ビジネスホテル労働相談を実施
全労協は8月4日、「全国ビジネスホテル従業員相談」を実施しました。
労働相談の内容は全国紙でも報道され、「東横イン」などビジネスホテル全国チェーンなどで働く労働者たちの労働条件の実態にせまる取り組みとして注目されました。
ホテル業界ではチェーン店の進出ラッシュが新幹線駅周辺を中心として広がり、一方で「取り残された周辺地域」では経営危機が進んできました。加熱する競争と衰退の構図は、サービスや物流業界などと同様です。「格安」「利便性」を武器として全国化してきた「チェーンホテル戦争」によって、労働条件はいっそう切り下げられています。
東横インの労働者たちは、深夜の仮眠もとれないなど劣悪な労働条件の改善を求めて労働組合を結成し、6月には会社に団体交渉を申し入れています。
この労働相談は全労協が取り組んでいる「フリーダイヤル相談」で実施されました。当日の相談は22カ所の最寄りの労働組合につながりました。
労働相談フリーダイヤルは、「0120−501−581」です。
●以下は全労協ファックス情報(8月5日号)からの抜粋です。
<東横インなど全国ビジネスホテル従業員の労働相談デーを取り組む>
・・・「8.4労働相談デー」に向けて、@チラシ用ポケットティッシュの作成・配布、A全労協労働相談フリーダイヤルのチラシの作成と全国各地の行政窓口へのチラシ常備の追求、B東京、大阪、各地でのマスコミ対策などを取り組んできました。
労働相談を通じて関西地域を中心に結成された「東横イン」労組は、大阪全労協や全国一般全国協に加盟すると同時に全国各地へと拡がりを見せております。勤務体制が1勤務・24〜25時間という長時間の反復勤務であることや、深夜もフロント勤務なども1人勤務で休息や仮眠も取れない実態、賃金・時間外手当の未払い等々、過酷な勤務実態にあることが明らかになっています。
<東横イン労組の要求事項>
○会社は、労基法・旅館業法・消防法・労組法等、諸法令を遵守する事。
○スタッフを増員し、少人数勤務をなくす事(各店舗への応援スタッフも用意する事)。
○休日出勤・連続出勤は、本人の同意を前提とし、法定の時間外手当135%を支払う事。
○電話や応接から解放した「休息」「仮眠」を保障する事。
○各種ミーティングは労働時間内にし、時間外の際は、法定の時間外手当を支払う事。
○会員獲得等のノルマ未達成の際の、罰則を廃止する事。
○「内観研修」「マナー研修」等は、健康破壊・人格否定とならぬよう、見直す事。長時間拘束をやめ、就労時間外の任意参加とする事。時間外手当も支給する事。
○年休・産休・育児などの法定休暇を保障し、永く働き続けられる環境を整備する事。
●「ビジネスホテル労働相談」のチラシより抜粋
格安、交通に便利などで、いまや多くの方々がビジネスホテルを利用されています。
その中で働く皆さんの、労働条件はどうなっていますか?
・・ビジネスホテル業界の過当競争が激化している中で、そこで働く多くの皆さんに、負担がかかっているのではないでしょうか?
今皆さんが働いていて、「これはおかしい」と思われることは、沢山あると思います。賃金のこと、年休のこと、残業のこと、仮眠のこと、ノルマのこと、なんでもご相談ください。
このようなひどい労働条件に対し、何とか改善しようと、東横インでは労働組合を結成しました。そして団体交渉を行う中で違法行為の是正を迫ってきています。
皆さんの職場でも、労働組合作りのお手伝いをします。お気軽にご相談ください。
■以上/宮城全労協ニュース162号(2010年8月18日)

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