宮城全労協ニュース/第54号(電子版)/2004年3月10日

●本号の内容
★3.20世界共同行動へ!
★寄稿/「1.31集会」を実現して
★資料/自衛隊派兵に抗議する2.22仙台集会へのメッセージ
 

●権力の不当弾圧に抗議を!
◎東京・立川で派兵反対活動に弾圧、3名を不当逮捕
2月27日、立川自衛隊監視テント村などが家宅捜索を受け、3名が逮捕された。自衛隊官舎に「イラク派兵反対を呼びかけるチラシ」を配ったことが「住居侵入」にあたるという口実での弾圧。共同抗議声明が呼びかけられている。また法学者の連名による抗議声明が出された。詳細は以下で。
http://homepage2.nifty.com/osawa-yutaka/heiwa-iraku-dannatu1.htm

◎言論・政治活動への不当弾圧!
警視庁は3月3日、「公務員でありながら日本共産党の機関紙を配ったとして、社会保険庁職員を国家公務員法(政治的行為の制限)違反容疑で逮捕」(朝日新聞3月4日)、共産党地区委員会などを家宅捜索した。警視庁による同様の逮捕は21年ぶりだという。共産党は直ちに抗議、また国公労連など労働組合も抗議の意思を表明。詳しくは以下で。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik3/2004-03-05/01_02.html



3.20米英のイラク戦争1周年・世界共同行動へ!
第4回世界社会フォーラムの呼びかけに応え、3.20行動の成功を!

「大量破壊兵器はなかった」「アルカイダとの関連する証拠もない」−ブッシュとブレアは、「イラク戦争の大義は崩壊した」と、厳しい批判にさらされている。かれらは、「それでもフセイン政権を打倒したことは正しかった」と居直るだけだ。

占領統治はイラク民衆に犠牲を強い続けている。占領軍は自分たち、占領する側を守るために武装している。彼らは民衆を守らないばかりか、無差別的な殺傷を繰り返している。兵士による犯罪も多発している。また「戦後復興」は米国企業の独壇場である。復興ビジネスはイラク社会を分裂させ、「貧富」の格差が急激に拡大している。しかし、占領統治当局は雇用をはじめ、民衆の要求に応えていない。

イラク内戦の危機が指摘されている。米英の占領支配こそが内戦の危機を深めている。そのような中で、驚くべきことに小泉首相は、「大義の崩壊」にも「憲法違反」にも、まったくの無頓着ぶりを貫いている。政府も与党も流れにまかせているだけの異様な政治状況にある。
日本政府は、サマーワ民衆の期待を利用し、「人道的支援」という幻想を撒き散らして自衛隊派兵を実現した。日本政府の姑息な手法は、遅かれ早かれサマーワ民衆の希望を打ち砕くだろう。それこそが日本政府の悪業である。占領軍の撤兵と米英占領統治の中止、自衛隊の撤兵を求め闘おう!

−−第4回世界社会フォーラム(インド・ムンバイ)は<希望をグローバル化>しようと世界にメッセージを発した。フォーラムに参加した団体、グループは協議のうえ<社会運動団体への呼びかけ>を明らかにし、3月20日イラク反戦の世界同時行動への参加を呼びかけた。
「・・・私たちは、世界のすべての市民に、米国、英国およびその同盟軍によるイラク戦争と占領に抗議する国際デー、3月20日に同時行動に参加することを呼びかける。反戦運動は、各国で可能な限り広範な参加と動員を達成するために、それぞれ独自のコンセンサスと戦術を発展させている。私たちは、すべての占領軍の即時撤退を要求し、イラク人の自己決定権と主権、ならびに経済制裁と戦争によってこうむったすべての損害に対して賠償を受ける権利を支持する。・・・」

3.20仙台集会、東京日比谷集会の成功をかちとろう!

●「3.20イラク派兵反対・平和憲法擁護・宮城集会」
場所 勾当台公園・市民の広場
開場 13時30分
開会 14時00分(15時からアピール行進)
連絡先/集会事務局/022−219−0345



★寄稿/「1.31集会を実現して」
「自衛隊のイラク派兵に反対し、憲法改悪を許さない1.31東北集会」の呼びかけ人である岩見千丈さんからの寄稿を掲載します。
なお、集会の報告集が発行されています。ご希望の方は、集会事務局までお問い合わせください。(集会事務局/電話・ファックス/022−299−1577)


◎1.31集会を実現して/熱気にあふれた不思議な出会いの場であった

岩見千丈(岩手・北上)

正直言って若者たちの歌の内容は、テンポのゆっくりとした曲以外はよく分からなかった。最初は歌の内容をよく聴こうと頑張ったのだが、隣の女性が「気に入ったのがあったら後で歌詞を覚えるという聴き方をするのよ」と教えてくれた。おかげでその後は、小気味のよいリズムとチャットの乗りに、素直に心を和ませることができた。このグループがこのような集会に参加するには、それなりの平和への意志を心に秘めてのことだと思う。主催者を代表しての高橋治さん(福祉法人理事長)のお話や、糸数慶子さん(沖縄県議)のメッセージ朗読がそのままの乗りで全く自然に心に響いてきたのは、司会をした梅木さんの朗読の能力もあるだろうが、自然体でこのような集会にとけ込む、このグループの意志も作用していたのだと思う。

そして土井たか子さんの話が始まった。この集会の前日には自衛隊のイラク派兵が衆議院で、与党単独によって強行採決された。土井さんは口をへの字に結んで話始めた。その様子はまるで泣きそうになるのを必死でこらえるようにも見えた。彼女の言葉の端々からは、法治国家であるはずの日本の国会を舞台にして、憲法に違反し、自衛隊法が出来たときの国会決議にも違反し、さらにはイラク特措法にすらも抵触する自衛隊のイラク派兵が、論理的な破綻やいくつもの嘘・デッチ上げのたぐいが明らかとなったにも関わらず、数の力で強行採決されたことに対して、心の底からわき出る怒りが伝わり、私の心も共感で震えた。日本の政府・与党はここまで倫理的に堕落してしまったのだという強い思いに駆られた。そしてこのような政府がのうのうとして存在し続ける日本は一体どこまで危ない橋を突き進むのか・・。「いつユーターンが出来るか。それは政治を基本から変える時だ。」と土井さんは言われた。

小泉政権は、自らの市場原理主義的政策が招いた社会的荒廃を、対外的な軋轢を利用して国家主義的にまとめようとしているようだ。しかしこのような政策によって、国内でも国策に対し激しい敵意・憤激を持つ人々を作り出しつつあるのではないだろうか(私もその1人だ)。そこからは同時に鍛えられた、確信的な「国際主義者」が育つであろうし、育たなければ日本に住む人々は近い未来に大きな危機(例えばテロリズムの蔓延や、新たな「いくさ」)に見舞われるのだと思った。

集会は最後に再びバンドが出演し、彼らの音頭で、土井さんや宮城県外から参加した人たちも舞台に上がって、五百人近い参加者が「翼をください」を合唱した。

この日に集まった人たちの多くが、さらに強い確信と決意を持って、明日からの反戦・反新自由主義の活動に進むこと、このような輪がもっともっと広がることを心から願うひとときであった。
(2月22日記)



★資料/自衛隊派兵に抗議する2.22仙台集会へのメッセージ

2月22日、宮城全労協の呼びかけで開催された集会の場で紹介されたメッセージです。なお、第4回世界社会フォーラムの報告(その1)は前号に掲載されています。


◎第4回世界社会フォーラムに参加して

日野 正美(電通労組)

「自衛隊のイラク派兵に抗議する2.22仙台集会」にお集まりの皆さん!
第4回世界社会フォーラムへの参加という貴重な体験を支えていただき、感謝にたえません。私は本日、その報告のために大阪にいます。仙台の集会に参加できませんので、メッセージとさせていただきます。

第4回世界社会フォーラム(WSF)は1月16日から6日間、インドのムンバイ(かつてボンベイと呼ばれていた)で開催されました。参加者は100ヵ国から2500団体、7万5千人と公表されていますが、メディアは10万とも12万とも報道していました。日本からはATTAC−japanを始め、350人ほどが参加したといわれています。会場は廃墟となった工場跡地で、立て看板、アドバルーン、横断幕、壁画などで埋め尽くされ、各国のデモ、パフォーマンス、踊り、コール、音楽などで騒然としていました。

私は、ATTAC−japanが主催した「公共部門の反民営化セミナー」で電通労組の闘いを報告しました。国鉄、郵政の仲間もこのセミナーで報告しました。ノルウエーのNGO、韓国民主労総、フランス電々、イギリス電々労組、南アフリカ共和国の反民営化フォーラム、などがゲストとして参加し、交流を深めました。

何といっても今回のフォーラムは、イラクへの侵略と占領に抗議する声であふれていました。「イラクに平和を」「テロリスト・ブッシュはイラクから出ていけ」というコールがいたる所で響き、アメリカの戦争犯罪を告発する展示が立ち並んでいました。
そうした中で、韓国と日本の参加者による「イラク反戦集会とデモ」が実現し、私たちはプラカード、横断幕をかかげ、韓国語、日本語、英語でコールしながら行進しました。

一方、世界の主要企業をスポンサーとする「世界経済フォーラム」は1月21日からスイスのダボスで開催されました。私たちの世界社会フォーラムはこのダボス会議に対抗し、新自由主義のグローバリゼーションと戦争に反対することを宣言し、3月20日、反戦・平和の世界同時行動の成功を呼びかけました。また、イラクでは、占領当局の弾圧をはねのけ、新しい労働組合運動が5月1日メーデーに登場しようとしていると聞いています。

詳しい報告は別の機会にさせていただきます。「もう一つの世界は約束ではなく、築くもの」という発言が印象的でした。近代的建造物とスラムが混在し、「勝者」と「敗者」が同じ空間に同居しているムンバイ。底無しの貧困の中で生き抜く民衆。気の遠くなるような現実と課題。しかし、「もう一つの世界は可能だ」という確信のもと、自分たちの足元の運動をしっかりと持ち、グローバルな連帯を求めていくことが必要だと感じました。

ともに奮闘しましょう!
2004年2月22日

■以上