ロジウムメッキ加工
シルバーアクセサリーには、硫化による黒ずみがつきものです。
「でも見栄えが悪いし、いちいち磨くのが面倒くさい!」
「洗浄液が手に付くと荒れるからイヤ!」
そんな方には、【ロジウムメッキ】をおススメします。
プラチナやホワイトゴールド製のジュエリーに施される『ロジウムメッキ』をかけることで、
シルバー特有の変色を防ぐことができ、小キズにも強くすることができます。
※表示価格に消費税は含まれておりません。
「ロジウム」ってどんな金属?
① とても硬い
② 耐摩耗性が高い (削れにくい)
③ 耐食性が高い (化学的反応による劣化をしにくい)
④ 鏡面反射率が高い (光沢感がある)
・・といった優れた特徴を持っているため、白色系金属のキレイな光沢を保つ為に古くから装身具のメッキ素材として使用されています。
ロジウムメッキはどれくらい「もつ」のか?
いくらロジウムメッキが優秀とは言っても、永遠に剥げないということはあり得ません。
たとえば指輪は常に皮膚に触っていたり、他の物に触れる機会が多い分、メッキを維持できる期間も短いでしょう。
ネックレスやチェーンについても、衣服の上に着けていればメッキを維持できる期間が長くなるでしょうし、
夏場に肌に直接着けたままお手入れもしなければ、指輪ほどではなくても早めに落ちてしまいます。
『使用頻度や使い方、環境などによって異なる』ため、一概には申し上げられません。
メッキが剥げて(摩耗して)きたときのサイン
見た目としての変化は、分かりづらいことが多いです。
一部が塊としてペロッと「剥げる」と言うよりは、表面が少しずつ磨耗し、だんだん下の地金が見えてくるという印象です。
下の地金が出てきたときの現象は地金により違います。
●シルバー ・・・ 銀の硫化による黒ずみが出てくる。
●ホワイトゴールド ・・・ うっすらと黄色味が出てくる。
●プラチナ ・・・ もともと同色のため、気づきにくい。 光沢がくすんできます。
(どの場合にも、再メッキすることで元通りになります)
ロジウムメッキをかけるときのご注意
①いぶし加工、黒ずみ仕上げのアクセサリー
シルバーの特徴を利用して、意図的に「いぶした」仕上げ、黒ずみをデザインに取り入れたアクセサリーもあります。
これらのアクセサリーにロジウムメッキをかけると、全面ピッカピカの銀色になってしまうため、風合いがガラッと変わってしまいます。
②何かの宝石が入っているアクセサリー
ダイヤモンド、サファイア、ルビーなどほとんどの宝石は問題なく可能ですが、
真珠その他の一部の宝石には、ロジウムメッキができないものもございます。
宝石の種類をお教えいただければ、可・不可をお返事いたします。
③キズが多数ある場合には、キズ直しの工程が含まれます
ロジウムメッキ前の下処理として、キズ直しの工程が必要になる場合があります。
ロジウムメッキをかけると金属アレルギーも解消される?
何度かご相談を頂いた内容でもございますが、仮に一時的に防げたとしても、
ロジウムメッキが剥がれる時期が明確に分からないため、知らぬ間に発症してしまう可能性がございます。
加工 実例紹介
CCI(グッチ) のSVネックレス キズ直し、ロジウムメッキ加工
「グッチのシルバーネックレスのキズ直し、ロジウムメッキ加工をしてほしい」とのご依頼。
2連になったボールチェーンにボリュームがありますね。
刻印が非常に浅く、あくまでも「刻印が見えづらくならない範囲で」行うことに。
深いキズはほとんどそのまま残ってしまいましたが、これでも小さい文字の刻印が消えてしまいそうで怖い状態です。
(磨きをかけると、刻印の角が丸くなってしまうため、文字が「ぼけて」見えてしまいやすくなるのです。)
加工料金 ¥9,000(税込み)
agate(アガット)のシルバーリングキズ直し、ロジウムメッキ加工
agate(アガット)のシルバー製リングを、小キズと変色を直して欲しいとのご相談。
「一度洗浄してもらったのですが、すぐにまた変色してしまいました」とのことでした。
小キズをキレイにした後、ロジウムメッキ加工をすることに。
状態を拝見すると、変色の他にキズによる凹凸が全体的に見られました。
agateさんにありそうな(?)アンティーク調デザイン風にも見えたため、当初凹凸を残すべきか迷いました。
全体的にキレイになりましたが、キズが深く取りきれなかった部分や、agateの刻印(↑)がある部分などは、
やりすぎると刻印が消えてしまうため、ギリギリのところで止めてあります。
上記の点をご納得いただくことができ、ご満足いただくことができました。
ちなみにとても変わった形のリングですが、このような形で指にはめます。
加工料金 ¥6,500(税込み)
シルバー製リングチャーム・ネックレスのキズ直し、ロジウムメッキ加工
シルバー製ペンダントネックレスに、ロジウムメッキ加工をしたいとのご相談でした。
上はタンザナイト、下はアクアマリンが付いており、ロジウムメッキが可能かどうかご心配されていましたが、一部の石以外は問題ありません。
トップの部分は小キズも直した方が仕上がりが良いと判断し、その後にロジウムメッキを。
チェーン部分はそのままロジウムメッキ加工に。
画像では分かりづらいのですが、シルバー特有の白っぽい銀色からロジウムの深い銀色に変わっています。
加工料金 ¥6,000
グッチのチェーンネックレスのキズ直し、ロジウムメッキ加工
GUCCIのシルバー製チェーン・ネックレスをキレイにしたいとのご相談でした。
変色は、ロジウムメッキをかけることでキレイになりました。
キズの具合は軽い程度だったこともあり、ほぼ新品のような状態に。
変色を直し、小キズも磨いたことで、ブランドの刻印がハッキリと見やすくなりました。
結果もご満足いただけました。