しゅぎょー

受付

今回はちょっと変わったところから…
どんな芝居でも、どこでやっていても、お客様が一番最初に顔を合わせるところが「受付」
わりと「芝居にゃ関係ないから、適当に…」と思われがちであるが、そうではない。第一印象が決まってしまう重要な場所なのだ。

私の経験から言わせてもらえば、「受付がしっかりしているところは、しっかりした芝居を見せてくれる」

「しっかり」っていうのは、「がっちり」とかと違う。丁寧であるか、気配りは、言葉遣いは、みだしなみは…
ジャージ姿の受付がいると、「ふぅ〜ん、この芝居、そんな芝居なんだ…」と思ってしまうのは私だけ?
それが、演出であるなら、良くやった!えらい!と言いたいが、そうでない場合が多い。
毎回言っているけれど 『お客様は、大切な時間とお金を費やして見に来てくださっている』 わけなのだから、自分達のできるかぎりのことをギリギリまでやって、どうでしょう となる必要があると思う。
別に、受付を通ったら、「どうぞ、こちらでございます。」と案内係の人に赤い絨毯の上を案内され、客席入り口の扉をくぐると『澄んだ空気と心地よい静けさが…』 というのを良いとするわけではないが、「気軽に楽しめる」「ぞんざい」とは違うと。
(そういう演出じゃないのに)下町の駄菓子屋じゃないんだから「はい、おつり500円ね」っていうのはないんじゃないの?
もし、役者が受付をやることになったら(人数的にとか理由はともかく)、「受付という大切な役」を、お客様がいなくなるまでしっかりと演じきること。舞台に出てないけど、良い意味でも、悪い意味でも目立ちます。

普段、お店に入ったとき「うっ!」と思ったことありませんか? 劇場だって同じこと。いや、それ以上に気を使わないと。

空気を、時間を売り物にしているのだから…


「毎日を大切に生きる」 これが、芝居をする人の最も重要な修行じゃないか