうか。 そんな意味からも私はNHKのプロジェクトXが大好きなのです。 「本当の職人ってやっぱりすごいなあー。」




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