宮城全労協ニュース/第184号(電子版)/2011年3月25日

メッセージと投稿を紹介します!


<宮城全労協・事務局より>

震災直後から情報、メッセージ、投稿をいただいています。全国の労働組合などの被災地への支援も行われています。

それらの多く(あるいはほとんど)を、ここで紹介することができないまま、今日に至っています。申し訳なく思っています。ご了解ください。

また、生活再建、地域支援、労働組合再建などに立ち向かっている全労協組合員からの声も、逐次、紹介していきたいと思っています。



本号では、●フランスからのメッセージ、●「仙南のS町H小学校よりの通信」(投稿)の二つを紹介します。

前者については、ATTACと郵政ユニオンをはじめ、郵便・電信に引き続いて(182号掲載)届けていただいた皆さんに、感謝します。



フランスからのメッセージ


親愛なる仲間たちへ、

 鉄道労働者の労働組合連盟、SUD−Rail(連帯・統一・民主鉄道労組)、Solidaires(ソリデール・SUD系連帯労組)の組合員は、フランスの鉄道員を代表して、2011年3月11日に襲った地震と津波で被災された日本の鉄道労働者とその御家族、近親者の方々に心よりお悔やみ申し上げ、連帯を表明します。


 相次いで報告される死者・行方不明者数は膨大です。そして刻一刻と変化する福島原子力発電所の状況は予断を許さない状態ですが、既に放出されている放射線が、原発労働者とその地域住民に爆発と事故の深刻な影響をもたらすのは確実です。

 この災害は、近親者の消息がつかめないまま、空腹と寒さを耐え忍び、避難所にいる大勢の被災者生活をとても不安定にしてしまっています。

 私たちは東北地方の鉄道状況の情報をあまり得ていませんが、鉄道員と乗客も被害を免れることができなかったと聞いています。私たちが知る限りでは、宮城と岩手で4本の旅客列車が津波に流されたとのことです。

 原子力の脅威から解放されて、みなさんの生活状態、労働状況が一刻も早く回復されることを心から願ってやみません。

 強い連帯を送ります。

SUD−Rail本部
Emmanuelle BIGOT(エマニュエル ビゴ)
Michel DESMARS (ミッシェル デマル)




投稿/「仙南のS町H小学校よりの通信」

(2011年3月19日)


 3月11日の大震災から日時がたつにつれ、事態が少しずつ伝わってきた。電気が回復した13日朝にテレビを通じて見た気仙沼・宮古・南三陸町・名取市・・・・沿岸部の大津波の画像には心底驚いた。言葉も出なかった。

 陸前高田のKさんが行方知れず、七ヶ浜の東宮浜、松が浜、菖蒲田浜在住の親戚wさん、Sさん・・・は未だに行方知れず。乏しいガソリンを使い勤務校に行けば、前任校卒業生の警察官Yさんが緊急出動先の名取市で殉職したとの報・・・。東北各地で親戚、友人・知人が、亡くならないまでも被災し、困難な暮らしを強いられている。今後、亡くなったことが明らかになる方も増えていくにちがいない。

 重ねて福島第一原発の事故が起き、危険な状態が続いている。眼前の現実を受け止めることが難しく、呆然自失の状態が数日続いた。大熊町のKさん(朝倉で三里塚現闘だった)は無事に避難できただろうか。今はどこにいて、どうしているか。

 まるで時間が止まってしまったかのようだ。今が何日で、何曜日かさえ、分からなくなる。あまりにも現実離れしている。

 地震・津波の「天災」は過酷で惨たらしくとも、ある意味あきらめもつく。だが、原発事故は明らかな「人災」だ。事故後の対応を見ても、東電・政府の対応が後手後手であることも含めて、あまりにもひどい「人災」だ。

 1週間がすぎ、今の私の勤務校(宮城県南部の公立小学校)の様子を伝え、書いてみようと思った。というよりは、書くことで、折れそうな自分の心を立て直すと言った方が当たっている。


 海から遠い私の勤務校のある地S町では死傷者が数名とわずかだったことが、せめても・・・。

 被災から1週間を過ぎて、電気はついたものの水は届かず、町全体の復旧は遅れている。白石市と柴田町で広域水道の本管部分に大きな損傷があり、水を送れない状態だという。七ヶ宿ダムからの広域水道による県内各地への配水システムの持つ脆弱性がもろに出てしまった。(もともとは地元で取水し近場で浄化し配水するシステムだった。そのままなら、水に関してはこれほどの被害はなく復旧も早かったはずだ。)

 私の勤務校では18日(金)に町内統一の対応で、卒業式の取りやめを決めた。23日(水)と24日(木)の日昼に、校長室で担任同席で校長が授与するので保護者同伴で取りに来るようにとの連絡を入れている。修了式も行わず、次年度の始業式の日に終了証書を渡すことになった。強い余震のおそれがあるので一同会しての式は危険であることを理由としている。

 テレビからは今日(19日)も、困難な中であっても、被災地で行われた卒業式が感動的に伝えられる。我が校の卒業生や親たちはどんな思いでこれを見ているのだろうか。私自身、今年度末で退職なので、担任した小学3年生の子ども達32名に通信票(修了証書)を渡すことなく、お別れを言う機会も無く、教員生活を終わる現実にとまどい、受け入れることができずにいる。言葉も出ない。

 子ども達は長期化する臨時休校により、友達と会える機会も制限されながら、不安な日々を送っていることだろう。できれば、一堂に会して友達と無事を確認し合うことで大いに気が休まるはずだ。教員たちとの出会いも多少は安らぎを与えることができるだろう。そのような場(時間と空間)を学校として持てないものかと思う。それも叶わず、卒業式さえやれないのはなぜだろうか。

 もしかしたら、この判断の背後に、福島原発事故の危険が増大する可能性が踏まえられているのかもしれないと考えると、複雑な気持ちにとらわれる。仙台市でも福島第一原発から100キロメートル以内圏だが、県南部は、原発により近い地域であり、危険性はより高いと想定される。私の勤務校の教職員も、福島県内も含めて、多くがこの地域に居住しており、皆、内心おだやかではない。目に見えない「放射能」の恐怖が、じわじわと強く大きく県南地域を覆ってきている。

 まずは、原発事故の押さえ込みに全力を挙げてほしい。極論だが、自分たち年寄りは多少のことはやむをえない。だが、子ども達の未来を<人災>で閉ざしてはならない。

 今日一日の無事を、周りの家族・友人達と日々確かめながら、自分に何ができるのか、何をすべきかをあれこれ考えながら、年度末の学校事務処理に追われる日々を送っている。 (3月19日)


教育労働者G(宮城県南の公立小学校勤務)



電通労組の仲間から名取市hpの情報

「宮城県名取市の被災状況について、市のhpにアップされています」。

http://ict.city.natori.miyagi.jp/sysop?disp_mode=2~1256

湾岸部では行政機能の多くが失われた自治体もありますが、名取市の例のように、多くは行政情報をhp上で掲載しています。注目して下さい。また、とくに福島県、岩手県の各自治体についてもアクセスしてみてください。重要だと思われるものは、お知らせください。



■以上/宮城全労協ニュース184号(2011年3月25日)