しゅぎょー

つくる

芝居をしていると、「つくる」という言葉がいろんなところで使われる。
大道具や小道具、衣装を「つくる」
これは、実質的にものを作成してゆくので、わかりやすい。
では、「役」は?
「役はつくるもの、キャラは香るもの」
そう思う…
例えば、話し方に特徴のある「役」だったとしよう。
そんな時、必ず陥るのが、「どんな風に(声の高さ、強さ、言い回し、フレージング…)喋ろうか」というところだ。
しかし、実際は、それはついてくるものであると思う。
問題の根本は、「なぜ、この人はこういう話し方になったのか」じゃないだろうか。
寂しい経験の中で(別れなど)怖い思いが先行して、こういう話し方になった。とか
前に簡単に話した言葉が人を傷つけ、それがとてもショックだった。とか…

コントだったら、どれだけおかしな喋り方が出来るかを考えるのもいい。
ショップ店員は、こんな風に喋るよね〜でも、怒りながら笑う人ってこんな風〜でも良い。
でも、コントじゃないんだから。

「役」が、どんなものを食べ、感じ、どんな過去を経験してきたか、そして、何を考えるか。
「役の履歴書」を書くと良いと言われる。(実際はそれだけじゃないんだけどね)

最近もてはやされる言葉の「キャラ」は、表面的に出てくるものであって、それを作ろうとすると、上っ面だけの役になる。

「役は創るもの、キャラは香るもの」


「毎日を大切に生きる」 これが、芝居をする人の最も重要な修行じゃないか