宮川先生と息子1との出会い   ー回想ー

チェロの先生から紹介受けたヴァイオリンの先生。 写真は、針なでしこです。小さな花です。
思い切って、千葉まで伺う。
ひんやりとした空気、
思わず深呼吸したくなるような新鮮な空気。。

先生のお宅は、閑静な住宅街にあった。
緊張とともに、ピンポン〜♪と呼び鈴を押した。

出ていらしたのは、細身の男性。

「ヴァイオリニストは、神経質な人多い?」
という言葉が、ふと、頭によぎる。

私、神経質な人、苦手なんだな〜。
レッスン部屋も、楽譜も、きちんと整理整頓されているんだろうな〜
でなきゃ、ああいう細かい音符の並んだパートこなせないよな〜。

と、まあ、先生にお目にかかった一瞬にも、これだけのこと、考えた。(苦笑)


「この門の開け方、みんなわからないんですよ〜」
という言葉を聞いて、
「あれ?この人、想像してたよりも、遥かにやわらかい。。」

スリッパを用意してくださりながら、また、
「僕のところは、黒川先生のところのように、 整理整頓されていませんから。
驚かないでくださいね。」
と。 まるで、私の心を見透かしているようなお言葉。。

「この先生、大丈夫だ!」


まだ、前の子のレッスン、まだ終わっていなかったから、その女の子へのレッスンを見学。
付き添いは、お父さん。熱心そう。うなずきながらメモを取っていた。

練習していたのは、クライスラーのプレリュードとアレグロ。
この曲、かっこいいから、みんな弾きたがる。

早いパッセージの弓の飛ばし方。
先生、わかりやすく説明してる。
なるほど!

やっぱり、演奏家は、運動神経とリズム感だな、と思う。
あと、やっぱり、情緒性だなあ・・

美しいものを全身で美しいと表現できるか?
その曲の激しさを自分の激しさを音に託すには?

世界一流のテクニックを持つ日本のヴァイオリニストの卵たち。。
音楽の楽しみ、そのことにさえ、気が付けば。。


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あれこれ、考えていたら、息子1の番。
まず、ヴァイオリンを見るなり、眼光鋭い。
「ちょっと、見せてね。」
と、ヴァイオリンの容姿をしげしげと。。

このヴァイオリンがとても健康なこと。
ネックの美しさ、そのカーブの角度、胴体の大きさが大きくふくよかに見えること、
などを、コメントしてくれた。

そして、名前は知っていたが、この作家のヴァイオリンは、初めて見た、と。

息子のヴァイオリンは、まだ、150年程度の古さ。。
人にたとえて言えば、まだ青少年期。
これから未来へつなげていかなければいけない。
そのヴァイオリンの未来を、可能性を、息子1は、殺しちゃいけない。
まあ、子育てと似ているかも知れない。

*****

先生のレッスンは、時間の経過を忘れる。
まず、弓さばき。
ボーイングの際の右手首、指の関節の動かし方をほめてくれた。

「それは、誰に教えてもらったの?完璧だね。」

一番、難しい弓。
それを褒めてくれた、のは、やっぱり、嬉しい。

姿勢の説明。。

おんなじだ!
英国で習った先生の指導とおんなじだ!

演奏中の息遣い、呼吸法、足の踏み出し方、体重移動、
かもし出す雰囲気が、全く、同じだった。。。
(聞くと、息子達が英国で習っていた先生のご主人は、宮川先生の恩師。
その先生が、芸大に客員教授に迎えられた時に、姿勢は、一からやり直させられた、と!)

息子の好きなメディテーションにしても、
音楽を表現すること、の考え方を言葉にしてくれる。

音量、音色を変えて弾くことを、大切にしてくれる。

あ〜、この先生だな・・・

頭で理論的に演奏しながらも、でも、感受性があって、人に対する思いやりがあって、
協調性があって、温かい。。

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息子1、生徒会に立候補。
6学年合わせての投票でありながら、11票差という僅差で、見事当選。
3度目の正直。

中2から何かあるたびに立候補していた。
やっと、その挑戦が華開いた。
地道な努力、を、やっと、回りが認めてくれた。


わかる人にはわかる。
息子達には、そういうものを身につけて欲しかった。

少しずつ、前進してくれてる。。

良い出会いが、ごつごつの原石を輝かせる。。