■パワーウィンドウの動作不良とキーキー音対策

アウディは経年変化でパワーウィンドウの動作が鈍くなったり、上げ下げ時にキーキー音がするように
なることがあります。
この手の電動パーツは日本車の方が優秀なようです。
アウディのウィンドウはレールにしっかりはまっているので、ガタガタすることはないのですが
その分、抵抗が増して動作が鈍くなることがあります。
これらを解決するケミカルが、Maintenanceのページでも紹介している。WAKO'S(和光ケミカル)の
「フッソオイル105」です。

WAKO'Sのフッソオイル105は、航空宇宙分野で使用されている
米デュポン社製のフッソを含有した高級潤滑材です。
特徴は、ゴムや樹脂を痛めないこと。また高い耐久性を誇っています。
このため、ウェザーストリップなどのゴム部品に噴霧しても心配が無く
また潤滑性が長続きするので、パワーウィンドウの潤滑対策に
もってこいです。
値段は定価で3500円と高価ですが、それだけの価値があります。
ネット通販やWAKO'S取扱店で購入できます。

異音の原因は、ウィンドウの最下部、ドア側に着いている
ウェザーストリップの汚れと潤滑不良です。
はじめに歯ブラシなどでガラス面との接触部を清掃したあと
ウィンドウを全開にして、右の写真のようにフッソオイルを
ドア内側から吹き付けます。
吹き付けた後、ウィンドウを上げます。
この時、異音が発生するようであれば、再度ウェザーストリップ
と、ウィンドウフレームのガラスガイド部にもフッソオイルを
吹き付けます。
吹きつけ後にウィンドウを上げると、ガラスにもフッソオイルが
着きますので、ウェスなどで拭き取ります。
あとは、フッソオイルが乾燥するまで、ウィンドウの上げ下げを
しないようします。

ボディのきしみ音対策にも有効

ウィンドウの異音対策をしたついでに、ドアのウェザーストリップ部
にもフッソオイルを噴霧することをお薦めします。
車のボディは、外的な力の入力に対して僅かに歪んで、力を分散
するように設計されています。
ボディ剛性が高いと、ボディは歪まないと思いがちですが、そうでは
ありません。
特にアウディは、「段差の乗り越えなどで適度に歪んで往なす」と
専門誌に記述されているのを読んだことがあります。

このボディが歪んだ際に、ドアとボディ側のゴム部が擦れて、異音が
発生するようになります。
よく「段差を乗り越えた時に、Bピラー付近から音がする」という訴え
を聞きますが、音の発生源はこのゴム部のケースが多いようです。

そこで、ゴムにやさしいフッソオイルをドアとの接触面のゴム部に
噴霧します。
噴霧したあとは、ぜひ不整地を走行して音の発生を確認してください。
私の場合は驚くほど静かになりました。お試しあれ。

パワーウィンドウの動きが鈍くなったら

A6は経年変化でパワーウィンドウの動きが鈍くなることが
あります。

症状は、上げるときに動きが遅く、症状が進むと安全装置が働いて
自動的に下降します。
この原因は、ガラスレール(ガイド)部の滑りが悪くなっているケースが
多いようです。
その他、モーターやワイヤー機構のトラブルも考えられますが、レールの
滑り不良が原因であれば、フッ素スプレーを噴霧することで改善される
場合があります。

ドアの内張りを外し、(デッドニングのページで脱着方法を解説)右図
(クリックすると拡大します)の、赤く示したレール部のガラスと接触する
面にフッ素スプレーを噴霧してください。
ドアの内張りを取り付ける前にウィンドウを動かし、動作を確認します。