しゅぎょー
小さい役
「今度の役小さい役だから…」
背の低い役なのか?なら、「背の低い役だから」って言うか。台詞や登場が少ない役ということなのか?
台詞や登場回数が少なくても、すべての役はその芝居には出てこなければならない役なのに…
「役者に大小あるけれど、役に大小はない。」よく聞く言葉だ。
台詞や登場回数、その他…役に文句を言う輩がいるが、それは、そのまんま役者に返そう!
主人公のようにいろんなことをしゃべって、説明してくれれば、「ああ、この人はこういう人なんだ。」とお客様にわかりやすい。しかし、台詞や登場が少ない役は、その一挙手一投足がお客様に理解してもらうためのカギになるわけで、それだけ難しいんじゃないのかな?
今日道ですれ違った人も、顔を見るのは一瞬だけど、その人の人生をそれまで生きてきたわけで、決して「無」から生じてきたわけではない。取り巻く環境があり、食事の好き嫌いがあり、癖があり…
役者が、舞台で顔を出しただけで、その役の環境や食事の好み、癖その他諸々がわかる時がある。なんてすごい事なんだと思う。これは、簡単にすぐ作り出せるものじゃなくって、その役者の役への取り組み方とその瞬間の集中力からできたものに違いない。瞬間の集中力は、何回かの訓練で出来るものかもしれないけれど、役への取り組み方、つまり、役が何を考え、何を食べ…役の人生を作り出すもととなっているのが、普段の人間観察だと思う。
これは、どんな役でも絶対に欠くことが出来ないものだ。
台詞や登場の少ない役こそ、役者の力が生活が試される。
「毎日を大切に生きる」 これが、芝居をする人の最も重要な修行じゃないか