――――もしも明日、地球が滅びます。――――




「『あなたはどうしますか?』…お前はどうするアルカ?。」

「知るか。…んなことよりテメェはなんでここにいるんでィ?」

「この時間ならお前がココにいると思ったアル。お前だったらなんて答えるかなぁと思っただけヨ。」

「……。」


ここは真昼の公園。
真撰組1番隊長の沖田総悟は公園のベンチに座り休憩という名のサボりを満喫していた。
一人で満喫していたのはついさっきまでの話。
今は、番傘をさした少女が一つしかないベンチの隣を占領して、とある雑誌の特集の話を持ちかけてきたのだった。


「で、テメーならどうするんでィ。」

「…え?」

「明日で地球が滅ぶ。テメーならどうするんでィ?」

「私は別な星に行くアルヨ!お前は知らないと思うが私はいろんな星を知っているネ!だから大丈夫アル!」

得意気に笑顔で答える神楽。

「……。じゃあ、地球じゃなくて太陽が滅んだらお前はどうするんでィ?」

「太陽アルカ!それなら日のヒカリ気にせずにいつでも散歩できるアルヨ!」


神楽は迷いもなく笑顔で答える。
その様子を総悟は見て感じる。


…コイツは知らないんだ。
太陽がなくなるということがどういうことか…
…やはりガキだねィ。


「太陽が滅ぶっていうことは、全ての生き物はもちろん、宇宙にある全ての星も滅ぶってことでィ。
 …もし、太陽が滅んで宇宙へ逃げることもできないなら、お前はどうする?」


「…え?」


総語が話した内容に返すこともなく黙ってしまった神楽。


太陽がないとみんな生きれないアルカ?
宇宙に逃げても全ての星がダメになるアルカ。
でも、その前に兄ちゃんとパピーが喧嘩したままはイヤアル。
仲直りをしてほしいアルヨ…
また前のようにみんなで暮らせたら最高アル!
あと、酢昆布もたくさん食べまくりたいし…
それに……――――


「…そんなこといきなり言われても、やりたいことが沢山ありすぎてまとまらないアルヨ!
 お前だったら…どうするアルカ?」

「…オレだったら、土方をとっとと倒して副長になってやりまさァ。」

「1日だけでもアルカ?」

「1日でも一瞬でもなったもん勝ちでさァ。」

「そうアルナ。」

「…確かにあと一日だけの星の運命ならやりたいことは沢山ありまさァ。
 でも、全部は無理でその中からたった一つを選ぶなら……」

「…?」



「最期の瞬間までアンタと一緒にいるのもいいかもなァ…。」



「…え?」

総語のいきなりの言葉で神楽は赤面になって固まる。
そしてふと我に返る。

「いッ…いきなり何言うアルカ!!おちょくるのもいい加減にするアルヨ!」

顔真っ赤のまま神楽は叫び一撃を喰らわせようとするが総悟は簡単に避ける。

「別におちょくってねェよ。
 …もし、明日で全てが終わるならば最後の最後くらい素直にならないと後悔してしまうだろィ…」


正直全てが終わる日なんか来なければいい。
そしたらいつまでも一緒に入れるから
売り言葉に買い言葉の喧嘩でも
周りから思えばくだらない理由の破壊活動的な喧嘩とか
どんな理由をつけても一緒に入れるから…
この平和な空に似合わない全てが終わる日が来なければいい。


…確かにそうかもしれない。
最後くらい素直にならないと言いたいことも言えないままアル…
その時くらいは素直になれるかな?
いつも意地を張っている私は素直になれるのカナ?
逢っては喧嘩の売り言葉に買い言葉…
でもその日1日しかなければちょっとくらい素直になれるかな?


「…もし、本当に全て明日で終わることが分かってて沢山したいこともあるけど、たった一つしかできないのなら…
 最後の瞬間まで…私もお前と一緒に入れたらいいアルナ。」

「…で、その意図は?」

「糸?どこにくっついているアルカ?」

神楽は糸くずがあったのかと探し方を始める。

「その『糸』じゃねェよ。『意図』。まァ目論み?」

「…秘密アル。その時教えてやるネ!」

「…その時が来なかったら?」

「…永遠の秘密アル!」

「そうかィ。」

「うん!」

神楽は笑顔で答えた。


その時言えたら言ってやるんだ。
世界最悪の日を私の中ではとっても素敵な日にするネ!
もしもその日が永遠に来なくてもいつか素直になって言えるときが来ればいいアルナ…




もしも…




明日で全てが滅ぶなら…






*あとがき*

沖神話12作目ですvv
もし明日ですべてが終わってしまうなら…ねv
このテーマの話は書いてみたかったのだvv
ほのぼのに書けてよかったvv
ほのぼの大好きですvv


2010/01/25   雛乃