いつもと違う気がした。

こんな感じの名前を私は知らない…

でもおかしいの。

ココロがわからないの!








キミがいた物語/02:かくれんぼの始まり








「おばちゃーん。酢昆布頂戴アル!」

夜兎族の少女で万事屋の一員でもある神楽は大好物の酢昆布を買いに駄菓子屋にいた。
「やっぱり酢昆布は最高ネv」
好きな酢昆布もたくさん買えて大満足な神楽。さて帰ろうかと思った瞬間。


あっ……アイツネ。


目の先には武装警察・真撰組の沖田総悟がいた。
見るからに、珍しく?仕事中のようである。
あまりにも距離が離れよく見えずにいたので、少し近づいてみる。



――――え…?



総悟一人でいたならこんなことにはならなかっただろう。
沖田総悟の隣には見知らぬ綺麗な着物を着た女の人が隣にいた。


知らない人?アル…
誰アルカ?
綺麗な人アルナ。
アイツには似合わないネ。


―― ドクン ――


…え?
なに…?


―― ドクン ――


なに…これ?
おかしいヨ?


―― ドクン ――


なんか…すごく嫌な感じがする…
どうして…?


――ドクン ――




「チャイナ?何してんでィ?こんなところで?」



「え…?」




声のするところを振り向くとそこには総悟がいた。
「な…何でもないアルヨ。」
気がつけば目の前には沖田総悟、一人。



あれ?さっきの人は?
どこに行ったアルカ?



――ドクン――



…おかしいアルヨ。私。
どうして?こんなにさっきの人、気になるんだろ…
別に気になんなくてもいいアルヨ。
あの人の事、私知らないんだから!
でも、モヤモヤガ止まらない…
私…変アルヨ?
どうして――――?




「さっきの…さっきの人は誰アルカ?」




ココロのモヤモヤガ止まらない。
余計に私を不安にさせる。
どうしてかは全然わからない。
でもこのままはダメ。
ずっとモヤモヤのままはヤダアル。




「……あぁ。見てたんですかィ?」



――ドクン――



不安が止まらない。
今のサド…いつもの知っているサドじゃないような感じがした。
なんか急に怖い。
今すぐここから逃げ出したい。
でも、どうしてかな…?
足が動かない。
今すぐここから動きたいのに―――




「さっきの人は、江戸に初めて来た人で、右も左もわからないから道案内してただけでさァ。」




つまり、ただの仕事でさァ。




え…?
江戸に初めて来た人?
つまり…ただの仕事?



「そう…アルカ。」
なぜか急に力が抜けた感覚になった。
つまりこいつも、その人は誰かはわからないとのコト。
それはわかっただけでなぜかどこかで安心していた。
でも、それは―――――…




「………?チャイナ?」




なんかおかしい。
さっきからのチャイナの言動…
いつもの様に突っかかるチャイナじゃなくて…
だいたい、なぜ見知らずの人のことなんて聞いて……
あのチャイナが―――――?



「なぁ…チャイナ?おまえ、もしかして…」



「違うアルヨ!!」



総悟が言いかけたところで神楽は話を言い切る。



違うアル!
そんなことはない。
そんなことは違うヨ!




「……ただッお前が珍しく仕事しているから、不思議に思っただけアルヨ!!」




神楽はそう言って走り去った。
でもどこかで気づいてる。
あの消えないモヤモヤ感がきれいになくなっていることに。
気づいていはいるけど、知らないフリにしたかった。
多分それが神楽の精いっぱいの強がりだから。



それをただ見ているだけの総悟。
でも、おそらく感じてる。
さっきのアレは、もしかして……



あ〜あ。なんてコトしてくれるんだろ。
あのチャイナ娘は。
全く…一歩戻ってしまいたくなるだろう。
でもそういう訳にいかない。
そういう訳にはいかないんだ。






*あとがき*

言葉って難しい><
泣きたい気分です。。

さて、ほのぼの展開はまだ続いていますv
でも、今までこーんな沖神を書いたことなくてドキドキしています><
上手に伝えられるといいなv


*次回予告*
満天の星空に誓いましょう。
星に誓った約束が果たされることを。
頑なの決意向こう側の想いを隠して
まだ見えない明日に希望を託すために…


2009/06/01   雛乃