■ワイパーのびびり対策
ワイパーのびびりはいやなものです。
びびりの原因は、大きく分けて2ツあります。ひとつは、フロントウィンドウのガラス面に
油膜が付着している場合。
そしてもうひとつはワイパーブレードの不良もしくは装着不良です。
1.ワックスを使わず、コーティングに変更する
フロントウィンドウに付着する油膜の原因は、ワックスです。
屋根に塗ったワックスは雨で序々に流れ、ウィンドウに付着して
油膜を形成します。
この油膜が、ワイパーのびびりや拭き取り不良の原因となります。
そこで、ワックスの使用を避け、ボディメンテにはコーティング系の
ケミカルを使用するようにします。
コーティング系のものでも油膜の形成に繋がるものがあるかも
しれません。
私の場合は、メンテナンスのページで紹介している「ポリラック」を
使用していますが、「ポリラック」の場合は油成分は含まれておらず
フロントウィンドウがギラギラすることはありません。
2.ワイパーブレードの角度を調整する
びびりは、ワイパーブレードのゴム先端部のガラスとの接触面の角度が適正でなく
鋭角になっている場合に発生します。
下の図のように、90度で接していない場合は、矢印の方向にワイパーが動作する時に
びびりが発生します。
びびりが一定の方向への作動時のみに発生する場合は、これが原因である疑いが濃厚です。
適 正 |
不 適 正 |
※矢印方向に動作時にびびりが発生
ワイパーブレードの角度調整は、ワイパーアーム部の角度を変えることで調整します。
ブレードそのものの角度を変えようとすると、部分的に角度が変わってしまい不具合がでます。
アームの角度調整は、ワイパーアームを立てた状態でブレードを矢印の方向にひねって調整します。
この時、ブレードとアームの接続部(ブレード中心部)をもって調整するのがコツです。
ブレードの端を持ってひねると、ブレードそのものが歪んでしまう恐れがあります。
ひねる方向は、ワイパーが正方向に動作する時にびびる場合は赤矢印の方向。戻り方向作動時に
びびる場合は、青矢印の方向です。
一度に大きくひねらずに、少しずつ試しながら調整してください。
ワイパーアームを立て、ブレードを直角にする。
根元を持って、ブレードが円を描く方向に力を
入れ、アームの角度を微調整する。
↑
↑
ワイパーが正方向に動くときにびびりが発生する
場合は、赤矢印の方向に少しひねる。
逆方向(戻る方向)に動くときにびびりが発生する
場合は、青矢印の方向にややひねる。
※ひねり過ぎないように、微調整のつもりで少し
ずつひねりを加えて動作テストをします。