宮城全労協ニュース/第174号(電子版)/2011年2月7日

全労協・春闘パンフレットが発刊

全労協(全国労働組合連絡協議会)の2011年春闘パンフレットが届きました。

パンフレットでは「労働組合が命を守る」「労働組合が社会を変える」、そして日本政府が日米同盟の深化と強化に乗り出している中で「戦争反対」を掲げて2011年春闘を闘おうと呼びかけています。


ニュース本号ではパンフレットから、闘争課題とその強調点や資料の一部を紹介します。


全労協・2011春闘パンフレットより〜


●悪化する世界経済下で、断固闘う世界の労働者と仲間達!


●TPPは国を農業を滅ぼす!対米追随、「平成の売国」はごめん!

「・・(農業破壊と同時に)さらに、TPPは単なる輸入関税の自由化の話ではなく、「より広範なパートナーシップ」を目指したものであり、「公共事業などの入札(政府調達)」「金融分野での門戸開放」の他に、労働・環境分野に渡った「自由化」が求められている。これらはまさに米国の「年次改革要望書」であげる対日要求そのものにほかならない」。


●武器と原発輸出の「成長戦略」に未来は無い!
〜米軍へのバラマキ、「武器輸出3原則」の骨抜きは許さない!〜

「もうひとつの「成長戦略」として急浮上しているのが原発輸出だ。「原発特需」などともてはやされているが、本質は、開発途上国にローンを組ませて原発を建ててあげることに他ならない。ローンの元手は「郵貯」「年金資金」「電気料金」であり、国民一人一人の虎の子だ。「巨大事故」「核兵器」転用、処理できない放射性廃棄物などの危険性と合わせて、「計画中止」などすべてのリスクを国民が背負わされているのだ」。


●大企業による儲けの独り占め、内部留保の拡大
〜それでも法人税を引き下げるつもりか!〜


●改善しよう!深刻化する若者の就職率と失業

「(失業率は高止まっているが)中でも、15〜24歳の若年層では、完全失業者の2倍以上の<就業希望者>が存在することを、総務省の労働力調査は明らかにしている。

日本の場合の完全失業率の定義は、
@調査期間の月末1週間で1時間以上の仕事をせず、
A職が見つかったら直ちに出勤できて、
B月末1週間に求職活動をしていた者、とされている。

たとえば、就職活動をしていても、調査期間中に病気・他などの理由で就活できなかった人は完全失業者ではなく、<就業希望者>となり、11月の完全失業者数318万人には含まれない。日本では、完全失業率を実態より低く算出しており、米国基準での計算では5%台どころではなく11%を超えており、公表された失業率以上に、日本の失業は悪化している」。

□非正規労働者の有配偶率は正社員の半分

□非正規労働者の8割以上が年収300万円以下


●攻勢的賃金闘争に取り組もう!奪われたものを取り戻す闘いを!

<1997年から2009年、全労働者の賃金は60万円を超え下落>

<先進国でこの12年賃金が下落しているのは日本だけ>

「労働者の賃金に回り、消費を通じ内需を喚起するはずの富が、一方的に企業の内部に蓄積され、有効な投資先を見つけられないまま、投機に回されていることが、金融危機を加速している」。

<賃金引き上げは資本の責務だ。
〜自信を持って、11春闘で賃金引き上げの闘いに取り組もう!>


「全労協11春闘賃金要求基準」

1.月給制労働者は一律17,400円、時間給労働者は時給100円の賃金引き上げを求めて闘う。

2.全ての労働者に月額170,000円、時給1,200円の最低保障を求める。

3.働けば最低限の生活が維持できる賃金として、誰でもどこでも、年収200万円の保証を求める。


□減少を続ける平均年間給与と増加を続ける法人純資産


●最低賃金の大幅引き上げを!

「政府の「雇用戦略対話ワーキンググループ」は、「2020年までに全国で最低は800円、平均1000円をめざす」としている。最低賃金の大幅な引き上げは、「将来の目標」ではなく急務である。全労協は、公契約条例制定運動と最賃闘争を結合し、より一層闘いを強めていく」。

<最低賃金引き上げ−最賃闘争の強化を!>

<公契約条例の制定運動に全力を!>

□平成22年度地域別最低賃金改定状況


●公契約運動を強めよう!

「貧困と格差を解消し、すべての働くものがまともな生活を確保するためには、国・自治体がきちんと役割を果たさなくてはなりません。最低賃金の大幅な引き上げとともに、国・自治体が発注する公契約において、その事業に携わる労働者に適正な賃金・労働条件を保障する必要があります」。

「『小さな政府』『官から民』『効率化』を掲げて推進されてきた公務員削減、公共サービスの下請化・労働条件の劣悪化の流れに抗し、官民の連帯した取り組みを強めていかなくてはなりません」。


●貧困と格差に抗して闘おう!

□非正規雇用者比率の推移
□年齢階級別平均年収
□増え続ける生活保護受給者


●職場闘争を強化しよう!

「一企業、一組合の枠をこえて連帯し、全労協の発展につなげよう。仲間とは向き合う関係、企業とは対峙する関係、権力とは対決する関係、そうした組合作りを目指そう」。


●「働き方」の国際基準を、日本でも確立を!
〜安定雇用原則、直接雇用原則、均等待遇原則を実現しよう!〜

<2011年通常国会で、労働者派遣法抜本改正を実現しよう!>

<有期契約労働に関する規制をしっかり確立しよう!>

〜われわれの要求する有期規制〜

@臨時的・季節的業務など客観的合理性のある場合に限定すること。合理的理由を欠く有期労働契約は無効とし、期間の定めのない労働契約とみなすこと(入り口規制)。

A有期労働契約を1回または2回以上更新した場合は、期間の定めのない契約とみなすこと(反復更新規制)。

B有期雇用契約の更新拒否(雇い止め)については正当事由を必要とすること。

C有期労働契約を理由とする不合理な差別的処遇を禁ずること。

D有期雇用労働者と期間の定めのない労働者の均等待遇。

<労働時間規制の確立を闘いとろう!>

〜われわれの要求する時間規制〜

@時間外労働上限規制
大臣告示から、基準法改定で罰則付きに
一日2時間、月20時間、年150時間
時間外割増率引き上げを中小労働者にも適用せよ

A事業場外見なし労働制の撤廃、現在は「見なし労働」はほとんど無い

B管理監督者の名による時間管理放棄、残業未払いの横行
4/1通達の厳格適用、法に則った是正を

C自律的労働時間制度(ホワイトカラーエグゼンプションの焼き直し)を許さない


●差別をなくそう!
〜キーワードは均等待遇、有期雇用は臨時業務に限定を!〜

<パート賃金の引上げで男女格差をなくそう>

<女性の貧困化にSTOPを>

<11春闘での要求>

@パート賃金1時間あたり100円アップを要求しよう!
A時間給の最低保障1200円を実現しよう!
Bパートからフルタイムへの転換制度を要求しよう!
CILO111号条約(差別待遇禁止)の批准を求めよう!

<これからの5年間にむけた第3次男女共同参画基本計画がきまる>
(昨年12月17日、閣議決定)

*雇用の分野〜
*非正規雇用における雇用環境の整備の項〜
*職務評価(ペイエクイティ)制度〜


●地域と職場から連帯と共闘で官製ワーキング・プアをなくそう!

「自治体構造改革」などの結果、全国の自治体で非正規職員への置き換え(自治労調べで全国60万人超)、民間委託が急速に進んだ。

「臨時・非常勤職員は、いまや行政の3分の1を担う一方で、雇用と処遇は実に不安定で、低位にある」。

「新自由主義=構造改革・規制緩和の矛盾は、生活の場である地域や労働現場に集中している。行政責任と行政能力の弱体が行政への批判を生み、正規労働者と民間中小労働者や非正規労働者の処遇の格差が、労働者間に団結を促進するのではなく、団結を困難にし、猜疑心と対立を生む状況を作り出してもいる」。

「公契約条例は、自治体の仕事に関り働く人だけでなく、民間の会社、特にパートなどで働く人達にとっても、賃金の「地域相場」を引き上げるための一歩としてある。誰もが生活できる賃金、公正な労働をめざす運動だ」。


●働く仲間、移住労働者と連帯しよう!

<労使対等原則が担保された多民族・多文化共生社会を>

<時給300円の労働者、外国人技能実習生>

<「マーチ・イン・マーチ」を成功させよう>
(今年は3月13日、日比谷小音楽堂)


●労働者の支援・連帯ですべての争議に勝利しよう!


●新基地建設阻止!普天間基地即時撤去!
〜沖縄にこれ以上の基地負担を押し付けるな!〜

動的防衛力、日米同盟の深化・発展を許すな!
沖縄の闘いを孤立させず、普天間基地の撤去を勝ち取ろう!



■以上/宮城全労協ニュース174号(2011年2月7日)