宮城全労協ニュース/第126号(電子版)/2009年6月6日

<本号の内容>
●宮城合同、名ばかり管理職で提訴
●パナ電工東京本社行動の要請


残業代などの支払いを求め、仙台地裁に提訴
(宮城合同労組、第一交通と子会社を相手に)

松島ワカバ第一交通で営業所長として働いていたAさんは、「名ばかり管理職」であったとして未払い残業代などの支払いを求め、5月15日、仙台地裁に提訴しました。松島ワカバ第一交通は、タクシー業界の最大手である第一交通産業(注)の子会社です。

朝日新聞・宮城県内版によれば、会社側の広報担当は「営業所長は乗務員の採用権限を有し、営業所全体の勤務表を組むなどの運営を任されていることから管理職にあたる。提訴については訴状が届いていないためコメントできない」との態度です(5月17日『「管理職は名ばかり」残業代請求/タクシー会社元営業所長、提訴』より)。

この記事は訴状などからとして、「仕事上の裁量が十分に与えられていないのに残業代が支給されない『名ばかり管理職』だった」と提訴の理由を報じ、次のように経緯を紹介しています。「07年2月から松島町の営業所長として勤務し、今年1月に退職。昨年12月までの残業時間は計約3200時間に及ぶといい、残業代や深夜手当約750万円と、未払いに対する同額の罰則金を求めた」。「今年1月に残業代などを請求したが、第一交通産業側は『管理職にあたり、応じられない』と回答していた」。


以下は宮城合同労組の訴えです。


@@@
第一交通は内勤者全員に残業代を払っていません!
Aさん(営業所長)は、役職手当1万円のみで150時間の残業!
裁判闘争に厚いご支援を!

2009年5月18日
全国一般全国協議会・宮城合同労組


松島ワカバ第一交通営業所で運行管理者兼所長を務め、今年、過労による体調悪化で退職したAさん(42歳)が、北九州市の第一交通産業本社と以前買収された子会社の松島ワカバ第一交通を相手に、過去2年分のサービス残業の支払いを求める訴訟を5月15日、仙台地裁に起こしました。

このたび会社側が、Aさんと宮城合同労組に対して、「所長(Aさん)は、労働基準法第41条2号の管理監督者に該当するので支払いません」と回答したため、Aさんは病身ながらも今回の提訴に踏み切りました。

第一交通は所長だけでなく、内勤者全員に時間外手当を支給していないのですから、上の回答は言い訳に過ぎません。

毎月300時間を超える労働を強制し、時給換算940円で労働者をこき使ってきた第一交通の実態を明らかにし、第一交通労働者の人権を回復させるために全力で闘いますので、ご支援をよろしくお願いします。


■Aさんの訴えから・・

「乗務員の代わりはいないけど管理職の代わりはいくらでもいる。辞めたいものはいつでも辞めろ」と言われ続けていました。上からの命令は絶対で逆らう事は出来ません。常に管理職は24時間365日休み無しと言われ続け、まるで軍隊にでもいるみたいで、人間扱いされていないようでした。

平成17年4月に私が所長の辞令を受けました。対偶は係長のままで仕事の内容は何も変わらず、名前だけの所長でした。所長手当として2万円だけつきました(*松島ワカバ第一交通営業所では1万円にカット)。当時のブロック長から、「おまえは、所長一年生じゃ1年間休み無し」と言われ、1年間休む事が出来ませんでした。

又、当直明けの時は、ブロック長より「お昼までは帰るな」と言われ帰れませんし、当直明けに、管理職会議があるときも会議が終わるまで帰れませんでした。この当時も、残業手当、深夜割増手当、休日出勤手当等一切出ていませんでした。


■注(第一交通争議)
第一交通は2001年3月、南海電鉄グループのタクシー7社を買収。悪質な不当労働行為を行いましたが、自交総連佐野南海労組が闘いぬいたことから神戸市が本社の御影第一を泉州地域に進出させ、03年4月、組合脱退者を御影第一に移したうえ、佐野第一交通を解散しました。同労組は解雇無効や配転命令無効、賃金支払いを求める訴訟を起こし、すべて組合側が勝利しています。

■第一交通産業は全国一のタクシー会社で、グループ内会社が123社、グループの全営業車両数は約7500台、連結従業員数約13500名。
 
(以上)



パナソニック電工東京本社行動の要請

3月2日の大阪本社行動に続き、6月22日東京総行動の一環としてパナソニック電工東京本社行動が呼びかけられています。以下、資料として転載します。


@@@
パナソニック電工の偽装請負・違法派遣・直接雇用逃れを許すな!
佐藤昌子さんを職場に戻せ!
6.22東京総行動、パナソニック電工東京本社行動への御支援を要請します


佐藤さんは、1991年に松下電工福島住設建材営業所所長から面接を受け採用されましたが、採用から2ヵ月後に、松下電工の完全子会社でもっぱら派遣会社のアロービジネスメイツに移籍させられました。

ショウルームアドバイザーの仕事は、当時派遣禁止業務であったため、松下グループは佐藤さんの業務名を派遣可能な「事務機器操作」に捏造し「適正な労働者派遣」のように偽装しました。
それ以後、松下電工は「派遣は臨時的一時的業務に限る」という原則を全く無視し17年半もの長い間、派遣社員として使用し続けました。 松下電工は、ショウルームアドバイザーに昼休み休憩を自由に取らせることなく働かせました。また佐藤さんの残業時間は月70時間を超えることも度々でしたが、それでも佐藤さんは、がんばって働けば必ず報われる日が来ると信じて生活を守るため働き続けました。

2004年3月の法改正により、3年以上就業する派遣社員に対して、派遣先の「直接雇用申込み義務」が法制化されました。松下電工は佐藤さんを直接雇用しなければならない立場になったのです。そこで松下グループは、佐藤さんに対し「派遣はもう雇えなくなった」と言い放って、雇い止め解雇を強行しました。

こうして「松下」が「パナソニック」に変わる大キャンペーンの中、2008年10月1日、佐藤さんは一挙に生活を奪われてしまいました。

松下グループは、佐藤さんを直接雇用して違法派遣を正すのではなく、許されないことに、自ら作り出した違法を解消するため佐藤さんを解雇したのです。

佐藤さんは明日の生活が見えない中で悩みぬきましたが、全国で多くの派遣労働者・期間労働者たちが使い捨てられている状況の中で「大企業の横暴を許さない」と闘うことを決意し、昨年11月、実質的使用者であるパナソニック電工に対し地位確認を求めて福島地裁郡山支部に提訴し裁判闘争を開始しました。

首都圏の仲間のみなさん、私たちはパナソニック裁判を勝利させ、派遣・非正規の人権を守っていくため、東北の地より紙面の内容で報告交流会と行動を提起いたしますので、御支援よろしくお願い申し上げます。


パナソニックの偽装派遣を告発し、解雇撤回・直接雇用を求める佐藤さんを支援する会、全国一般全国協議会・ふくしま連帯ユニオン
全国一般全国協議会・宮城合同労働組合


(注)
6月22日、東京総行動では松下PDP、国土交通省、NTT持ち株会社に対する行動などが予定されています。

パナソニック電工東京本社行動(21日午後4時から報告・交流会、22日午前7時30分本社前情宣、午前11時20分から申し入れなど)についてのお問い合わせは上記組合までお願いします。

(*)写真は大阪本社行動(09年3月2日)


■以上/宮城全労協ニュース第126号/2009年6月6日