〜「いちばん暑い日」発売記念ツアー〜
鈴木亜紀
LIVE
        
with 石川 智
2000年11月2日(木) at スナックよしこ
鈴木亜紀HP http://suzukiaki.com/
石川 智HP http://www.agua.jp/ishikawa-satoshi/index.html
静岡県焼津市出身。6歳からピアノを始め、高校卒業後上京。96年にプロ、アマ、国籍、ジャンルなど一切問わない『Japan Open Music Contest』にて、1398曲の中から「とてもシンプルなこT」でグランプリを受賞。98年8月、ミディーレコードからCHORO CLUBの笹子重治氏プロデュースによるオリジナルアルバム「とてもシンプルなこと」でCDデビュー。オリコンでは「もう一度音楽の意味を確かめたくなる不思議なグルーブ感」と評される。2000年10月、プライベ−ト・レ−ベル JONDOMAR RECORDS (オンドマル・レコ−ズ) より、ミニ・アルバム『いちばん暑い日』を発売。
亜紀さんの歌を始めて聞いたのは、96、7年だったか、私がスタッフとして勤めていたホームレスハートの青山でのライブに彼女がゲストとして招かれた時でした。ハイビスカスか何かの赤い髪飾りを付け、ピアノの弾き語りで歌たった姿が印象的でした。その時以来、彼女の歌に惹かれ一人で彼女のライブに通うほどのファンになってしまったのでした。
この年の3月、毎日新聞夕刊に亜紀さんのライブが紹介されました。そこには以下のように書かれていました。
「海がテーマになっているものが多かったが、凛々(りり)しく潔いそれらの歌は、日本の漁師町の雰囲気をこれまでなかった斬新(ざんしん)な感覚で伝えながらも、豊かで柔軟な音楽性に満ち、万国の聴き手の心に通じる普遍的な力も持ち合わせていると確信させられた。ピアノがある店ならどこへでも全国行脚するということなので、近くに来た時は絶対に見逃さぬように。そのうちそんなそばでは見られなくなるから。」(文・音楽評論家 中川五郎)

この延岡市も海に面しており当店のすぐ近くには小さな漁港があります。告知の際に、この中川氏の文を紹介させていただいたのですが、その効果と、よしこ初の女性アーティストのライブのせいか?、平日にも関わらず店内は満員。サポートメンバーとして、小野リサさんのステージサポートも務めているパーカッション奏者、石川智さんも参加。狭い店内にはピアノと珍しい打楽器の数々。オープニング曲は「片浜海岸」。途中MCで石川さんは、延岡市の元市長さんの甥にあたるらしくお客さんもビックリ!ちょうど週末には当地区の秋祭り。そんな中、焼津弁で歌われる「いちばん暑い日」では亜紀さんと石川さんがおそろいのハッピを来て演奏。その勢いに一気にお客さも盛り上がりました。それから、MCのたびに亜紀さんへの質問攻めや「イシカワ〜!」と熱い声援。一部最後の曲「水中生活」ではお客さんの手拍子と「イエ〜!」との大歓声のなか一部終了。お客様のお酒の量も増え、これ以上盛り上がって大丈夫なのだろうかと心配していたのは私だけだったかも・・。
2部も熱い雰囲気の中でスタート。静かな曲ではじっくり聞かせ、途中、亜紀さんとのお客さんのやり取りで大爆笑の一コマも(右下写真)。「ブルーブラック」で2部終了。熱烈なアンコールで「ひまわり」でライブは終了。とても和やかで温かいライブでした。一言でジャンルとかを言えないのが彼女の歌です。「鈴木亜紀の歌で何を感じましたか?」というアンケートの問いにお客さんは・・・「心を感じた」「風が吹いている感じ」「波・・穏やかな波、うねった波、お天気の波、月明かりの波・・・」「海、月、風」「懐かしさ、夢、海」「透明感」などなどとありました。もっともっと多くの人に彼女の歌を聞いてもらいたいと思うアーティストです。

<アーティストプロフィールは当時の資料です。>