◎宮城全労協メーデー決議
◎「青い鯉のぼり」が昇った!
宮城全労協は4月30日夜、仙台でメーデー集会を開催しました。
壊滅した沿岸部での「ボランティア」活動を継続している組合員たちからは、何が必要とされているのか、多くの提起がありました。地域社会の継続を優先すべき、雇用を様々な方途で守ること、漁業・農業支援、中小企業支援、生活・介護・救援システム最構築、等々。
内陸部の被災企業で働く仲間たちからは、解雇が現実問題となっている状況が報告されました。中小零細企業では、国の支援・補助施策の活用も十分ではなく、労働者への解雇、雇い止め等が続いています。
「被災労働者から復興労働者へ!」、その出発だと、東北全労協対策本部は発議し、長くかかるであろう「復旧・復興」に労働運動は立ち向かうと提案しました。
集会はまた、東北電力に対して、女川原発の運転停止から廃炉へを申し入れること、脱原発に追いこむことを確認しました。
メーデー集会は以下の決議をあげました。
<2011年宮城全労協メーデー決議>
宮城全労協は大震災との闘いの中で、本日、メーデー集会を開催した。
死亡・行方不明は3万人にせまる。多くは沿岸部で働いていた人たち、高齢の居住者たちだった。学校や保育所、幼稚園、病院、介護施設などで津波に襲われた人たちもいる。「震災関連死」も相次いでいる。一人一人の生活があり、人生があり、そして地域社会があった。我々はここに、あらためて哀悼の意を表する。
組合員の家族・親族にも亡くなった方々がいる。家を失い、大破し、避難所暮らしを余儀なくされてきた組合員たちがいる。我々は今日まで、安否確認に奔走し、被災した仲間たちを救援し、その支援を地域社会に拡げてきた。全国からかけつけた皆さんと被災地に同行し、ともに復旧・支援活動を担ってきた。
津波の被災地では多くが失われた。人命、家屋、インフラ、産業と雇用、生活環境そのものである。一方、福島では原発事故の危機が進行している。住民は農地、畜産場、漁場を奪われ、故郷を追われている。
巨大地震と津波を体験してきた先人たちの知恵は、残念ながら引き継がれなかった。専門家たちの研究と警告は国と自治体の政策に反映されなかった。
原発事故は「想定外」だったと言うのは、恥知らずな責任逃れである。危険は何度も指摘されてきた。東京電力も歴代政府も著名人たちも、無視し続けてきた。民主党政府の失態を攻撃している自民党は、自分たちの責任にはふれようとしない。3月16日、「原発が千年に一度の津波に耐えているのは素晴らしい、原子力行政は胸を張るべきだ」と述べたのは、日本経団連会長だったのだ。
「日本は一つ」「新しい東北、新しい日本」というキャンペーンが続いている。連帯税という名目の消費税増税が検討されている。政府は米国と米軍に賛辞を贈り、世界との連帯ではなく、「日米同盟の修復」をはかった。政治や大企業や大マスコミなど最も責任あるものたちを免罪し、福島原発の危機から目をそらさせ、すべてを「震災復興」に流し込もうとする動きを許すことはできない。
東京電力と政府は福島第一原発の危機の「収拾」に全力をあげよ!
政府は地震・津波・原発事故による被災民衆を無条件に救え!
大企業は内部留保を出し、雇用と「復旧」「復興」にあてよ!
被災地の医療、介護、福祉、教育に人材と資金を送れ!
宮城全労協は幸いにして全組合員がいま、宮城の地にいる。これから長い時間と多大な努力が必要とされるだろう。我々は団結し、連帯を広げ、被災地・被災民衆とともに歩もう。
(2011年4月30日/宮城全労協メーデー決議)
●「青い鯉のぼり」は昇った!
前号に紹介した石巻・被災地での取り組みです。
「青い鯉のぼり」は見事に空を泳ぎました。その光景は全国ネットのテレビでも放映され、反響がありました。以下は、前号にプロジェクトを訴えた仲間から。写真を末尾に掲載します。
<みなさま、、
今日、東松島市大曲浜に全国から寄せられた「青い鯉のぼり」204体が薫風の空に上げられました。
100人弱の方々が参加して、8:00から鯉のぼり設置し、9:00に追悼式典。
呼びかけ人のK君(17歳)が、「人の温かみを新たにしました。こんなにたくさん全国から協力してもらえたことにお礼をしたいと思います。そして、子ども達の供養ができたことをうれしく思います。本当にありがとうございました。」と挨拶。
全員で黙祷をしてた後、鯉のぼりを掲揚し、鎮魂の和太鼓でこの震災で犠牲になった子ども達を追悼しました。
地震も津波の心配のない大空でおりからの浜風に乗って気持ちよく泳いでいました。
四国のMさんが職場で声がけをしていただいて、愛媛県松山市からも青い鯉のぼりが届きました。
みなさまのご協力に感謝致します。
(以上、電通労組全国協議会の震災ネットより)
◎写真/「青い鯉のぼり」


■以上/宮城全労協ニュース191号(2011年5月7日)

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