地獄の試験
京都大学に2人合格
塾生が、京都大学の経済学部と工学部に1人ずつ合格しました。
特に経済学部を受験した塾生は、「論文入試方式」で挑戦しました。
国語は、「国民についての考え方と歴史のとらえ方」に関する3人の識者の18ページに及ぶ評論文を読んだうえで自分の論評などを合計原稿用紙10枚分展開するというもの。設問の1つは「A氏においては、なぜ歴史の”忘却”が必要とされるのか、そしてB氏は、”忘却”に関するA氏の主張をどのようにとらえているか論じなさい」(1200字)。こんな調子の設問が4問。 数学は応用問題5問。 英語は、ダーウィンの「進化論」を支持する5ページの評論文を読んで、部分訳や要約の設問に答えたあと「著者の主張の論理の立て方や論拠のあげ方の問題点」を日本語で1000字以内で論評せよというものです。合計6時間の長丁場。
こんな問題文を読んだだけでいやになりませんか。一般の入試問題のような単なる知識の暗記量テストではなく、真の国語力と英語力がないと全く歯が立たない問題です。
HPでこの話を知った慶応大学2年の金子正利君が「私も同じところを受験しましたが、はっきりいってあの試験は地獄でした。試験時間があれだけ長く感じたのはあの時一回きりだったと思います。」というメールをくれました。この入試こそ日本で唯一の真の大学入試といえる試験だと思います。
工学部の試験は一般的な試験ですが、京大の英語は難問で有名。特に今年の1番は「論理的な話し方における言葉の重要性」に関する英文で、英文構造に加え内容そのものが実に難解でした。 2人ともよくぞ合格してくれたと思っています。
もう1人は、早稲田大学専願で、文系の6学部を受験、完全制覇しました。浪人の比率が高く、東大、京大、一橋大受験者の併願者が一番多いといわれる政経学部も14 .5倍の倍率をはねのけて合格しました。「英語が決め手だったので本気で勉強しました」という。彼は直前の冬休みに、東京の早稲田専門の予備校に通い、受験する3科目に絞った講座を受けましたが、「社会の政経はとても役に立ちましたが、英語は授業に出ても無駄でした。塾での精読訓練が良かった」と言ってくれました。彼は1、2年生のときは学年でも最下位クラスの成績だったのですが、2年の後半から心を入れ替えて「文字通り、寝るのと食事・入浴、そして塾にくる以外は勉強しまくった」と言い切ります。京大・経に合格した子が「あんな悪い成績の男がよくもまあ早稲田の政経に合格できるまで頑張ったわ。お前はほんとにすごい」と賞賛。すると彼も「英語も最後にはお前に負けた。お前が本気を出して勉強すればやっぱりかなわんかった」と脱帽していました。最後の1年間、この2人がよきライバルとして競い合ってくれたからこそうまくいけたのだと思います。
今年の大学入試センター試験の富山県の平均点は全国で43位。 英語も勿論平均点に及びませんでした。
今年のセンター試験・英語の成績
塾生平均点 145.2点
最高 189点
全国平均点(109.0点)以下なし
今年の合格者
京都大(経、工)、 富山大(理)、 上越教育大、 防衛大、
福井大(工)、 国立看護大
慶応大(法、経)、
早稲田大(政経、法、商、文、社会科学、教育)、
上智大(経)、 学習院大(理)、 立教大(社会)、
法政大(社会)、 京都産業大(理)、 南山大(外国語)
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