● 人工衛星とロケット

 

月へアポロを飛ばす前に大変偉大な科学者たちがいた。衛星、ロケット等の宇宙開発を語るには、次の5人を忘れてはならない。

 

ツィオルコフスキー:Konstantin E.; 旧ソ連 物理学者 気体力学 ロケット科学(1857-1935).「宇宙旅行の父」。

ロケット研究、飛行機設計者。9歳のとき、しょうこう熱にかかり耳が聞こえなくなり学校に通えず独学で勉強した。

地球の脱出速度も正確に計算、多段ロケットでなければ地球の重力圏を脱出できないと考え、宇宙服や宇宙遊泳の方法考案。

ブースターロケットについて論じる。宇宙飛行の論文『自由空間』(1883)を発表。SF『地球と宇宙に関する幻想』(1895)で地球の周りを回る物体を「人工

衛星」と呼んだ。『月の上で』(1893)『反動装置による宇宙空間の探求』(1903)。『地球の外で』(1918)は、月世界旅行に関する歴史的文献。

 

ゴダード      :Robert H.; アメリカ ロケット科学者(1882-1945).近代ロケットの父。

液体燃料ロケットの特許を取得(1914)。スミソニアン研究所から『超高空に到達する方法』出版申し入れ助成金を得る(1919)。

世界初液体酸素燃料ロケット打上(1926/3/26)飛行時間2.5秒、最高高度12.5m、到達距離56m。ロケット飛行に「パラシュート」「ジャイロスコープ」利用

(1937)。初めて音速を超えることに成功。液体燃料を使用する多段ロケットに関する214の特許。

第一次大戦中は発射管式のロケット砲開発。彼の死後1960年アメリカ政府は100万ドルで総資産を買い取る。

 

オーベルト     :Hermann; オーストリア⇒ルーマニア⇒ドイツ  宇宙科学者、数学者(1894-1989).ロケット開発の父。

大学は医学専攻だった。宇宙工学の先験的研究、ロケット原理について研究書『惑星間空間へのロケット』『宇宙旅行への道』などの本を執筆、宇宙開発

のことを本当に科学的な方法で取り扱った本を初めて書いた人。「宇宙旅行協会」会長。『ロケットで月へ』という映画の監修でアポロ8号とまったく同じ、

数字の8の字型で飛行、映画の中の秒読みが以後実際の秒読みに使われるようになった。

 

コロリョフ      :Sergej P.; 旧ソ連 ロケット科学者(1906-1966).旧ソ連宇宙計画の父。

ツイオルコフスキーの論文の重要性に気づきロケット実験を行う。コロリョフ設計局のチーフデザイナー。スプートニク、ウォストーク、ウォスホート計画等を指

揮、ソユース計画と有人月着陸計画(幻の月ロケットN-1、計画は1974年に廃棄)もコロリョフ指揮で進められたが1966年1月結腸癌の手術中事故で死亡。

 

フォン・ブラウン  :Wernher, ドイツ⇒アメリカ ロケット開発パイオニア NASA長官(1912-1977).月旅行の父。

ドイツで戦時中液体燃料ロケットV2を開発。戦後アメリカに渡り、最初の人工衛星エクスプローラー1号の打ち上げを成功させる。

アポロ計画の中心的役割をにない、1960年10月1日、NASA発足ジョージ・マーシャル宇宙飛行センター初代所長。レッドストーン、ジュピター、サターンの

各ロケットを開発する。NASAアポロ計画のロケットサターン5型開発などに貢献。火星への有人飛行計画を発表(1952)。

アポロ以後の宇宙航空技術概念(ステーション⇒輸送船⇒月へのフエリー⇒有人惑星空間航行船)。アポロ計画終了時にNASAを退職、5年後急逝。若い

頃オーベルトの助手であった。

 

 

膨らませた直径30mのエコー1号(写真NASA提供)

 

 

 

● 衛星(初期開発からアポロ以前まで)

 

ここに登場する人工衛星とロケットたちは、長期の開発期間と莫大な国家資金、そして忘れてはいけないのは、華やかな陰に開発・実験・運用中に

どれだけ多くの失敗の連続、特に人が爆発・炎上等に巻き込まれ血を流し死んでいったかを忘れてはならない。

人工衛星とロケットを合わせ全世界で3000回以上、いやもっとそれ以上の回数の実験・打上げが行われている。

余りにも多すぎここには全部取り上げることはできないが、主要なものを載せた。

  

年月日

衛星名・その他

摘     要

1953

地球を回る最小の人工衛星45kgを設計。

 

アメリカのS・フレッド・シンガー教授は、地球を回る最小の人工衛星(頭文字MAUSE)45kgを設計。軌道に打ち上げられるロケットはまだ存在していなかった。

1954/5/24

バイキング11号

Viking11 

旧ソ連はバイキング11号、軌道に乗せることに成功。約250kmの高度まで達する。

1955/7/1

バンガード衛星

Vanguard 

アメリカのアイゼンハワー大統領、人工衛星を軌道に打ち上げると発表。海軍によって推進されるバンガード衛星。

1957/10/4〜1961/5 

スプートニク

Sputnik

ソビエトの研究衛星の最初の型。「道中、あるいは馬車の中で道ずれになった、同じ方向に行く人、ただ単に、道づれ」とか「地球の衛星」という意味。スプートニク1号は史上初の人工衛星。スプートニク2号(1957/11/3)にはライカ犬(Laika =吠えるの意)は犬種ではなく名前。シベリアンハスキーの雑種、性別メス。3周目で死亡したといわれる。生きて回収することは考えていなかったようである。

1957/10/4

初の人工衛星スプートニク1

Sputnik 1 

旧ソ連、初の人工衛星スプートニク1打ち上げ。ツイオルコフスキー生誕100年記念打上げ成功。21日間通信、1958年まで軌道に止まった。9/17の予定だった。

1957/11/3

人工衛星スプートニク2

Sputnik 2 

旧ソ連、初の哺乳類(ライカ犬)を乗せ人工衛星スプートニク2打ち上げ成功。1958年4月地球に再突入で破壊、犬はすでに死んでいた。引き続き10号1961/3/25まで続く。

1957/12/6

バンガード

 

アメリカバンガード・ロケット打ち上げ失敗。わずか2秒で墜落、散々酷評された。

1958/1/31

エクスプローラーT

ExplorerT

アメリカで軌道にのせた最初の人工衛星、地球をとりまいているバン・アレン放射線帯を発見した功績。これは国際地球観測年の最も意義ある新発見。そのほか流星塵は、地球の近くの宇宙飛行には大して障害にならないことを証明。

衛星の性格は、この名称自身が表わしている。初期のエクスプローラーは小さな傾角で地球を回るものであったが、後の型は非常に長い軌道に打ち上げられた。

1958/3/17

バンガードT

VanguardT

人工衛星を軌道にのせて大気密度を測定、地形の測量。地球がわずかながら西洋梨の形をしていることを示し、地図の誤差を訂正するに必要な資料の送信。送信用電源として太陽電池を使用した最初の衛星、上層の大気は従来予想されていたよりも薄い、太陽活動は大気に変動を起し、それが地球上の天候に影響を及ぼす可能性の示唆。その軌道が変化することから、太陽の光は人工衛星に圧力を及ぼすことを発見。これは基礎科学上重要な発見し、人工衛星の軌道を計算する上にも貴重な発見。

1958/3/26

エクスプローラーV

ExplorerV

地球をまわる楕円軌道に人工衛星をあげて、流星塵、宇宙線、温度を研究する。この衛星は、その内部の温度や外部の温度はもちろんのこと、放射線帯や流星塵に関する貴重な資料を送って来た。その小型テープレコーダーは録音、再生、蓄積の機能が信頼できることを証明した。エクスプローラーVは約1,250回軌道を周り52,000,000km飛ぶ。

1958/7/26

エクスプローラーW

ExplorerW

人工衛星を軌道に乗せて、エクスプローラーTとVが検出した放射線帯の研究と、宇宙空間でつくった人工的放射線と“球状の磁気”の観測。軌道にのせることに成功。放射線帯に関する資料を送信。地球の磁場の分析に役立つ。エクスプローラーWは、455日間軌道上6,400回地球をまわる。

1958/12/18

スコーア

Score

「軌道を回る中継装置による信号伝達」の意味。人工衛星による電話とテレタイプの中継の可能性試験。宇宙から人間の声を送った初の衛星。スコーアはテキサス、アリゾナ、ジョージアの各州にある地上局からの通信を受信中継、アイゼンハワー大統領のクリスマス・メッセージもあった。通信の中継方式の実演に成功、無線と慣性を利用して人工衛星を軌道に誘導した初の衛星。

1959/1/2〜1976/8/9

ルナT〜]]W

luna

ソビエト月探査機の呼び名、月を回るものと、月に着陸するものを区別せずにそう呼ぶ。ロシア語の月の意味。1〜24号。16、17、20、21、24号月軟着陸成功

1959/1/2〜1959/10/4

ルーニック

Lunik

ソビエトの月探査機の誤った呼び名。これは、スプートニクからの類推で、アメリカの新聞記者がつけた名前である。実際にはソビエトは宇宙ロケット1、2、3号という名称をつけたが、後にルナ1、2、3号と名をつけなおした。

1959/2/17

バンガードU

VanguardU

雲の分布を研究するための人工衛星。地球をまわる楕円軌道に打ち上げたが、人工衛星が“ぐらつく”ため、雲に関する資料の判定は不満足。

1959/2/28

ディスカバラーT

DiscovererT

大きな傾角の軌道を持つアメリカ空軍衛星、最初の軌道離脱回収実験に使われた。ディスカバラーとソアロケットの組合せの能力と、地上施設の能力の実験。人工衛星をほぼ両極まわりに近い軌道に乗せた。安定装置の故障のため衛星が転倒して継続的に追跡するさまたげとなった。

1959/3/3

パイオニーアW

PioneerW

計測器を備えた衛星を地球と月をまわる軌道に乗せることに成功。宇宙空間の放射線測定に関する重要な資料を送ってきた。。月の付近で光電の観測器の実験をするため、月から32,000キロメートル以内を通過させる計画。発射の際計画通りの速度に達しなかったので、月から59,500キロメートル以内を通過、月の近辺での実験を行うことができなかった。655,000kmの距離に達するまで82時間追跡。永久に太陽をまわる軌道に入る。

1959/4/13

ディスカバラーU

DiscovererU

推進、通信、軌道上の動作、安定、回収技術、宇宙線調査などを行うための人工衛星。円に近い両極まわりの軌道にのせ、安定調整に成功。すべての装置が計画通りに働いたが、自動制御時計が狂ったためカプセルの放出が早すぎて回収ができなかった。人工衛星に回収用機械装置のはいった容器を積んで行ったのは最初。

1959/8/7

エクスプローラーY

ExplorerY

地球の周囲の放射線帯の三つの放射線強度の比を測定し、地球上の雲の分布撮影装置を試験し、地球の磁場の分布図を作り、流星塵を測定し、電波の伝播状態を研究するための人工衛星。軌道にのせることに成功。はじめてのテレビジョンによる雲の分布写真が得られた。地球をとりまいている大きな電流の輪、バン・アレン放射線帯の完全な分布図を得る。

1959/8/13

ディスカバラーX

DiscovererX

推進、通信、軌道上の動作、安定、回収技術に関する資料を集める人工衛星。軌道にのせることに成功。回収用カプセルの分離は計画通り。カプセルからの信号を受信できず回収不能。第2段ロケットは衛星を放出した後大気圏に突入し、カプセルは両極をまわる軌道を飛び続ける。

1959/8/19

ディスカバラーY

DiscovererY

推進、通信、軌道上の動作、安定、回収技術に関する資料を集める人工衛星。両極まわりの軌道にのせ、カプセルを回収する。軌道にのせることに成功。カプセルは放出したが、カプセルからの信号が受信できず回収失敗。

1959/9/18

バンガードV

VanguardV

楕円軌道に衛星をあげて、地球の磁場、太陽のX線、流星塵、温度を調査。楕円軌道に成功。通過地域における地球の磁場の広範な調査資料を送って来た。バン・アレン放射線帯の下端の位置の詳細。流星塵の衝撃数の正確な測定

1959/10/13

エクスプローラーZ

ExplorerZ

放射線を総合的に測定する人工衛星、太陽の紫外線とX線、宇宙線、地球の幅射線、流星塵など種々な観測を行う。放射線および磁気嵐について貴重な地球物理学的資料を送信。衛星内部の温度調節法の実験成功。飛行中流星塵が探知機を通過した最初の例。大規模な気象現象検出。

1959/11/7

ディスカバラーZ

DiscovererZ

推進、通信、軌道上の動作、安定、回収に関する資料を集める人工衛星。軌道に乗せることに成功したが、電気的故障のため軌道を安定させてカプセルを回収することができなかった。

1959/11/20

ディスカバラー[

Discoverer[

推進、通信、安定、回収に関する資料を得る人工衛星。軌道には乗ったが計画通りにならなかった。カプセルは放出されたが落下地点不明のため回収不能

1960年代 

パジオス

Pageos

「受動型測地周回衛星」を意味する。この衛星群は送信機を積んでいないので光学的観測を必要とする気球型の人工衛星。初めは、受動型ジュオスという名称が使われた。このジュオス(Geos)という語は、エクスプローラー衛星の“あるもの”の目的を示すために使われていたものである。

1960年代 

プロトン

Proton

非常に大重量のソビエトの研究衛星。任務の一つが宇宙空間での陽子(宇宙線)を探知することにあることからつけられた名称。

1960/3/11

パイオニーアX

PioneerX

地球と金星の軌道の間の惑星間宇宙空間の調査、超遠距離通信、天文学的距離の測定法の研究。長距離通信上いくつかの重要な新記録を樹立、太陽のフレーア効果と微粒子のエネルギー及び分布を測定、惑星間宇宙空間の磁場現象を測定。地球から3,600万kmという遠方から最後の通信を受信。その間合計138.9時間資料を送信。永久に太陽をまわる周回軌道に入る。

1960/4/1

タイロスT

TirosT

アメリカの気象研究衛星。「テレビジョンおよび赤外線観測衛星」を表わす。将来は全世界の気象通報方式となるべき実験的テレビジョン技術試験。円に近い軌道にのせることに成功。ビデオ方式によって、気象学上興味のある雲の分布写真を含めて合計22,000枚以上の写真を電送。

1960/4/30

トランシットT−B (トランジット)

TransitT−B

悪天候時に航海を助けるアメリカ海軍の衛星。将来船舶や航空機のための全天候全世界的航行衛星打ち上げの可能性と装備を決定する。軌道にのせることに成功。上記の航行衛星方式が可能であるという結果を示した。

1960/4/15

ディスカバラー

DiscovererⅪ

推進、通信、軌道上の動作、安定、回収技術に関する資料を集める人工衛星。カプセルのついていた第2段ロケットの外殻が両極まわりの軌道にのったが、資料カプセルは放出されたが回収地域に落下するのが追跡できず回収不能。

1960/5/24〜1961/10/21

ミダスT、V、W

Midas

アメリカの軍事衛星。ミサイル防御警報システムを意味する。

1960/6/22

トランシットU−A (トランジット)

TransitU−A 

船舶、航空機のための全天候全世界的航行衛星の能力実験、測地法の正確度増進、正確な標準時の提供、1基のロケットで2個の人工衛星を1度に上げた最初。両方とも“a”衛星“b”衛星とも別々に明瞭に送信。

1960/8/10

ディスカバラー]V

Discoverer]V

推進、通信、軌道上の動作、回収技術と高度な工学上の実験に関する資料を集めるための人工衛星。カプセルが放出され8月11日海から回収することに成功、軌道から回収された最初の人工物体。

1960/8/12

エコーT

EchoT

山が「こだま」を返すように電波を反射するのでこの名称を命名。直径30mの風船を地球をまわる軌道にのせ、アメリカの受動型通信衛星の反射体として用いた。第1回目にアメリカを通過する際、カルフォルニア州のゴールドストーンからニュージァージー州のホルムデルまで(約4,000km)音声の送信に成功。その他の送信に成功した記録も持つ。電話による通話にも成功。人工衛星によって全世界に通信を行う方式の可能性を調査するため一連の衛星中初の成功。

1960/8/18

ディスカバラー]W

Discoverer]W

推進、通信、軌道上の動作、回収技術、高度な工学上の実験に関する資料の集収。両極に近い軌道に人工衛星をあげてカプセルを放出。ハワイの南西2,400mでC−119輸送機により回収成功。

1960/9/13

ディスカバラー]X

Discoverer]X

両極に近い軌道に人工衛星を乗せる。発射技術、推進、通信、軌道上の動作、高度な工学上の実験、カプセルが放出されハワイの南方1,600kmに着水。海が荒れていたためカプセルは見えたが回収失敗。

1960/10/4

クーリエT−B

CoorierT−B

実験のみを目的とした初期の通信衛星。“遅延中継”衛星、すなわち通信を受信して指令があるまで蓄積しておく方式による全世界通信網の可能性を実験。数回通信の交換に成功。スコーア衛星計画の後継者としてのクーリエ計画は、毎分68,000語の割合で送受信、記憶が同時に出来ることを実証。19,200個の太陽電池が取りつけられていた。

1960/10〜

モルニヤ

Molniya

ソビエトの通信衛星。「稲妻」を意味する。モルニヤ1は軍事・通信衛星、モルニヤ2は国際衛星通信ネットのインタースプートニクで使用、モルニヤ3はテレビ放送衛星。150機以上打ち上げられた。

1960/11/3

エクスプローラー[

Explorer[

楕円軌道に衛星を打ちあげる。陽イオンおよび電子の構成を直接測定する方法により電離層を調査。流星塵の衝突の回数や衝撃、運動量およぴエネルギーに関する資料を集めた。

1960/11/12

ディスカバラー]Z

Discoverer]Z

両極に近い軌道に人工衛星を乗せる。第2ロケットの機能調査。カプセルが放出、ハワイの近くでC−119輸送機により回収成功。

1960/11/23

タイロスU

TirosU

地球をまわるほぼ円形の軌道に人工衛星を乗せる。将来全世界の気象通報方式となるべき実験的テレビジョン技術と赤外線装置の試験。望遠カメラと赤外線装置は立派に資料を送り続けた。広角カメラの写真は望遠カメラほど良好ではなかった。

1960/12/7

ディスカバラー][

Discoverer][

両極に近い軌道に人工衛星をあげてカプセルの回収。人工衛星となる第2段ロケットの機構、ならびに発射技術、推進、通信、軌道上の動作回収技術の研究。

1960/12/20

ディスカバラー]\

Discoverer]\

両極に近い軌道に人工衛星をあげて衛星となる第2段ロケットの研究。大気中の現象及び大気中の赤外線複写に関する資料を集める。

1961/1/31 

サモス2号

Samos

「衛星およびミサイル観測システム」を表わしている。南北両極を通る米国の軍事用偵察衛星。

1961/2/12〜1983/10  

ベネラ1〜16

Venera

ソビエトの金星探査機の名称。金星のロシア語名ベニヤイラと発音する。ベネラ7号は、初めて金星着陸に成功(1970/12/15)。

1961/2/16

エクスプローラー\

Explorer\

地球をまわる楕円軌道に人工衛星をあげる。研究用ロケットと誘導装置の動作と構造上の総合調査。風船衛星を軌道にのせて大気の密度を決定。風船と第4段ロケットを軌道に乗せたが風船衛星についている送信機が適当にはたらかなかったので、光学的に追跡することが必要となった。この打上げは全段固体燃料ロケットで衛星を軌道にのせた初の記録である。ワロッブス島実験場からの衛星打ち上げに初成功。

1961/2/17

ディスカバラー]]

Discoverer]]

両極に近い軌道に上げた人工衛星の装置が故障のため回収を放棄した。改良した衛星安定装置の研究。

1961/2/18

ディスカバラー]

Discoverer]Ⅺ

両極まわりに近い軌道に人工衛星を乗せる。空軍の早期警報用衛星方式の予備実験として、大気中の現象および大気中の赤外線の幅射に関して工学的調査資料を集める。衛星の安定と制御装置の試験。第2段ロケットエンジンを軌道上で再発火させることにはじめて成功。

1961/2/21

トランシット(トランジット)V−Bとロフティ   

TransitV−B 

円に近い軌道に人工衛星を2個あげて、(a)船舶航空機のため全天候全世界航行衛星方式を開発、測地法の正確度を増進する。(b)電離層を通過するごく低い周波数の信号の強度測定。2個の衛星が分離しなかったため、送信機は動作したが楕円軌道でトランジットの満足な資料が得られなかった。

1961/3/25

エクスプローラー]

Explorer]

高度な偏心軌道に人工衛星をあげ、地球の磁場と惑星間の磁場が太陽のプラズマに如何なる影響を与えたり受けたりするか就て明確な資料を集める。この探測衛星は60時間連続的に貴重な資料を送ってきた。地球付近の惑星間磁場は主として太陽の磁場の延長であるという理論結果が得られた。

1961/4/8

ディスカバラー]]V

Discoverer]]V

両極まわりに近い軌道に人工衛星をあげてカプセルを回収。特に、人工衛星となる第2段ロケットの改良された誘導装置、安定装置、推進装置の試験研究、軌道周期制御能力の改良。カプセルは第2段ロケットからうまく分離したが大気圏内に戻って来なかった。

1961/4/12 

ヴォストーク

Vostok

ソビエトの1人乗り有人宇宙船の最初の型で「東」を意味する。ロシアの船で最初に地球を一周したものが、この名前を持っていたために宇宙船にもこの名前がつけられた。空軍中尉ユーリ・ガガーリン(当時27)が乗って地球を1周、1時間48分であった。周回中少佐に昇進。

1961/4/27

エクスプローラー

ExplorerⅪ

ガンマ線天体.望遠鏡をつけた人工衛星を、地球をまわる楕円軌道に乗せ、宇宙から来る高エネルギーガンマ線を検出してその分布図を作る。機械装備の一部として世界最初の宇宙ガンマ線望遠鏡を持つエクスプローラーⅪがはじめて発見したことは、宇宙のガンマ線は従来論ぜられていたより少いという事実。ガンマ線望遠鏡によって得た資料は結局、宇宙の起源に関する理論に重大な影響をおよぼす。

1961/5/5〜1963/5/15

マーキュリー

Mercury

アメリカの一人乗り有人宇宙船の最初の型の名。神話の中の俊足の使者マーキュリーからつけられた。フリーダム7(マーキュリー3号)アラン・B・シェパード/リバティ・ベル7(マーキュリー4号)バージル・I・グリソム/フレンドシップ7(マーキュリー6号)ジョン・H・グレン/オーロラ7(マーキュリー7号)M・スコット・カーペンター/シグマ7(マーキュリー8号)ウォルター・M・シラー/フェイス7(マーキュリー9号)L・ゴードン・クーパー。マーキュリー計画の宇宙船にすべて7の数字がついているのは、計画当初7人の飛行士が選ばれたことに因む。

1961/6/16

ディスカバラー]]X

Discoverer]]X

両極まわりに近い軌道に人工衛星を乗せてカプセルを回収。改良された機構の試験を主とする第2段ロケットの性能試験。軌道周期制御の改良。

1961/6/29

トランシットW−A   (トランジット)

TransitW−A 

地球をまわる円に近い軌道に衛星を乗せる、(1)全天候全世界航行衛星を開発(2)太陽のX線放射を測定(3)宇宙線の強度を測定。送信機の電源として、爆発性のない原子力電池を使用した最初の人工衛星。第2第3の衛星は分離せず、トランジットW一Aからは離れたが、二つが結合したまま軌道に乗った。

1961/7/7

ディスカバラー]]Y

Discoverer]]Y

両極に近い軌道に人工衛星をあげ、カプセルを回収。改良された機構の試験を主とする第2段ロケットの検査。軌道周期制御の改良。

1961/7/12

タイロスV

TirosV

地球をまわる円状の軌道に人工衛星を乗せる。(1)人工衛星の気象観測装置開発(2)気象分析のため地球上の雲の分布写真をとる。(3)地球が太陽のエネルギーを吸収、反射、放射する量を測定。カメラと赤外線計測器による資料の伝送。撮影した写真はハリケーンの発生状況その他気象状態明瞭にした。広角カメラ2機搭載

1961/8/15

エクスプローラー

ExplorerⅫ

地球をまわる高度な楕円軌道に人工衛星を乗せる。太陽の微粒子風、惑星間磁場、地球の磁場の遠い部分、惑星間とバン・アレン放射線帯のエネルギーを帯びた粒子の調査。30億項目以上の資料を送った後、送信が止るまですべての観測器が正常に動作。今までに打ち上げられた人工衛星全部が送信したものより多くの有用な資料であった。外側のバン・アレン放射線帯の放射線は人間の宇宙飛行に何等危険なものでないことを証明する大いに重要な証処が含まれていた。

1961/8/23

レンジャーT

RangerT

地球をまわる円に近い軌道に第2段ロケットと衛星を打ち上げ、軌道上の1点から遠い宇宙へ衛星を発射。将来月および惑星間飛行の宇宙船開発。宇宙空間の放射線、宇宙線、宇宙塵の調査、ならびに地球が慧星の如く水素の尾を引いているか否かを調査。計画通りの遠い軌道ではなく、低い軌道に乗ってしまった。この宇宙探測機の姿勢制御装置は動作。実験装置は資料を送った。宇宙探測機の実験という頭初の目的は達成。

1961/8/25

エクスプローラー]V

Explorer]V

地球をまわる楕円軌道に人工衛星を乗せる。(1)ロケットの構造全体の動作と誘導装置の研究(2)微小衛星の性質とその宇宙飛行に及ぼす影響の調査。

1961/8/30

ディスカバラー]]\

Discoverer]]\

エジナ(アジェナ:Agena)Bロケットの信頼度試験、軌道周期制御装置改良、カプセル放出と回収。33回目の軌道上でカプセルを放出、1961年9月4日ハワイ近海で回収。

1961/9/12

ディスカバラー]]]

Discoverer]]]

エジナ(アジェナ:Agena)Bロケットの信頼性試験、軌道周期制御装置改良、カプセル放出と正確な回収。33回目の軌道上でカプセルを放出、1961年9月14日ハワイ付近で回収。

1961/9/13

マーキュリー・アトラスW

Mercury AtlasW

神話の中の俊足の使者マーキュリーからつけられた。無人のマーキュリーカプセルを軌道にのせ、地球を一回まわった後予定の回収場所にカプセルを戻す装置と能力を実験する。世界中にあるマーキュリー追跡網の実験をする。カプセルはバーミュダ島東方257.6kmの予定区域内で回収。全実験目的達成。

1961/9/17

ディスカバラー]]

Discoverer]]Ⅺ

エジナ(アジェナ:Agena)Bロケットの信頼性試験、軌道周期制御装置改良、カプセルの放出と回収のため軌道にのったが、第2段ロケットとカプセルが分離せず、計画通りカプセルを再突入させることに失敗。

1961/10/13

ディスカバラー]]

Discoverer]]Ⅻ

エジナ(アジェナ:Agena)Bロケットの信頼性試験、軌道周期制御装置改良、放射線の影響を調査するカプセルの放出と回収。カプセルは18回目の軌道上で放出され、1961年10月14日ハワイ北方で回収。

1961/11/5

ディスカバラー]]]W

Discoverer]]]W

エジナ(アジェナ:Agena)Bロケットの信根性試験、軌道同期制御装置の功良、軌道に乗り、カプセルは軌道上で放出されたが、故障のため再突入に失敗。

1961/11/15

トランシット(トランジット)W−B,TRAAC(トラーク)   

TransitW−B,TRAAC (Transit Research And Attitude Control)

船舶航空機のための全天候全世界的航行衛星の実験。重力を応用した人工衛星の指向装置の実験。バン・アレン帯に関する資料集収。円に近い軌道にのった。103×78cmのドラム型衛星に安定のよい発振機、連続送信機、位相変調装置、記憶装置、時計、送信機用スナップ原子力発電機を搭載。TRAACには108×40cmの衛星にドアのにぎりのような形で重力の方向に傾斜する装置が付属。地球の重力を姿勢安定用に利用できるかどうか研究。外に荷電粒子測定器。

1961/11/15

ディスカバラー]]]X

Discoverer]]]X

設計の変更を試験、放射線調査、将来の宇宙船設計に関する資料をとる、カプセルを軌道にのせ放出。1961年11月16日ホノルルの約800km東北でC−130型機により回収。

1961/11/18

レンジャーU

RangerU

将来の月および惑星間宇宙飛行のための宇宙船用装置の試験。宇宙線、放射線、宇宙塵、地球が慧星の如く水素ガスの尾を引いているか否かに関する資料の集収。計画した細長い楕円軌道ではなくて、地球をまわる低い軌道にしか達しなかった。それ故実験頂目の中で、ある頂目に関する資料は得られなかった。機構の試験という第1の目的は達した。1961年11月18日第6回ないし第13回の間の軌道から大気圏に再突入消滅。

1961/11/29

マーキュリー・アトラスX

Mercury AtlasX

人間衛星飛行の準備として、全マーキュリー機構の試験を行うためチンパンジーをマーキュリーカプセルに乗せて軌道をまわらせ回収。軌道を3周する計画のところ、姿勢矯正ジェットと電気系統がやや不調なため、2周でマーキュリーカプセルを大気圏に突入、人間衛星実現への確信を得る。カプセルはプエルトリコの近くの予定区域に着水回収。チンパンジー・イーノスの飛行中の動作は満足であった。回収した時健康状態は良好。

1961/12/12

ディスカバラー]]]Yとオスカー

Discoverer]]]X Oscar(Orbiting Satellite Carrying Amateur Radio)

放射線ならびに電波の実験。エジナ(アジェナ)ロケット、ディスカバラーカプセルを軌道から放出し、1961年12月18日ハワイに近い太平洋で回収。人間や動物の組織、胞子、菌、藻類、原子核乾板等の放射線照射資料、エジナには放射線、宇宙線測定器、電波伝播実験装置を搭載。オスカーは、他の物体と一緒に打ち上げられた小衛星。「アマチュア無線を載せて軌道をまわる衛星」を意味し、周波数145メガサイクルの送信機搭載。

1962/1/26

レンジャーV

RangerV

将来月および惑星間飛行のための宇宙船機構の試験、テレビで月の表面の写真を送る、宇宙機からカプセルを分離して月に“激突”させ、地震および温度の観測をするはずだったが、電気的機構が計画通り動作しなかったため、月前から約35,000Kmのところを通過し、太陽をまわる軌道にはいった。

1962/2/8

タイロスW

TirosW

人工衛星を円軌道にのせ、衛星による気象観測方式を発達させる。気象分析のため地球上の雲の分布を揖影。地球が太陽のエネルギーを吸収、反射、幅射する量を測定。テレビカメラと赤外線測定器による資料の送信。テレビは、軌道にのって以来毎日平均250枚の“実用上有効な”写真を撮影。

1962/2/20

マーキュリー・アトラスX(フレンドシップ7)

Mercury AtlasX(Friendship7)

人間と宇宙船の機構との動作研究、宇宙環境における人間の能力を調査する、宇宙船の適否および宇宙飛行を支持する各組織系統について宇宙飛行士の意見を聞く。宇宙飛行士ジョン・H・グレン中佐はアメリカ初の軌道飛行士となる。軌道を3周した後発射場より1,280km東南の予定区域内の大西洋に着水し、アメリカ海軍駆逐艦ノア号に回収された。

1962/4/24

コスモスV

Kosmos

アメリカでは、しばしばCosmosと書かれる。有人宇宙船の試作型から気象研究そして多分「偵察衛星」に至るソビエトのすべての型の技術開発研究衛星。

1962/4/26

アリエール(エーリアル)

Ariel

イギリスの研究衛星。名称はシェークスピアの「テンペスト」の中の「陽気な妖精」に由来。アメリカ協力のもとイギリス初の人工衛星。

1962/7/10〜1963/5/7

テルスター1、2

Telstar

アメリカ電信電話会社(AT&T社)所有、この会社のためにNASAが打ち上げた最初の商業通信衛星。「衛星を経由する長距離通信」を意味している。このテルスター衛星は、インテルサット衛星に置きかえられている。

1962/9/29

アルウエット(アルエット)T

alouette

カナダ研究衛星、フランス語の「ひばり」を意味する。別名「上方からの電離層探査機」。

1962/10/31

アンナT

Anna

陸軍、海軍、NASA、空軍の頭文字、これら四部門の陸上および船上の装置の調整用の衛星。

1963/2/14〜1990 

シンコム1(失敗)、2〜5

Syncom

24時間を周期とする通信衛星。この種の衛星の最初の名称。世界初の静止衛星。シンコム2は世界初の同期衛星。

1963/11/23 

リレイ(リレー)

Relay

初期の実験的通信衛星の一つ。初の日米間テレビ中継成功。 皮肉にもケネディ大統領暗殺ニュースで始まった。

1964/1/30

エレクトロン

Elektron

ソ連研究科学衛星。バン・アレン帯の電子密度測定を目的としていたため、この名がついた。

1964/04/02〜1970/5 

ゾンド

Zond

主として金星、惑星探査または月探査に使用されたソビエトの大型研究衛星。実際はフランス語のゾンデ(sonde)であり、英語でも探査機を意味。ゾンド1が金星軌道、2が火星軌道、3〜9は月。

1964/10/10 シンコムV SyncomV 世界初の静止衛星となり東京オリンピックのテレビ中継に使われた。

1964/10/12 

ヴォスホード

Voskhod

意味は「日の出」である。三人の宇宙飛行士を乗せるソビエトの有人宇宙船の第2世代。

1964/12/15〜1988/3 

サンマルコ1〜5

Sanmarco

非常に小さな軌道傾角を持つイタリアの小型の高層大気観測衛星シリーズの名。べニスの守護神の名。

1965/4/6 

アーリーバード

Early Bird

同期(静止)軌道に打上げられた通信衛星。インテルサット1のこと。

1965〜

インテルサット

Intelsat

国際商業衛星通信機構に属する通信衛星。大型・高性能・長寿命で安定した国際通信中継。

1965/3(3号)〜1966/11(12号)

ジェミニ

Gemini

アメリカの有人宇宙船の第2世代のもので二人乗り衛星。名称は星座「双子座」からとられた。飛行はジェミニ宇宙船と打ち上げロケット、タイタンの頭文字をとってGTと呼ばれた。ジェミニ1号が2人の飛行士を乗せて打ち上げられた。アポロ計画のための準備段階、ジェミニ宇宙船は1年8ヶ月の間に10回打ち上げ、人類を月へ、というアポロ計画に必要な様々な技術を得る。1966年11月にジェミニ計画は終了。

1965/11/26
 

ディアデム(ディアマンA-1)

Diademe

フランス研究衛星。打上ロケットがディアマン(ダイアモンド)、分離される上段がエメロード(エメラルド)とルビーと呼ばれるものであったため、この名称がつけられた。

1966/2/3

エッサT

EssaT

アメリカ研究実用気象衛星。関係を持った政府機関である環境科学サービス機関の頭文字。

1966/5/30〜1967/9/2 

サーベイヤー1〜7

Surveyor

アメリカの無人月着陸装置の名称。写真撮影土壌分析など、7回の打ち上げ5回成功。3号は アポロ12号がすぐ近くに着陸しカメラの一部、スコップ等持ち帰る。後に持ち帰ったガラスに付着していた細菌が、生きていたことが判明。

1966/8/10〜1967/8/1

ルナーオービター

Lunar Orbiter

月を周回する間に、写真撮影により地図を作成するアメリカの衛星。このシリーズの5個の衛星はすべて成功。

1967/4/23〜 

ソユーズ1〜11、T

Soyuz

ソ連〜ロシアの代表的な有人衛星。同盟とか連合を意味、宇宙飛行士を5人まで乗せられるソビエトの有人宇宙船の第3世代。

 

ATS

ATS

「応用工学衛星」の頭文字。

 

オーロラ

Aurora

エスロを参照。

 

バイオサテライト

Biosatellite

アメリカの研究衛星。動植物を乗せ実験のためそれらを宇宙線にさらすもの。新型の燃料電池を積んだ。

 

セントール

Centaur

実際はアトラスロケットの上段に使われたロケットの名称、燃料は、液体水素と液休酸素。テストの過程で幾つかのセントールロケットは人工衛星になった。

 

コムサット

Comsat

通信衛星を意味する略称。通信衛星を使用する会社の名前。ミルコムサット(Milcomsat)は軍事用通信衛星。商業用静止通信衛星が「インテルサット101(アーリーバード)」

 

D−1A

D−1A

フランスでディアパソン(音叉)と呼ばれた、フランスの人工衛星の名称。

 

エグルス

Egrs

銀河系放射能観測衛星の略。

 

エロス

Eros

アメリカ測地局の仕事の一環として提案された天然資源測量のための衛星。エロスという小惑星とは関係ない。

 

エスロ

Esro

欧州宇宙研究機構及びその衛星の名称。各衛星は別名を持ちエスロ1号はオーロラ、エスロ2号はイリス。

 

GGSE

GGSE

「重力傾度による安定実験」を表わす言葉の頭文字、この衛星は地球の重力が衛星を安定させられるかどうかを知るために、長い棒の先につけた「おもり」を乗せていた。そして、それはうまく働いた。

 

グレプ

Greb

銀河系放射能エネルギーの基調値の頭文字。この衛星群は約18kgの小さな衛星。

 

ヘオス

Heos

高偏心軌道衛星の頭文字、非常に細長い軌道。

 

ヒッチハイカー

Hitchhiker

他の宇宙船が約80kgの余分な重量を積むことができる場合に。その宇宙船と一緒に打ち上げた実験衛星。

 

イリス

Iris

エロスを参照。

 

イシス

Hsis

カナダ研究衛星。「電離層研究のための国際衛星」の頭文字。

 

エルエム

LM、正式にはレムLEM

本来、月探査船(Lunar Excursion Module)を表わすLEMと呼ばれ、月着陸船(Lunar Module)を表わす。月着陸を行なうアポロ計画の一部。アポロ9号の飛行によってLMの二つの部分が地球を回る衛星軌道にのせられた。

 

ロフティ

Lofti

低周波を使用する電離層を横断する衛星の頭文字。

 

OAO

OAO

天文研究のためのアメリカの衛星。「軌道を回る天文観測所」を意味する。

 

オゴ

Ogo

アメリカの研究衛星。「軌道を回る地球物理観測所」を意味する。

 

オソ

Oso

アメリカの天文研究衛星。「軌道を回る太陽観測所」を意味する。

 

OV−1、2、3

OV−1、2、3

他の物体と一緒に打ち上げられた空軍の研究衛星。「単に軌道を回る船体」を意味し、数字は型を表わしている。

 

ペガサス

Pegasus

この型の衛星は、非常に大型の翼を持っているように見えたので、神話にでてくる翼を持った馬の名にちなんで名づけられた。

 

ポリョート

Polyot

宇宙空間でその軌道を変えることができるソビエトの2個の実験衛星の名。「飛行」を意味する。

 

セカー

Secor

空軍の実験の際一緒に打ち上げられた陸軍の衛星。「距離の連続調査」を意味、地上の地点間の正確な距離を測定するのが目的。

 

ソルラッド

Solrad

グレプ(greb)を参照。

 

SRS

SRS

「太陽放射衛星」の頭文字をとったもので、小型実験衛星である。グレブの項も参照。

 

スタラッド

Starad

軌道上で爆発させた小原爆によって作りだされたスターフィッシュと呼ばれる人工放射能帯の放射能強度を測定するために打ち上げられた空軍衛星。この名称は、もちろんスターフィッシュラデイエーション(放射)の略。

 

トラーク

Traac

トランシット航空衛星の開発のための海軍の実験衛星。「トランシット研究および姿勢制御衛星」を表わす。

 

TRS

TRS

小型実験衛星。「正四面体研究衛星」の頭文字で、その形は数学者によって正四面体と呼ばれる四つの等しい三角形によって囲まれた立体である。しかしながら、正八面体衛星に対しても、この同じ呼び名が用いられた。

ベラ

Vela

もともとはベラホテルと呼ばれた。この衛星群は、非常に大きな軌道をもつ放射能探査機。ベラ6号は10万1,200km強の近地点と、約12万900kmの遠地点、軌道周期12時間46分。この衛星については、すべてが秘密。

 

ウレサット

Wresat

オーストラリアの研究衛星。「兵器研究確立衛星」の頭文字をとった、電離層や太陽放射能等の調査を行なった。

 

 日本の衛星

みどり  II(ADEOS-II)  地球観測プラットフォーム技術衛星。地球環境問題の解決をめざし、地球の水・生態系・オゾン層などの変化を観測する衛星。 
マイクロラブサット1号機  μ-LabSat  小型衛星技術の研究開発の一環として、技術研究本部がインハウスで製作したわずか50kg(約70cm×約50cm)の小型衛星。 
こだま  DRTS  宇宙空間で地球観測衛星や国際宇宙ステーションの大量データを中継。 
Aqua  Aqua  日・米・ブラジル共同開発の地球観測衛星。日本はこの衛星に搭載されている世界最大級の観測センサ「AMSR-E」を開発。 
つばさ  MDS-1  衛星を「より早く、より安く、より確実」に開発運用するため必要となる要素技術を、宇宙空間で実証するための衛星。 
熱帯地域降雨観測衛星  TRMM  日米共同で開発、日本のH-Uロケットで打上げ。5つの観測機器を搭載した地球観測衛星、地球全体に降る雨の約2/3以上を占めるとされる熱帯および亜熱帯地域の降雨観測を行うことを目的。観測データは気候変動研究にとって非常に貴重なデータとなる。気候システムの理解。エルニーニョ等異常気象の解明。災害防止のための洪水予報。 
ひまわり  GMSシリーズ  ひまわりは1978年から観測が始まっている、天気予報でおなじみの気象衛星。「ひまわり」の愛称で知られる日本の静止気象衛星「GMS」シリーズ。世界気象機関が進めている世界気象監視計画の一環として、宇宙からの気象観測を目的に東経140度の静止軌道上に配置された衛星。この衛星から送られる地球雲画像の観測データは、テレビ、新聞等の天気予報を始め、さまざまな分野で利用され、日常生活にもなじみ深いものだった。GMS-5は2003年5月22日観測を米国の「ゴーズ9号(パシフィックゴーズ、東経155度)」にバトンタッチした。 
あじさい  EGS  1986年にH-Iロケットで打ち上げた、レーザー測距専用の衛星。正確な地図作りに貢献。地上からレーザー光線を衛星に向けて発射し、衛星に取り付けられているプリズムで反射した光を地上の同じ地点で受け、往復時間を測定することにより距離を測る観測、地上の観測点の位置が正確に決定される。 
陸域観測技術衛星  ALOS  地図作成や土地被覆把握に加え、災害状況把握や資源探査などの役割も期待される世界最大級の地球観測衛星。 
技術試験衛星[型  ETS-[  世界最大の展開アンテナで最先端の通信実験などを行なう、8機目の技術試験衛星。 
月周回衛星  SELENE  セレーネは日本で初めての大型月周回探査機。 
超高速インターネット衛星  WINDS  将来の衛星通信ネットワークの形成に必要な研究開発を行う衛星。 
i-Space利用実験衛星  i-Space  構築が進む次世代の「宇宙インフラ」をより豊かに活用するため、さまざまな分野での衛星通信の利用方法を探っていきます。 
光衛星間通信実験衛生  OICETS  OICETSは、数万kmを隔てた衛星と衛星の間で、レーザー光を使った光通信実験を行うための技術試験衛星。 

 衛星及びステーション等 

イリジウム衛星  Iridium   携帯電話に利用する66個の衛星群。モトローラ社が提案した携帯衛星通信サービス「イリジウム計画」に沿って,数十個の通信衛星が高度780kmの地球低軌道に配置、これらの衛星群をイリジウム衛星という。 -8等〜6等級でかなり明るく見える。 
スカイラブ  Skylab  アメリカ初の宇宙ステーション。高度435km、軌道傾斜角50度の円軌道。アポロ計画の打上げロケットや宇宙船の予備部品を用いて(第3段の燃料タンク部分の大きな空間を基地として用いる)、ソ連のサリュート宇宙ステーションよりも大型のステーションを建造。1979年7月に大気圏へ突入・消滅。 
国際宇宙ステーション  ISS  アメリカの大統領レーガンは、宇宙で人間が生活できる宇宙基地を作ることを発表、この計画を国際協力のもとで進めることとした。このアメリカの呼びかけにより、1985年以降各国が参加を決定現在15ヶ国が参加。地球規模の大きなプロジェクトとなった。現在建設中。 
ミールステーション  MIR  旧ソ連⇒ロシアの宇宙ステーションで非常に多くの活躍をした。特に長期滞在が可能なステーションであった。2001年3月23日墜落消滅。「ミール」はロシア語で「平和」を意味する。 
上層大気圏観測衛星  UARS  Upper Atmosphere Research Satellite NASAの地球上層の状況を観測する衛星。人工の化学物質が地球の生命を守る盾ともいえるオゾン層を破壊しているという新しい証拠を提供して世界を騒然とさせ、地球環境探査の新しい境地をひらいた。2001年10月廃止となった。 
ハッブル宇宙望遠鏡  HST  云わずと知れた素晴らしい写真と宇宙探査に活躍。天文学者等の嘆願に関わらず寿命が来たら墜落消滅の予定。2〜3等ぐらいで少し暗いが見ることができる。 
シーサット  SEASAT  1978年6月28日NASAによって高度793km、周期100分の略極軌道上に打ち上げられた。SAR(合成開口レーダー;アンテナ・ビーム操作により観測幅を拡大したレーダー)を搭載、海洋観測を行った最初の人工衛星。目的は全地球的規模で海象をモニター。現在電源システム故障で運用中止。主な観測は、海面の風・温度、波高、内面波、海流、海氷等のデータ収集。 
ランドサット  Landsat  地球観測衛星ランドサットは地上約915km(1、2、3号:4、5号は約705km)の上空から地球を観測。18日で世界中を観測。ランドサップ・マップとして多くの衛星地図が販売されている。 

 

  

● ロケット

 

 

写真NASA提供

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真NASA提供

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2003年10月18日朝日新聞より

 

 

IRBM、ICBMおよび人工衛星打上げロケットのみを取り上げる。戦術ミサイルや戦場用ロケットは除いてある。
IRBMとは、1,900から4,800Kmの射程を持つ中距離弾道ミサイル。
ICBMとは6400kmより大きな射程を持つ大陸間弾道ミサイルを意味する。

 世界のロケット

X−2号

X−2号

第二次大戦中にドイツ陸軍によって開発された最初の大型ロケット。Vは報復(Vergeltungswaffen)という意味。全高14.3m、最大直径6.2m、離陸重量12.8t、離昇推力27.2t。射程300km、ホワイトサンド実験場から打上げられたX−2号による最高到達高度205km。約1,500発が、第二次大戦の最後の年に作戦目的をもって発射。

レッドストーン(マーキュリー・レッドストーン)

Redstone

ウェルナー・フォン・ブラウンのグループによってアメリカのために開発した最初のロケット。燃料はX-2号と同じアルコールと液体酸素。ロケットの高さ3m、直径187cm、射程320km以上。ジュピターAとも呼ぶ。レッドストーンの離陸重量27.2t。

アトラス(アトラス・マーキュリ)

Atlas

11,200km以上の射程を持つ空軍のICBM、切り離されるブースターが後段ロケットより小型、普通一段半口ケットと呼ばれる。マーキュリー計画、重い衛星の打上げロケットとして使用。ミサイル型の高さは24.6m、直径3m。燃料は灯油と液体酸素。アトラスIはアトラス・シリーズの最新型、民間による衛星打上げ主にNASAで衛星や深宇宙探査機の打上げに使われたアトラス/セントール・ロケットの商業利用型。アトラスII(IIA、IIAS)は空軍で採用。

アジェナ(エイジェナ)

Agena

ソー、デルタ、アトラスと組み合わせ、その上段として用いられたロケット。燃料は非対称ジメチルヒドラジンと硝酸。推力7,260kg、積込む燃料は任務によって61kg以上、直径は150cm、長さ12.2m、燃料と積荷を除いてアジェナの重量は674kg。有人宇宙船ジェミニ8号ドッキング等で活躍。

タイタン(ジェミニ・タイタン)

Titan

空軍のICBM。タイタンT型は燃料として灯油と液体酸素、高さ30m、最大直径3m。離昇推力136t、離陸重量100t。タイタンU型は31.5mの高さと3mの直径、非対称ジメチルヒドラジンと四酸化窒素を燃料、2基のエンジンで195tの推力発生、離陸重量150t。タイタンT型・U型もともに二段ロケット。タイタンU型はジェミニ計画に使う。タイタンV型は、さらに段数を追加された他はU型と同じで、ミサイルではなく衛星打上げロケットであるタイタンVCの中心部として使用。タイタンVC型はタイタンV型ロケットと、おのおの450t強の推力を発生する二基の大型固体燃料ブースターからなっている。

サターン

Saturn

宇宙飛行のみを目的として作られたアメリカ2番目のロケット。最初バンガード。各段は、いろいろな種類の異なるブースターと組合わせて使うことができる設計。サターンT型は、S-1、S-4、S-5と呼ばれる3段から構成。S-1は灯油と液休酸素燃料、直径6.5m、全高25m。その8基のエンジンは合計推力約700t。S−4は約12mの高さと5.5mの直径、6基のエンジンは酸素と水素を燃料、合計41tの推力。S-5ロケットはS-4と同じ型のエンジンを2基13.6tの推力発生。サターンT型の全高50m、離陸重量422t程度。

サターンIB

Saturn-IB

主要な点で二つの変更を施されたサターン初期型の発展型。一つ目は強力な型のエンジンを持ち離昇推力725t。ニつ目は、構造に使われた重量が元のものから20%削減。寸法サターンT型と同じ。サターンIBは、S-4Bを上段としてテスト打上げが行なわれたが、このS-4Bは実際はサターンX型の上段。

サターンX型

Saturn-X

ロケット全体は、第1段目のS−1C、第二段のS-2、第三段のS−4Bから構成。S-1Cは灯油と液体酸素を燃料、5基のエンジン(Xはエンジンの数を表している)は3,398tの離昇推力を発生、直径10m、長さ42m。S−2は25mの長さと10mの直径、その5基のエンジンは水素を液休酸素で燃やし、453tの推力を発生。S-4Bは18mの長さと6.6mの直径、水素と酸素を燃料、この段だけで90tの推力発生。サターンX型は85.4mの高さ、最初のテスト(アポロ4号)打上げの際、全高は111m、離陸重量は2,800t強。

長征2F

Long March/Chang Zheng

中国独自開発のロケット。1970年4月24日、「長征1号」が初の人工衛星「東方紅1号」の打ち上げに成功。1986年からは商業打上げビジネスを開始。99年11月20日の「神舟1号」から2003年10月15日の中国初の有人飛行を実現した「神舟5号」まで使われている。

H2A

H2A

日本のロケット。液体酸素と液体水素を推進剤とする高性能なエンジンを搭載した日本の大型主力ロケット。主に人工衛星を宇宙空間で別々の軌道に投入できる、運用上の柔軟性の高いロケット。国際宇宙ステーションへの物資の補給等を行う。

プロトンK

Proton

ロシアのロケット。月探査機ゾンドやルナ、金星探査機ベネラなどが打ち上げられた。1968年プロトン4宇宙実験衛星。1971年サリュート宇宙ステーションを打ち上げ。2000年国際宇宙ステーション宇宙飛行士用居住ブロック打上。世界的超大型打上げロケット。

アリアン5

Ariane

欧州宇宙機関(ESA)のロケット。地球低軌道に19〜20.5t、静止軌道に6t以上の積載重量を運ぶ。再使用可能なヨーロッパ連合版スペースシャトルを開発するヘルメス計画(その後、計画を断念)のために、有人宇宙飛行にも使用できる設計。

スペースシャトル

STS

Space Transportation System 1号機コロンビア 2号機チャレンジャー 3号機ディスカバリー 4号機アトランチス 5号機エンデバー

 

 

1981/4/12 1号機コロンビア初打ち上げ。

 

 

1983/4/4  2号機チャレンジャー初打ち上げ。

 

 

1983/11/28 コロンビア、宇宙実験室スペースラブを搭載し7回目(シャトル通算で9回目)の打ち上げ。

 

 

1984/8/30 3号機ディスカバリー初打ち上げ。

 

 

1985/10/3 4号機アトランティス初打ち上げ。

 

 

1986/1/28 チャレンジャー打ち上げ直後爆発、乗組員7人死亡。 STS-51-L(10回目 シャトル通算25回目)

 

 

1987/6/30 NASA、事故調査委員会の勧告実施状況に関する報告書をレーガン大統領に提出。

 

 

1988/9/29 ディスカバリー、チャレンジャー事故から2年8カ月ぶりに飛行。

 

 

1989/5/4  アトランティス、金星探査機マゼランを打ち上げ。

 

 

1989/10/18 アトランティスが木星探査機ガリレオを打ち上げ。

 

 

1990/4/25 ディスカバリーでハッブル宇宙望遠鏡を打ち上げ。

 

 

1992/5/7  チャレンジャーの交代として建造した5号機エンデバー初打ち上げ。

 

 

1992/9/12 エンデバーの第2回飛行に日本人宇宙飛行士の毛利衛さん搭乗。

 

 

1994/7/8  コロンビア、17回目(シャトル通算63回目)の飛行に向井千秋さん搭乗。

 

 

1995/6/29 27日打ち上げのアトランティス、ロシアの宇宙ステーション「ミール」とドッキングに成功。

 

 

2003/2/1  スペースシャトル「コロンビア」が空中分解。STS-107(28回目 シャトル通算113回目)

 

 

2004/1/14 ブッシュ大統領新宇宙政策で2010年までISS(国際宇宙ステーション)完成。シャトル引退。新しい宇宙船(CEV: Crew Exploration Vehicle: 宇宙探査輸送機)08年まで試験飛行。14年まで有人飛行。シャトル引退後のISS輸送担うと発表。

2011/2/24 ディスカバリー最後の飛行(STS-133)
2011/4/29 エンデバー最後の飛行(STS-134)
2011/7/8  アトランティスおよびスペースシャトル計画最後の飛行(STS-135)

2011年   スペースシャトル有人宇宙船すべてのミッション終了。135回飛び立った。

2012//9/19 19日朝、エンデバーは、ボーイング747を改造したシャトル輸送機の背中に載って、アメリカ、フロリダ州のケネディ宇宙センターから最後の旅に飛び立った。ロサンゼルスのカリフォルニア科学センターで余生を過ごす。

 その他のロケット

プルーストリーク

Bluesteak

高さ約21m、直径3mのイギリスのIRBM。燃料は灯油と液体酸素。アメリカのソー口ケットが利用できるようになって兵器としての開発は中止、ヨーロッパ1号の第一段目のロケットになるよう改造。

セントール

Centaur

ギリシャ神話のケンタウルス(馬の首から上が人間)からとった名前。液体水素と液体酸素を燃料とする最初のロケット、当初、重い衛星を軌道に乗せたり、惑星探査機を打上げるためアトラスの上段として使用。長さ約13m、直径3m。その後は、チャレンジャー爆発事故、NHKのBS−3H衛星打ち上げ、第2段セントールが点火しないため地上命令で爆破などがあり中止。タイタン4・セントール、アトラス2・セントールなど。

デルタ

Delta

NASAのデルタ打上げロケット、ソーとバンガードが上下結合した結果できたもの。第一段目はソーミサイルの発展型、第二段と第三段はバンガードの第二、三段の発展型。ロケットの全高27m、幅2.4m。294kgの積載物を含めた離陸重量約60t。この「推力を増強されたデルタ(TAD)」は、固体燃料補助ロケットなしの場合より12.4t重くなるが、離昇推力は149.5tに増加。改良型デルタ(1965)は、より大型の第二段と三基の補助ロケットを持つ。現在は、チャレンジャー号事故(1986)によって生じた、アメリカ空軍の衛星打上げ能力の穴をうめるためにデルタU(運用開始1990〜)になっている。アメリカの代表的使い捨てロケット。

ディアマン

Diaemant

フランス人工衛星打上げロケット、ディアマン(ダイアモンド)、第一段エメロード(エメラルド)、第二段トパーズ、それに無名の第三段からなる三段ロケットの総称。二つの上段ロケットは固体燃料ロケット、第一段目のエメロードはテレベンジンを硝酸で燃やす。ディアマンの全長18.6m、最大直径約1.3m。離昇推力27t。

ヨーロッパ1号

Europa-1

エルド(ELDO)(ヨーロッパ打上げロケット開発機構)によって製作された衛星打上用三段ロケット。第二段は以前はイギリスのミサイルであったプルーストリーク、この目的のための改造型は高さ28.5m、直径3m。燃料は灯油と液体酸素。第二段はフランスのコラリーで、高さ5.6m、直径2m、燃料は非対称ジメチルヒドラジンと四酸化窒素(N2O4)。第三段は西ドイツのアストリス、高さ3.3m弱、直径約2m、燃料は二段目と同じである。ヨーロッパ1号の全高は31.5m。

ジュピター

Jupiter

レッドストーンから発展した2,700kmの射程をもつ陸軍のIRBM。ロケットの高さ18m、直径267cm、離陸重量50t、離昇推力68t。燃料はケロシンと液体酸素。ジュピターは一段ロケット。二、三のものには、月探査機打上げ用に上段を組み合わされたものもある。これら改造されたミサイルはジュノーという名で呼ばれた。

ジュピターC

Jupiter-C

ジュピターCは固体燃料の上段を持った拡大されたレッドストーン。当時開発中であったジュピターミサイルの部品テストと、最初のエクスプローラー衛星の打上げ用。

ミニットマン

Minuteman

サイロから発射される8,000km以上の射程をもつ空軍のICBM。重量、性能その他のデータは機密。

ポラリス

Polaris

潜水艦に搭載される海軍のIRBM。13.6tの発射重量をもつ固休燃料の二段ロケット、高さ9m、直径135〜180cm。最初の型の射程約2,200km、第二の型3,100km、第三の型4,600km。圧縮空気によって潜行中の潜水艦から発射、水面に出た時に点火。その他詳細は機密。ポラリスの初段の初期の型は、衛星打上ロケットスカウトの初段に改造。

ポセイドン

Poseidon

4,800km以上の射程をもつ海軍の固体燃料ミサイル。詳細は機密。

スカウト

Scout

アメリカの人工衛星打上げロケットのうち最小。すべて固体燃料をつかう4段ロケット、22m高さと最大直径約1.2mの寸法、離陸重量は17.5t、離昇推力47.5トン。

ソー

Thor

2,700kmの射程をもつ空軍の一段型IRBM。燃料は灯油と液体酸素。高さ19.8m、直径244cm。離陸重量450t以上、離昇推力68tから後に75tに増加。ソーミサイルは衛星打上げロケットデルタの初段に改造。

バンガード

Banguard

人工衛星の打上げロケットにする目的で特に作られたアメリカ最初のロケット。第一段目はバイキングロケットの発展型で同じ燃料を使用。第二段目は非対称ジメチルヒドラジンと硝酸を燃料、第三段は固体燃料ロケット。バンガードの全高21m、最大直径113cm。バンガード計画はバイキング13号、14号の打上げおよびバンガードロケットの12回の打上げからなっていた。この計画の下で三個の衛星が軌道に打上げられた。

バイキング

Viking

マーチン社によって海軍のために製作された一連の研究用ロケットの名称。二つの型があり、バイキング1〜7号までは14.5mの高さ、80cmの直径、バイキング8〜14号までは12.7mの高さと113cmの直径。バイキング計画のすべての打上げは、垂直かほぼ垂直、最初の型の最大到達高度、1951年8月7日バイキング7号によって達せられた218km。第二の型では1954年5月24日バイキング11号によって達成された253km。バイキング計画は12回の打上げからなっており、そのうち4号は船上から打上げ、一方バイキング13〜14号はバンガード計画で打上げ。燃料はアルコールと液休酸素。

]-17号

]-17号

再突入用の頭部(ノーズコーン)をテストするために使用された研究用ロケット、第一段は23tの推力を有するサージャントロケット、第二段は合計48tの推力をもつ三基のリクルートロケット。第三段は13.6トンの推力をもつ改造されたリクルートロケット。第1段はロケットを約560kmの高さまで持ち上げ、そこでノーズコーンに再突入速度を与えるため第二段と三段が逆さまになって点火される。1957年の2月に]-17は三段とも結合され上昇する過程で1,584kmの最高高度に達した。

おもな参考文献 

宇宙開発物語 ウィリー・レイ (関野英夫訳) 時事通信社

アメリカの人工衛星 アメリカの科学シリーズ1 アメリカ大使館文化交換局出版部