つぶつぶ…

手が痛い

製本と言う仕事をはじめて、何ヶ月か過ぎた。手が痛い。握る、押える がメインの作業になってくるのだが、何をしていても、手が痛い。こんなにやわじゃなかった筈なのに。
ちょうどいいや、この際だから、どこら辺からどう痛いのか、自分を観察してみようと思う。
左手は首筋から、肩の外側を通って、親指、人差し指、中指の3本がしびれるように痛い。
右手は手首を強打したようで、打撲系の強い痛みだ。
いつ芝居に使えるかわからないけれども、とりあえず、この痛み、引出にしまっておこう。
こうやって、いろんなものを引出にしまったは良いけれども一体何時それを使う時が来るのかわからない。役者のやることは、報われないことの方が多いのである。
役者…どういう人を「プロ」と呼び、どういう人を「アマチュア」と呼ぶのか? またそう区別することが必要なのか?全く不明ではあるけれど、(そんなことにこだわっている方が意外と多いようで…)いろんなことを感じ、それをどうやってお客様に伝えようとするかを考え、自分の持てる力すべてを使う、そして良い芝居を作る。それだけを考えたら、どんな人間でも同じである。
手の痛さを脳にきざみながら、今更ながら、そんなことを考えている。

60才を過ぎた演出家が言う。「一生の間にあとどのくらい芝居が出来るのだろう」
確かに一生の間で出来る芝居の数は限られてしまう。また、映画やビデオ、DVDなどと違って、生きた人間が生でやる迫力ある舞台は、後世に残しておくということができないという貴重なものである。全く花火のようなもの。

「生きているうちに、良い芝居を(お客様が喜んでくれる芝居)いっぱ〜い作りたい。」と思う。