ご挨拶                        2003年11月



8年前の11月。

初めて英国のヒースロー空港に降り立った時の、うれしさ、新鮮さと共に、身震いするような身の引き締まった気持ち・自らを奮い立たせる決意を、今でも時々懐かしく思い出します。

その時、2人の息子は、9歳と5歳。
無邪気な日本の子でした。

当初は、2〜3年で帰国できるだろうと軽い気持ちでいたのですが、なんと、それから約4年半の長きに亘り、我が家の子供達は、英国で生活することになったのです。


我が子が、全く、英語を理解しなかった時期。
少しだけ分かりかけて英語が耳から聞こえるようになったけれども、自分では言いたいことを言えなかった時期。
英国に溶け込んで楽しくなってきた時期。
でも、その反面、日本人らしい一面をどんどん失っていくわが子達。
表情、しぐさが英人のようになるにつれ、だんだんと日本語で自己表現をすることが難しくなっているのが、手に取るように感じられました。。

できるだけ、現地の人々に触れ、この国の文化、言葉を肌で感じて欲しい、と思い、子供達を現地校に入れましたが、現地に溶け込めば溶け込むほど、いろいろと悩みも出てきました。

そんなジレンマを抱えながら、英国から中国へと、横横の転勤となった夫が単身赴任していた、中国(北京)を訪ねたときのことです。。

ふと、昔、上海・大連駐在で一緒だった友達の住む青島(チンタオ)に行って見よう、と思い立ち、子供2人を連れて飛行機に飛び乗りました。
その友達は、学齢期の子供3人を抱えて、日本人家族の誰もいない場所であるにも関わらず、そういう困難をものともせずに、上海・大連に駐在していた頃のように、元気に子育てをしていました。

彼女は、子供達に、アメリカンスクールで英語、家庭教師で、中国語、英語、そして、家庭では日本人としての日本の学校の授業に準じた通信教育による勉強、をしっかりとさせていたのです。


私は、愕然としました。


私は子供と英国にいる。だから、子供にはクイーンズイングリッシュを身につけるべく、英語で英国の教育を学ばせていれば良い。そして、入学したパブリックスクールで、あわよくば英国紳士のたしなみを身につけて欲しい。それだけを思っていました。

もちろん、子供達が日本人であることを、頭の片隅にはいつも感じているものの、真の意味で、海外に住む子供の日本人としての教育を受けることの重要さ、を理解していなかったのです。
私は、あやうく、わが子を、日本人でありながら、日本語を解さない人にするところでした。

我が子は英人ではないのだから、日本人としての考え方を学ばなければいけない、と、気がついた私は、その時から、日本にも目を向け、英国の勉強と、日本の勉強の両立を子供に求めました。

まず、日本の学校に入るべく準備が必要だと思ったので、英国で、受験塾を探しました。
なにしろ、こういうことは、私の興味の範疇になかったので、全然知らなかったのです。


3年前、英国から帰国してすぐ、息子1が中学受験、そして息子2の中学受験が無事、この春、終了しました。
この 春、が、迎えられたのも、全ては、この青島を訪問したことから始まったと思います。。


さて。
このHPは、我が家の子供達の歴史です。
苦労してココまで来た思い、が、たくさん詰まっています。

子供の教育と真剣に向き合っている方、
悩んでいる方、
途方にくれている方、
八方塞の方、

に、お役に立てれば幸いです。


最後になりましたが。。。

皆様のお子様方の健やかな成長、をお祈りいたしております。
そして、外国での生活が、皆様にとって、忘れられない良き人生の一コマでありますように。。。


海外帰国子女受験体験記HP管理人 まろん


♪子供達の大好きな曲、エルガー作曲 愛の挨拶。
  音楽を提供してくださったのは、のらさんです。



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