電動ファンの交換

エアコンの熱交換器とラジエターを冷却する電動ファンが動かなくなってしまいました。
このファンが止まり、気温が30度を超えた状態で渋滞道を走ると、エアコンの効きが悪くなる他、
冷却水温が上がってオーバーヒートします。
暑い日にエアコンの効きがいまひとつだったので、もしやと思ってエンジンルームを覗いてみたら
なんと電動ファンが止まっていました。
以前から異音が出ていたので、寿命だと思います。
ファンは、オークションなどで比較的容易に入手できます。
私のA6 98年式の場合は、部品番号8D0 959 455Cでした。
アウディA4やパサートも共通部品のようです。
交換は、車をジャッキアップしてアンダーカバーを外すことさえできれば、比較的簡単です。

オークションで購入した新品の部品です。
メーカーは純正と異なりました。箱には「Meyle」と書いてありました。
純正に替わる部品を供給しているドイツの有名なメーカーのようです。
純正部品は5万円ほどします。
今回は、その約三分の一の価格で入手できました。

はじめに配線を外すために、エンジンのアンダーカバーを外します。
タイヤハウス内4箇所。下部6箇所のネジで止まっています。
ジャッキアップし、コインでネジをまわして外します。

エンジンカバーも中心の大きなものだけ外します。
これを外さないと、隙間がせまくてファン本体を引き出せません。
ファンの上にあるエアーインテークのダクトも上部のネジ二本を外して
取り外します。

次に、ハイドロオイルタンクのカバーを外します。
ネジ等はなく、はまっているだけです。
外すと、コネクタが見えます。
茶色いコネクタ
(矢印)が電動ファンのコネクタですので外して切り離します。


上から覗き込んだ写真です。
配線を外したら電動ファン本体を外します。
電動ファンは外周3箇所のツメを熱交換器側にはめ込む形で
留まっています。
さらに一番上の一箇所は外れないように+ネジで留まっています。
このネジを写真のような柄の短い+ドライバーで外します。
普通のドライバーだと、工具の柄の部分がかエンジンにぶつかって
作業できません。

ここまで出来たら、エンジンルームの下側からファンの配線を外していきます。
配線は、他の配線と一緒にラジエターのシュラウド(覆い)にクリップで数箇所留められています。
クリップごとシュラウドから取り外し、次にクリップから配線を外す手順で行うと作業しやすいです。
何れも手で外すことができます。

三箇所のうち、一番下の一箇所は写真のようにレバーでロックする仕組みに
なっています。
外すときはレバーを写真のように押してロックを解除し、
そのまま電動ファン
本体を反時計回りに3センチほど回して本体を外します。

ファンを固定する仕組みは、新品の部品を見れば理解できますので、
作業をする前によく観察しておきましょう。

エンジンのカバーを外しておけば、写真のようにエンジンと熱交換器の
隙間からファン本体を引き出すことができます。

左が取り外した純正部品。
右はオークションで購入した「Meyle」製の交換部品です。
羽の枚数や形状が異なることがわかります。

取り外したのと逆の手順で取り付けて完了です。
約1時間で作業が終わりました。
以前より、ファンの回転音が静かになりました。
純正部品も改良されているかも知れませんが、性能的には
「Meyle」製に軍配があがる感じです。
こんなことなら、異音が発生しはじめた段階で交換しておけばよかったです。