アウディのサッシ周りのモールやルーフバーは、
高温多湿な日本の気候にあわないらしく
じきに曇り状になってしまいます。
ボディやガラスをいくら綺麗に磨いても、このモールが
曇っていると台無しです。
この症状に悩んでいるオーナーが多いのも事実です。
過去に私も、様々なケミカルを試しましたが、
抜本的な解決に至らず、半ば諦めていました。
輝いているはずのモールがいつの間にか…
そしてようやく満足できるケミカルと出会いました。
住友3Mの「クローム&メタルポリッシュ」という製品です。
自動車板金向けの業務用製品ですので、カーショップなどでは販売されていません。
手に入れたい場合は、最寄の板金屋さんなどを通じて購入する必要があります。
ブルーベリーヨーグルトのような色をした練状のペーストで一瓶283g入りで
2500円ほどです。
他にも「アルミナ♯9000」というケミカル商品でも同様の効果が得られると
tokuo2002さんから情報をいただきました。
←住友3Mの商品紹介ページはこちら
このケミカルを布につけて指先でモールを磨きます。
しかし簡単には綺麗になりません。
指先に力を入れて何度も磨くことが必要です。
試しに10センチほどの部分を集中的に磨いてみて
ください。
症状が進行していなければ、手磨きで綺麗になります。
しかし症状が深刻な場合は、左右両方のモールを磨くのに
半日仕事になるでしょう。
5年経過していた私の場合は、機械を使って磨くことにしました。
これならあっという間に綺麗にできます。
しかし施工にあたっては留意点がありますので
ご注意ください。
○ディスクグラインダー…ホームセンターで3000円程
○フエルトパッド…1000円程
○マスキングテープ…丈夫なものを用意
ディスクグラインダーは、国産品だと1万円近くします。
これだと回転数が制御できたりしますが、モール磨きだけの
用途で購入するなら外国製の安物で十分でしょう。
はじめにモールの周辺を塗装用のマスキングテープで
マスキングします。
写真に写っているテープは薄いものですが、ディスク
グラインダーを使用する場合は、周辺を破損しないように
厚めのテープを使用することをお薦めします。
このマスキングを丁寧に行うことが綺麗に仕上げるコツです。
テープを張ったら、施工する部分に3Mの「クローム&メタル
ポリッシュ」をやや厚めに塗ります。
あとはディスクグラインダーのフェルトパッドをあてて
磨いていくだけです。
力を入れずに、モールと同じ方向にゆっくり移動させて
いきます。
このとき、ケミカルが飛び跳ねますので、
ウィンドウは閉めておくこと。
また汚れても良い作業着を着用してください。
磨いた後です。
施工前の写真と比較して、くもりがすっきり綺麗に
取れていることがわかると思います。
このままの状態ですと、やがて再びくもりが発生しますので
2ヶ月に一度ぐらいの目安で「クローム&メタルポリッシュ」を
使って磨きます。
くもりが進行する前ならば、軽い手磨きだけで十分に綺麗に
なります。
何事も早めの対処が大切ですね。
くもりを発生させないためのコーティングもあるようですが
今のところ私は情報を持っていません。
今度、何種類かのケミカルをテストしてみたいと思います。
綺麗になりました
■2年経過後
施工後、約2年が経過しましたがモールはきれいなままです。
「クローム&メタルポリッシュ」には、コーティング効果もあるようです。
きれいにした後は、3〜5ヶ月に1回ぐらい「クローム&メタルポリッシュ」を
布につけて手拭きすれば綺麗な状態を維持できます。