似たもの夫婦 |
ワンちゃん達を乗せ、今日もドライブ散歩に出発! 最初に、いつもの場所で野良のポチ君の餌やりを… と思ったら、今日は先客がいる。 以前何度か見かけたことのある人だ。 田んぼのあぜ道で、しきりにポチ君を呼んでいる。 ポチ君は彼女にも心を開き、手を伸ばせば届く位置で餌をもらうのだ。 が、今日はいくら呼んでも反応がない! ポチ君は雨上がりの田んぼにペッタリ寝たまま、ピクリとも動かない! いつもなら、先客がいると知らん振りして遠回りするのだが、 さすが心配になってきた。 「おいでー!」と呼ぶ彼女! ついにムーも車を止め「ポチーーー!]と叫んだ! ようやく気付いたポチ君だった(ホッ!) ポチ君もだいぶオトシ、目はいいものの耳が遠くなってきている。 少しボケも入ったのか、道路の真中に座り込んでは、 日に何度も車を止めてしまう。 ”車は止まってくれるもの”なんて思っているのか? それとも1日中、ムーが通るのを待ってるの? 最近では、ムーの車を見ただけで、どこからともなく飛んでくる。 いつか車に…という先入観から、 ”車にひかれ、ここまで歩いて息絶えた!” と、彼女も勘違いしたらしい。 できることなら ムーが餌やりしていることは、彼女に内緒にしておきたかった。 そのほうがポチ君も都合がいいだろうし、 餌をやれないときは、彼女がやってくれてると思いたかった。 彼女が餌やりするのを待ち、しばらくその場で話をした。 ポチ君への想いは同じ…いや、それにしてもあまりにも似過ぎている。 世界中に、1人は同じ顔を持つ人がいるというが、 顔は違っても、同じ考えを持つ人がいる。 これはもう、単なる偶然とは思えない! 話している間、彼女のご主人もムーパパも、それぞれの車で待っていて…、 することなすこと、ソックリさんの似たもの夫婦! 世の中広いようで、意外と狭いものだ。 彼女の家には ワンちゃんが10匹いるそうだ。それでもポチ君が弱ってきたら、 ”家に連れて帰ろう”と慣らしているところらしい。 これはもう、私よりうわてだー! 別れ際、彼女の名前も住所も聞き、何かのときは連絡をとることにした。 彼女に会えて、 今まで重く圧し掛かかっていたものが、急にかる〜くなった。 せちがらい世の中だけど、まだまだ捨てたもんじゃ〜ないんだな♪ ポチ君! 君は2人の女性に思われて幸せだね! 当面の2人の課題は”慣らして首輪を付ける”こと。 もしもに備え、連絡先を書いて付けておくのだ。 難しいことだが、彼女とならやれそうな気がした。 今日は”ポチ友記念日” ポチ君にはもも焼きを1本、 特別サービスしてやったっちゃが!(^0_0^) |