電通労組宮城支部は9月10日に定期大会を開催し、そのなかで三里塚・管制塔占拠闘争の元被告団への連帯決議をあげました(別掲資料)。
(注)
1978年3月26日、「空港包囲・突入・占拠」の闘いによって、福田自民党政府の方針であった三里塚空港(新東京国際空港)の年度内開港が阻止された。この三里塚3・26闘争は「人民の大義の闘い」であった。「三里塚の不屈の闘い」によって、その後、政府・運輸省と空港公団も自分たちの過ちを認めざるをえなくなった。
宮城反戦の労働者たちは、1968年3月の成田市営グラウンド集会以降、農民たちの空港建設反対闘争に連帯し、三里塚とともに歩んでいった。それから10年の3・26闘争には、電通宮城の青年労働者たちをはじめ、宮城から多くの労働者たちが参加した。
闘いのなかで労働者・学生が不当に逮捕された。電通宮城の青年労働者たちも4名が逮捕された。彼らは電電公社と全電通の労使双方から弾圧され、職場を追われた。また、その直後の闘いで、労働者の年休取得が妨害、規制された(年休取得への攻撃の非は法廷闘争によって明らかにされ、画期的な勝利判決をかちとった)。一連の闘いのなかで、三里塚を闘う電通宮城の労働者たちは労働組合(全電通)から統制処分され、1980年の電通労組結成につながっていった。
電通労組は、地域の闘う労働者・労働組合と連携して、1984年に宮城労組連を結成し、さらに総評解体に抗して全労協結成にいたる。一方、全電通は電電公社の民営化(1985年)を通し、いっそう右傾化して労使協調を深め、現在のNTT労組となる。
1978年、三里塚農民の存在と尊厳を無視した福田政府の強行突破方針は、3・26闘争によって粉砕された。三里塚空港は「欠陥空港」であり、「失政空港」であり、「民衆抑圧」の象徴であった。政府・空港公団もこの事実に直面し続けてきた。自民党政府はその後、「原子力船むつ」をどさくさにまぎれて廃船し、処分した。しかし、三里塚は「廃港」ではなく、矛盾を抱えたまま存続させた。
小泉が政治家として、首相として問われたのは、この事実と経緯に照らしてどのように決断するのかだった。彼はけっきょく、福田派の後継者として福田元首相の恨みに応え、今回の不当な損害賠償請求に踏み切った。「人民の大義」に敵対する小泉政府の暴挙に対して、いま、全国で連帯基金の運動が取り組まれている。
なお、「連帯基金」の詳細は、応援サイトがあるのでご参照ください。
http://jioos.podzone.net/
<資料>
管制塔占拠元被告に対する
損害賠償強制執行攻撃を弾劾し、
管制塔被告連帯基金運動に応え、
民衆の抵抗権圧殺を許さない決議
2005年9月10日
電気通信産業労働組合宮城支部
第27回定期大会参加一同
1978年3月26日、晴天の三里塚空港は、開港を阻止する全国の労働者、農民、市民に包囲され、突入、占拠闘争の末、福田内閣の最重要政治課題であった3月開港は阻止されました。この闘いは、空港建設の一方的な閣議決定から強制収用、強制開港という政府の強権発動への当然の異議申し立てでした。
政府はその後、失政を自ら認め、「国はどんな状況下でも土地を強制収用しない」と表明していました。しかし、管制塔を占拠した元被告16名に対してかけられた「損害賠償」の時効を直前にした今年4月から、1億300万円の強制執行が行われるという事態が起こりました。失政の結果生じた闘争での「損害」の賠償請求を行うこと自体、許せません。
4月から、元被告たちは給与の4分の1から全額を天引きされており、会社を辞めざるをえない仲間等、精神的苦痛を強いられています。損害賠償に異議申し立ての裁判をしましたが、却下され、支払わないという法的手段は取れなくなりました。このまま放置しておけば、元金に対する年利5%(約200万円)の利息が増え続けます。
これは、断固として現地で闘い「暫定平行滑走路」の延長を拒み続けている反対同盟と三里塚闘争に対する「報復的」攻撃であり、北側延長を決定したことにより再燃する反対闘争への押さえ込み(見せしめ)の攻撃であり、開港阻止闘争のような民衆の異議申し立てや抵抗権を強権で押しつぶそうという小泉の決意の表れでもあります。
開港阻止闘争を最先頭で闘い、日本労働者、農民、市民の「大義の春」を実現した管制塔元被告たちは、その後、最高で12年にわたる獄中での生活を送ってきました。苦難のなかで、家族、社会、職場の関係をつくり上げてきた彼らが、また職場を奪われ、生活が破壊されようとしていることを、ただ見ているわけにはいきません。
元被告団はこのようななかで、「私たちは絶対に負けない、正義は私たちの側にある」という声明を発しました。私達は、空港包囲、突入、占拠闘争をともに闘った仲間として元被告団のこの声明を支持し、「元管制塔被告への不当な損害賠償請求に抗議し、被告たちを全力で支えよう」という管制塔被告連帯基金に参加し、10月末まで1億300万円の基金を作り出そうという決定を支持します。そして、共に闘い抜きます。
電通労組は、この三里塚、空港包囲、突入、占拠闘争を闘い貫いたなかから誕生した組合です。4人の職場の仲間の不当逮捕と救援活動。電電公社、全電通(現NTT労組)からの三里塚二重処分との闘いを通し、三里塚闘争の大義をもって電通労組の一方の軸として産声を上げました。
私達は、三里塚の大地で青春を謳歌し、同じ時代、同じ瞬間に勝利を分かち合った仲間たちを断固として支えるため、管制塔被告連帯基金の呼びかけに応え、一切の管制塔元被告に対する弾圧、三里塚闘争の大義を押しつぶそうとする攻撃をはね返し、失政に対する労働者・民衆の抵抗権圧殺を許さない闘いを展開する次第です。
右、決議する。
■以上

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