ARIYO & HERO BLUES LIVE
1999年8月11日(水) at スナックよしこ
有吉須美人 <Piano,Vocal>
83年渡米。ジミーロジャース・ブルースバンドのレギュラーピアニスト、ロバート・Jr・ロックウッド来日公演、オーティス・ラッシュのヨーロッパツアーに参加。その他、B.Bキング、グレッグ・オールマン、ポールバターフィールド、シュガー・ブルー、ジェームス・コットン・・・e.t.cのバックアップやジョイントする。ブルースバンド“ARIYO’S SHUFFLE”を率いライブ活動中。90年、ヴァレリー・ウェリントンをゲストに迎えライブCDを発表。
西村ヒロ <Harp,Vocal>
84年単身渡米。サニーランド・スリム、シュガー・ブルー、ビリー・ブランチらとセッションを重ね腕を磨く。帰国後、在日黒人ブルースマン、ハイタイド・ハリス・ブルースバンドに加入。98年、本人率いる“HooDooBooze”のライブCDを発表。 その他、遠藤ミチロウ(ex.スターリン)とのディオ:JINJINなどロック界でも活躍。加部正義、近藤真彦、久宝瑠璃子らのレコーディングにも参加。また、ハーモニカの教則本を出版し、SPEED、中村雅俊らにもハーモニカ演奏指導を行う。 

西村ヒロHPhttp://www.geocities.jp/herosharp/index.html

私が延岡に帰って来て約半年後、music&boozeTAMの前身である「スナックよしこ」での第一弾ライブ。
当時、市内中心部でもと思い探したものの店が見つからず、母の経営するスナックのみの開催となりました。当店は普通のスナックであり、お客様層は50歳以上。
企画段階にリサーチしてみると、「こんな所でライブなんて出来るのか?」「なんでこんな所でするのか?!」「ブルースとは淡谷のり子か?ムード歌謡か?」「食事は付くのか?(ディナーショー)」「リクエストして伴奏してくれるのか?(キャバレー風カラオケ生伴奏)」という反応がほとんど。もちろん、その時の常連様だけを対象には考えてなく、市内(周辺)の音楽ファン、ブルースファンにも見て頂ければと考えていました。告知も含めて地元夕刊紙が大きな記事として取り上げてくれたものの反応は全く無し。正直、町の状況も掴めていないのもあり、ライブ当日まで非常に頭の痛い日々でした。

ライブ当日は常連様と友人のみでしたが満員。そのほとんどの方が、ライブ初体験です。出演者のプロフィールを見て頂ければわかる様に、ブルースの本場シカゴでも活動している強力なブルースマン達です。最初から2人は、迫力ある演奏でお客様を圧倒!途中、ブルースのリズムやピアノ、ハーモニカのそれぞれの楽器についても丁寧に面白くレクチャーしながら、お客様を楽しませてくれました。メニューも通常のライブハウスで行っているものと変わりません。気が付けば、お客様それぞれがリズムを取り、「イェ〜!」という歓声も出てきて雰囲気は立派なブルースライブです。アンコールではお客さんとの大合唱となり、全く手抜き無しの贅沢なライブでした!

延岡での初めてのライブと言うことで、なにかと戸惑うこともありました。しかし、ライブは大きなステージが無くても、色の付いた照明がなくても、素晴らしいミュージシャンと観客がいれば成り立つと思っています。町の音楽状況もそうですが、生の音楽に縁がない方が多いのであれば、あえて、膝を突き合わすような場所で、一人づつにじっくりと音楽を感じてもらう事が必要だと思います。企画段階でいろいろあったものの、ライブ終了後にお客様から、「楽しかった。こんな体験は初めて・・」というご感想を多く頂きました。これこそが、今につながった有意義なライブだったと思います。
有吉さん、ヒロさん、お客様、プロステージナガトモ様他ご協力いただいた皆様に感謝いたします。                         
                        2003.7.2     TAM

<アーティストプロフィールは当時の資料です。>