宮城全労協ニュース/第57号(電子版)/2004年5月15日

<本号の内容>
★小泉政府の退陣、年金法案の阻止を!
★メーデー宮城県集会を開催
県北・繊維工場で「インターナショナル」の大合唱
★資料/第75回メーデー宮城県集会アピール

<お知らせ>
●「第4回世界社会フォーラム」報告・上映のつどい
6月5日(土曜)午後2時〜、宮城県婦人会館にて
                                        
小泉政府は退陣せよ!「年金改革法案」を阻止しよう!

「年金問題」は政府・与党、野党を問わず、また石原東京都知事をはじめ地方を問わず、日本の政治全体を揺るがす大問題、大スキャンダルに発展した。これほどまでにお粗末だとは!これが国民感情であろう。

自民・公明に民主が加わって、年金法案は国民不信のままに衆院を通過した。その後、小泉首相は、自分も問題があったと秘書官に公表させた。閣僚も、公明党もひどいが、小泉首相は論外だ。小泉首相は反省がないどころか、「お粗末さ」を逆手にとり、とぼけて見せる。「未払いではない、未加入だ」。何が悪いと言わんばかりである。
彼は平然さを演じながらも、事態を切り抜けるために「北朝鮮再訪問」という政権維持のための最大のカードを切った。こういう政治手法が許されていいのか。小泉政府は即刻退陣すべだ。

イラク戦争に対しても同じだ。小泉首相のブッシュ大統領への支持は不変だ。当事者のブッシュ政権や米軍指導部でさえ、失敗や間違いや読み違いを認めている。しかし、小泉首相や川口外務大臣は不当・不法のイラク開戦は問わないし、「ファルージャの破壊」や「虐待」などの現実問題でもブッシュ批判はしない。そして、いつの間にか、「国連中心」を言う。
同様に政府は、未だに自衛隊が送り込まれたサマワが安全だと言い続けている。オランダ兵が死亡し、自衛隊反対のデモが起こり、宿営地は迫撃弾に狙われている。サマワ市民の自衛隊の復興活動への期待は急速にしぼんでいる。そうであっても、政府は問題はないという。「イラクは危険だから渡航するな」といいながら、サマワの自衛隊は(安全だから)撤退する状況にないという。明らかにおかしいではないか。まさに無責任政治、済し崩し政治である。

小泉政府は退陣せよ! 政府を倒そう!


県北・繊維工場でメーデー集会を開催
労働者の団結と連帯を確認し、インターナショナルの大合唱

宮城全労協は5月1日、第75回メーデー宮城県集会を開催した。今年は、厳しい経済情勢のもとで闘い続ける繊維職場の仲間たちとともに、宮城県登米(とめ)郡のルック中田工場でのメーデー集会となった。宮城合同労組ルック支部の組合員とOBたち、県北の仲間たちをはじめ150名が参加した。

宮城全労協各組合の挨拶の後、宮城合同労組から闘いの経過が報告され、あわせてこの地で連綿と受け継がれてきた中小労働運動の足跡を次のように振り返った。

宮城合同労組ルック支部は1973年に発足した(当時はレナウン・ルック支部)。登米郡には同時期に繊維、金属の職場で合同労組や全国金属の支部が相次いで誕生し、これらの組合は最大時には1千数百名を組織した。労働者たちは「登米連闘委(労働者連帯闘争委員会)」の赤旗をかかげ、「インターナショナル」を歌いながら、農村社会の中に新しい労働組合運動を登場させたのであった。

1970年代初頭、高度経済成長の波が宮城県の農村部に波及し始めた。それまで「出稼ぎ」や「集団就職」が支えた農村経済の中に、自治体が資本を優遇する「誘致企業」が進出してきた。地元就職と生活向上への期待が地域社会を活性化させ、農村社会が大きく変容していった。

しかし、進出した企業のねらいは、あくまでも「安い土地と労働力」だった。折しも労働運動が発展し、春闘によって賃金が急上昇する時代だったが、誘致企業は劣悪な条件を押し付けた。期待は裏切られ、不安と不満が職場に充満していった。怒りの先頭に青年たちと女性たちがいた。「出稼ぎに出なくても食える」という喜びが資本の横暴に対する怒りに転化し、憤激は地域に伝播し、こうして労働組合が相次いで誕生していった。

その時以降、登米郡の闘いは宮城合同労組の重要な一部であっただけではない。働く権利、働くものの権利の主張など、これらの労働組合は地域社会に大きく貢献してきた。それから30年が経過し、今日の厳しいコスト削減と市場競争のもとで中国を始め生産の海外移転が進められる中、ルック中田工場はルックの国内の他地域の工場とともに閉鎖の危機に直面してきた。

宮城合同労組からの報告は最後にこう結んだ。「ルック中田工場の事態は登米の30年間の歴史の大きな節目となる。登米の闘いを受け継いで、私たちは今日のメーデーを中小労働運動を根付かせる闘いの新しい出発にしよう」。

配布されたメーデー・アピールには1枚の写真(*)が、不鮮明ではあったが、印刷されていた。30年前の自分たちや職場の仲間たちの姿に、会場はどよめいた。涙が仲間たちをおおった。しかし、集会の最後は大合唱になった。ルック支部の仲間たちは、「久しぶりだね」「覚えているかなあ」などと笑いながら、肩を組み、大きな声で力強く『インターナショナル』を歌った。

(*注)1974年、三里塚反対同盟委員長の戸村一作さんが参議院選挙に立った。三里塚農民への連帯の思いは登米郡に大きく広がり、全国でも異例の高得票率を記録した。その戸村さんの全国行脚(「世直しのむしろ旗を全国へ!」)をルックの労働者たちは工場の食堂で出迎えた(1974年5月22日)。


■資料/第75回メーデー宮城県集会アピール

宮城全労協は本日、第75回メーデー宮城県集会をかちとった。
反戦・平和、公平・公正な社会、労働者の団結のために闘おう。

イラクの民衆が日々、殺害されている。何重もの悲劇が民衆をおそっている。
必要なのは何よりも、米軍の撤退、連合軍の解散だ。

ブッシュの戦争に反対する声が世界をおおっている。
アメリカ国民の半数以上が「ノー」と言っている。
ブッシュ政権はもはや「戦争の大義」を説明できず、占領統治の失敗も認めている。
ブッシュを支え続け、憲法違反の自衛隊派兵も強行した小泉政府は、
いまになって、「国連中心」を言い出した。
しかし、小泉政府は誤りを認めず、責任もとらない。すべてがなしくずしだ。

小泉構造改革は労働者民衆に「痛み」を押しつけた。
賃金破壊、雇用破壊、生活破壊が横行した。
市場競争が地方を解体し、介護地獄を生み、教育を荒廃させた。
「公共」は捨てられ、社会はすさんでいる。
しかし、政府は反省しないどころか、それで当然だと突き進んでいる。

小泉首相をはじめ「改革」を叫ぶ者たちは、
自殺者が3万人を越える異常な事態にも涼しい顔だ。
情熱にあふれた正義の若者たちを、「非国民だ」「自己責任をとれ」と攻撃する。
ところが、国民年金未払いの政治家たちは責任をとらない。
こんな国に未来があるはずはない。
小泉政府を打倒しよう!

私たちは今日、登米郡中田町の繊維職場でメーデー集会を開催した。
1970年代初頭、労働運動の新しい波がこの地に登場した。
その画期的な闘いは民衆を鼓舞し、地域社会を勇気づけた。
登米にひるがえった労働者の「連帯の旗」は、
私たち宮城の階級的労働運動のあかしであった。

現下の厳しい経済情勢にあって、
仲間たちの労苦に、万感の思いを禁じ得ない。
労働者の団結と連帯は不滅であると、私たちは宣言し、
ともにメーデー集会の成功を確認しよう。

万国の労働者、団結せよ!

第75回メーデー宮城県集会
2004年5月1日
ルック中田工場にて

■訂正/前号(4月19日号)は第56号です。

■以上