宮城全労協ニュース/第116号(電子版)/2009年1月6日

イスラエルは攻撃を無条件に停止せよ!
米国はじめ各国は軍事侵攻を止めさせよ!



<本号の内容>
◆東京日比谷公園に「年越し派遣村」
◆資料/全労協fax通信より
<「年越し派遣村」、政治を動かす!>

◆宮城合同労組・旗開きのご案内(1月10日)
−争議を闘う仲間たちとの交流を−
◆全労協20周年記念集会に結集しよう!


●「年越し派遣村」から新年が始まった!

12月31日から年始にかけて、仕事と住まいを奪われた多くの非正規雇用労働者が「年越し派遣村」に身を寄せた。東京日比谷公園に開設された「派遣村」の存在と活動は、テレビ、ラジオ、新聞、そしてインターネットを通して全国に紹介された。ある労働者はテレビのインタビューに答え、「偶然に拾ったスポーツ紙の記事で知り、ここにたどりついた」と語っていた。

多くの人々が注目した。激励とカンパが全国から多数、寄せられたという。「派遣村」は日比谷公園に集まった労働者たちを直接に支援しただけでなく、厳しい境遇にある各地の労働者たちを勇気づけたに違いない。

「派遣村」の実行委員会にはナショナルセンターを越えた労働組合をはじめ、NPO団体などが集まり、ボランティアとして活動を支えた。全労協も実行委員会の一員として参加した。各地から様々な人々が、それぞれの思いをもって駆け付け、協力して「村」を運営した。
          
食事と宿泊場所の提供に加えて、労働相談や医療、生活相談のコーナーも設けられた。その場で生活保護の申請手続きを行う人々が列を作った。餅つきや散髪、野外パフォーマンスなども行われた。

大晦日の夜には139人、元日の夜には253人が泊り、2日には300人を越えたという。想定をこえた事態に寝具等が間に合わず、「派遣村」は急きょ厚生労働省に受け入れを求め、ついに厚労省を動かした。「厚労省側は舛添厚労相と大村副大臣らの判断で緊急避難的に(省内の)講堂開放を決めた」(朝日新聞3日)。

「派遣村」の活動をメディアは連日、大きく報道した。たとえばNHKは、「国会の目と鼻の先・東京日比谷の「年越し派遣村」で500人近い人が新年を迎えるという前代未聞の事態も起きた。政治や行政は何をやっているのかという国民の不満も高まっている」、と解説した(時論公論1月6日)。

このようなメディアの取り上げも麻生政府を刺激したのだろうか。坂本総務政務官(自民党衆議院議員)は「本当にまじめに働こうとしている人たちが集まっているのか」と指摘した。総務省の仕事始めの挨拶だった。企業と政府の責任を棚上げした恥知らずな発言であり、現場で奮闘する公務労働者たちに冷水を浴びせる暴言だ。

坂本は翌日、発言を撤回し、麻生首相も不適切な発言だと国会で認めた。当人は「実態をよく把握していなかった」と弁解したが、問題はそれにとどまらない。坂本政務官は「派遣労働者の自己責任」を強調したかったのだろう。坂本発言には、労働者の要求や団結に対する嫌悪感がこめられている。断じて許すことはできない。


大手製造企業の内部留保に関する調査が公表された。実に16社で33兆円、「景気回復前の02年3月期末から倍増し、空前の規模」に膨れ上がっている(共同通信12月23日)。一方、厚労省は12月26日、来年3月までの「非正規雇用労働者の失職は8万5千人」という再調査結果を公表した。わずか1か月前の発表値から2・8倍となり、しかも「判明している分」の集計にすぎない(ニュース次号参照)。

2009年春闘の勝利に向かって、団結して闘いぬこう!


資料/全労協fax通信より抜粋・要約。

「年越し派遣村」、政治を動かす!
〜派遣労働者・支援ボランティアなど国会誓願デモ、院内集会で「派遣切り」防止の国会特別決議へ〜

・・・「年越し派遣村」は、1月5日の朝の炊き出しで閉村となり、12時から村民・派遣労働者と支援のボランティアなど1千名を超える仲間で国会誓願デモを闘い、午後1時30分から参議院議員会館内で院内集会が開催され、その後、村民・派遣労働者は都内の4施設に移動しました。

院内集会で派遣村・湯浅村長は、500人の命をつないできたこと、みんな生きようとしており、それを支えて頂きたい、社会や政治の力が必要、二度とこのようなことが起こらない措置を、と訴えました。

与野党多くの国会議員が参加しましたが、民主党菅代表代行、共産党志位委員長、社民党福島党首、国民新党亀井幹事長、新党大地鈴木代表から、それぞれ挨拶と決意が述べられました。要点は、2月・3月の年度末で更に多くの「派遣切り」が繰り返される可能性があるなかで、不当な「派遣切り」を防ぐために国会での緊急「特別決議」か「特別立法」が必要であり、それを超党派で行う決意が表明されました。

「年越し派遣村」実行委員会は、1月2日の時点で300名を超える派遣労働者が集まるなかで、厚労省内の講堂を宿泊場所として開放させると同時に、4日には500名を超える結集となり、@1月5日から12日まで都内4ヵ所の公共施設を宿泊場所として確保し、A1日3食の食事を行政側が提供、B4施設では、ハローワークによる就労相談、緊急融資貸し付け相談などを行う、等々を政府・厚労省交渉で引き出しました。

このように「年越し派遣村」闘争は、500名を超える派遣労働者の命をつなぐと同時に、政府・政治を大きく動かす役割を果たしてきました。実行委員会メンバーと支援ボランティアの多くの皆さんの懸命なご苦労に感謝するものです。全労協からも全日程に多くの仲間が支援ボランティアとして参加し、支えて頂きました。・・・

以上、全労協fax通信(09年1月7日)より。



<ご案内>
宮城合同労組・新年旗開き
−争議を闘う仲間たちとの交流を!−

宮城合同労組は昨年、西部交通の仲間たちの勝訴判決など、幾多の成果をかちとってきました。今年も組合への攻撃をはねかえしていくと同時に、パナソニック裁判をはじめ、非正規雇用労働者の闘いを前進させていくために、09春闘の準備を進めています。

2009年新年旗開きは、「争議を闘う仲間たちとの交流」をメインにして、次のように開催されます。

日時/1月10日午後6時30分〜
場所/中央市民センター(仙台駅東口・パルシティ)


全労協20周年記念集会に結集しよう

全労協は1989年12月に結成され、今年20周年を迎えます。その記念事業が昨年から準備されてきました。

「20周年記念事業」は、
◎記念講演集会とレセプションの開催、
◎20周年パンフレットの発行と、写真・ビデオの作成、
◎キューバ革命50周年記念、キューバ訪問団の派遣(1月24日〜)、などです。


以下、全労協fax通信(12月22日付)から転載します。

全労協結成20周年記念−
1・17記念講演集会と記念レセプションに結集しよう!

「・・全労協は、1989年12月の組織結成から20年を迎えます。それは、日本労働運動の再編成から20周年ということになります。

この間、日本労働運動は、後退に次ぐ後退を余儀なくされてきました。新自由主義路線、構造改革・規制緩和路線は、非正規労働を拡大し、「貧困」「格差社会」を作り出してきました。そして、今回の金融危機・世界的大不況では、「派遣・非正規労働者」「外国人労働者」などが切り捨てられ、正社員の削減・賃下げへと新たなリストラ攻撃がかけられてきています。

これは、労働者の「働く権利」「生きる権利」の侵害、つまり「生存権」の侵害であります。企業・経営者側のなりふり構わぬ経営リストラ攻撃に対し、労働組合の再評価、ユニオン結成と反撃の闘いが開始されています。

全労協運動を振り返り、反転攻勢の21世紀労働運動へ、全労協の発展が問われています。後藤先生の記念講演では、労働者・労働運動の未来への問題提起があります。多くの来賓や諸先輩や仲間が結集します。記念講演集会と記念レセプションの大成功のために、各労組・団体の取り組みを要請します。(08年12月22日)


日時/2009年1月17日(土)
会場/東京・アジュール竹芝

第一部 記念講演(10時〜)
講師:後藤 道夫(都留文科大学教授)
「労働者の未来と日本労働運動・労組の課題」(仮題)

第二部 記念レセプション(13時〜)
 

■宮城全労協ニュース117号(2009年1月6日)