宮城全労協ニュース/第108号(電子版)/2008年9月1日

<本号の記事>
◎速報/宮城合同労組・西部交通訴訟、全面勝利!
◎NTT東日本本社への申し入れ(8月28日)


西部交通支部18名の仲間、勝利判決かちとる!
=解雇予告手当、深夜割増手当、付加金、慰謝料支払=
(8月29日、仙台地裁)


宮城合同労組
宮城合同労組・西部交通支部

タクシー事業の規制緩和政策により仙台市のタクシー事業に新規参入した西部交通が、営業開始からわずか7ヵ月で営業停止し、解雇予告手当も支払わないまま、労働者全員を解雇し生活を奪った無責任きわまりない行為に対し、8月29日、仙台地方裁判所が判決を下しました(注/宮城全労協ニュース107号を参照)。

傍聴・支援していただいた地域の仲間の皆さん、提出証拠を用意していただいた全国ハイタク共闘の仲間の皆さんに心から感謝いたします。


西部交通は2006年末に新規事業参入しましたが、07年7月、営業不振を理由に労働者全員を解雇し、別のタクシー会社に商号変更しました。しかし判決では、商号変更による法人格の変わりはないと明確に指摘し、解雇予告手当、深夜割増手当、付加金、慰謝料の支払を命ずる原告労働者側の全面的な勝利となりました。

判決において原告が請求した付加金は270万円全額が認められました。また3名の原告に対して慰謝料が認められました。このことは、西部交通社長らがいかにいい加減であり、無責任であったかを示すものです。

仙台市ではこの間、タクシー業者の新規参入が続き、タクシー労働者の低賃金と大量停車による交通渋滞などが問題となり、全国的にも注目を集めてきました。タクシー規制緩和問題は、昨年9月には「規制緩和の行き過ぎ」から行政が増車を認めない措置をとらざるを得なくなっています。私たちはこの西部交通争議を「規制緩和政策」に抗するものと位置付け、闘ってきました。

別件の運行管理者である組合員(名ばかり管理職=未払の時間外休日労働手当の支払請求)の裁判も9月17日結審となり、乗務員に引き続いて勝訴を闘いとる決意です。

仲間の皆さん、予想される控訴審においてもご支援をよろしくお願いします。

(2008年9月1日)



NTT東日本への要請書

東京高裁が反動判決を言い渡した8月28日、原告たちはNTT東日本本社に対して抗議の要請行動を行った(NTT共闘ニュース最新号に速報)。

<要請書>

 本日、東京高等裁判所は、不当にも貴社(東日本電信電話株式会社)が2003年4月に行った「構造改革」による配転を是認する控訴審判決を下しました。2007年7月25日の東京地裁の反動判決を認める本日の控訴審判決は、断じて認められるものではありません。私たちは全面勝利を目指して、より一層の闘いを作り上げていく覚悟であります。

 貴社が2002年5月から行っている「構造改革」は、賃金と労働条件の大幅な切り下げを前提として、50歳でNTTからの退職を強要し、新たに急造した地域子会社への再雇用を促すものでありました。2003年4月からの広域・異職種配転は、業務上の必要性などまったくなく、退職に応じなかった労働者に対する「報復」であり、「見せしめ」を意図したものであります。不当配転により労働者とその家族は「ともに暮らす権利」を奪われ、慣れない仕事や長距離通勤で日々ストレスを強いられ、単身生活の長期化により労働者の健康がおびやかされています。

 本日の判決は「構造改革」によるこうした事実に目をつむり、会社主張のみを認定する極めて不法、不当なものであります。私たちはこの判決に屈することなく、不当配転の全面撤回、全面解決まで闘っていきます。あらためて貴社に下記の項目について求めます。9月1日までに文書をもって回答されたい。

(記)
1.全国に不当配転した労働者全員を直ちに地元に戻すこと
2.50歳退職・再雇用制度を撤廃すること
3.「構造改革」=NTT11万人リストラを中止すること

2008年8月28日

NTTリストラ反対!不当配転の取消しを求める裁判原告団
電気通信産業労働組合首都圏支部

(写真はNTT東日本本社に抗議する原告団たち)


■以上/宮城全労協ニュース第108号(2008年9月1日)