つぶつぶ…

囲碁

それは、稽古中に始まった。
いま自分のしたこと、行動、言葉は、何かをつなごうとしたものじゃないか?

この「何か」とは何だろうか?と考えてみた。

ここで、囲碁が出てくる。
白ないしは黒の石で、陣地を取り合う。言ってしまえば簡単なのだが、なかなか、難しい。…らしい。
対局を見ていると、なんで、こんなところに石を置くの?みたいなことが多々あるのだが、対局が続いているうちに、この石が、重要な位置にあることがわかるのだ。
たったひとつの石なのに、とても大きな一つになる。
そして、最後には、その石たちがつながって、陣地として囲んでしまうほどの大きなものになってゆく。

やっぱり、芝居に似てる…

一人の役者は、個人の技量や役にかかわらず、一つの石であるべきで、それが、他の石と関係しあって陣地を広げてゆく。
一人の役者が個人的にいくら頑張ったとしても、それは、見せ物にすぎない。
(この点では、寺山さんや鈴木さんとかと考えが違うかな…?)
そう考えると、芝居は「将棋的」ではないのだ。
将棋は、初めから駒の性能が決まっていて、他の駒との関係を持ちながらではあるが、最終目標が「王将」を取ることなのだから。


そして一つの石は、共演者という石だけでなく、大道具、小道具、音響、照明、受付…いろんな石と関り合ってゆく。
つまり、皆で芝居の空気を作り、つないでゆくのだ。

とっても壊れやすく、微妙なものだから…

一つの石になれたとき、芝居やってて良かったと思う。