宮城全労協ニュース/第347号(電子版)/2020年9月24日

「変えるぞ!政治 今ここから」
「泉・富谷のつどい」開かれる


(注)仙台市で8月30日、「変えるぞ!政治、今ここから 泉・富谷のつどい」が開催されました。集会内容を伝える組合員の報告を掲載します。安倍首相が国会開催の要求にも応じず、「新型コロナウイルス」感染再拡大の不安が広がる中で集会は準備されてきました。なお文中に紹介されている講演は、集会主催者発行のパンフレットに収録される予定とのことです。



憲法が生きる政治を!


「コロナをのりこえ、憲法が生きる政治を!」をスローガンに、「変えるぞ!政治、今ここから 泉・富谷のつどい」が8月30日、秋葉忠利前広島市長を講師に招いて開催された。会場は仙台市青年文化センター、280名が参加した。

 主催は<地域から草の根から9条を守り、まっとうな政治を取り戻すための大きな輸を作ろう>と、今年2月に仙台市民や富谷市民で結成された「安倍9条改憲NO!政治を変える泉・富谷市民アクション」。5月開催予定がコロナ禍で延期を余儀なくされての開催だった。

「この間のコロナ対応を巡って、私たちは政治の貧困を目の当たりにしてきました。国民の命とくらしが脅かされている現在でも、ウソ、デタラメ、虚構の上に居座り続ける安倍政権。支持率は危険水域に達しています。ここでー押しも二押しもして、『#さよなら安倍総理』を確実にし、この最悪の政権にピリオドを打ちたいと思います。そしてさらに、コロナをのりこえ、その先に、憲法が生きる社会、一人ひとりが大切にされる社会、世界中の人々と手をたずさえていく社会をどう再生させていくのか、私たちは大きな課題に挑まなければなりません。集会開催の意義は、5月当時に比べてもますます大きく、深いものとなりました。」(集会呼びかけより)


〜憲法と政治を取り戻すために/秋葉利忠・前広島市長が講演


 集いは、安倍首相が退陣表明した翌々日とあってタイムリーな集いとなった。開会挨拶で主催者代表は、安倍首相の退陣表明を受け「憲法の平和主義、立憲主義を破壊してきた安倍政治の継承を狙う<ポスト・安倍>を許さず、命、人権、生活の再生、格差の是正を求めて野党勢力が結集した連合政権構想を掲げて、来るべき総選挙を闘うこと。新自由主義反対、自国中心主義・民族排外主義反対、国際連帯の視点から共同行動を練り上げ、野党と市民の共同の力で実現した一昨年の参議院選挙勝利を総選挙でも実現しよう!」と訴えた。

 秋葉氏は、「露わになった安倍政治のウソと無責任」=憲法と政治を取り戻すために=と題して講演。「問題」を掘り下げ「解決策・処方箋・ビジョン」として新たな目標を掲げ、成句例に基づく具体的な活動計画をつくることが必要だと語り、深刻な政治問題の背後には憲法違反が隠れているとして「全国一斉休校」、「場当たり的な自然災害対策」、「核廃絶に反対する日本政府の対応」、さらに「小選挙区が諸悪の根源」であることについて解説した。
 
 2月27日、突然の「全国一斉休校」は安倍の「功名心のためだけ」に取られたことで、子ども達、先生、保護者、地域に大迷惑をかけた。専門家が3月2日「見解」を発表してあたかも「安倍の休校宣言」が科学的根拠があるかのごとく粉飾したことは、憲法15条2項(すべての公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない)違反であることを指摘した。

 自然災害の「場当たり的対応」については、戦後75年間、戦争で日本人の死者はゼロであったが、自然災害による死者数は90万人を超えている。自然災害に恒久的に対応する組織がないのに、憲法を犯してまで自衛隊を設置している。自然災害は防げないが、戦争は、外交や経済協力や人的交流で防ぐことができる。そちらの努力が必要であり、自衛隊は、災害救助隊として生かしていけば予算も有効に活用できると語った。

 核廃絶に反対する日本政府について安倍は、広島、長崎の平和宣言で「核兵器禁止条約」に言及せず、国際的な場でも「核兵器廃絶」への動きを妨害してきた。戦後70年の首相談話で「唯一の戦争被爆国として、核兵器の不拡散と究極の廃絶を目指して、国際社会で責任を果してまいります。」と言っているが、「不拡散」とは「保有を認めること」であり、「究極」とは「今はなにもしないこと」であると、憲法98条(条約、国際法遵守義務)違反であることを指摘した。

 諸悪の根源である「小選挙区制」は、民意が反映されず一人一票の原則に反するものであり、無所属の候補者の権利がないなど、導入時から憲法違反であることを指摘した。

 このようなことが横行する理由は、憲法遵守を規定している99条が法的義務以外の何物でもあり得ないにもかかわらず、法的義務ではないと解釈されているのは「道徳的要請であり、倫理的要請にとどまる」(1977年2月17日百里基地訴訟:水戸地裁判決)、「倫理的性格」(1981年7月7日東京高裁判決)という判決にあると指摘した。

 問題解決には99条の復権が第一で、新たな目標を掲げ、成功例に基づき具体的な活動計画を立てることであり、環境問題の真摯な取り組み、グローバル格差の解消、安倍政治を一掃する新たな目標を掲げて進んでいこうと訴えた。「期限のない目標は、夢に過ぎない」「夢(目標)に期限をつけて実現していこう!」と、市民と野党の共闘で憲法と政治を取り戻そうと語った。


市民と野党の共闘で、安倍政治の一掃と新しい政権の誕生を!


 続けて連帯の挨拶として、全国首長九条の会共同代表である元白石市長の川井貞一さん、日本共産党の高橋千鶴子衆議院議員、立憲民主党宮城県連幹事長の鎌田さゆりさん、社民党仙台市議会議員の石川健治さん、「市民と野党の共闘で政治を変える市民連合みやぎ」の多々良哲さんから、それぞれ「安倍政治の一掃」を掲げて来る総選挙を野党共闘で闘い勝利する表明が行われた。

 最後に、「自国のみならず、世界中の人々の平和と安寧をもめざしたこの憲法価値を実践する政治の実現こそが、私たちの課題だ。憲法と政治を取り戻し、公平で公正な社会、違いを認め合い、一人一人が大切にされ、安心して安全に暮らせる社会、世界の人々と手を繋ぎ、次の時代を生きる人々に希望ある未来を手渡せる社会実現を目指し、市民と野党の共闘で新たな政権を誕生されよう」とするアピールを採択した。(m記)


■以上/宮城全労協ニュース347号(2020年9月24日)