ハンドヘルドPCはマイクロソフト社から発表された携帯端末製品の概念です。 Microsoft(R)Windows(R)CEを搭載し携帯に適した仕様でコンパクトな製品を指します。従来のWindowsマシンと互換性が高まります。PDA(Personal Digital Assistant)はアップル社が命名したものです。本来は区別されるべきなのでしょうが、私は同じような意味合いで使っていました。
 SHARPのザウルス、CASIOのカシオペア、NTTドコモのシグマリオンなどいろいろありますが、HITACHIのペルソナも十分活用できる性能を持っています。
 以下の説明はHPW−200JCのものです。(1998年発売です。)


1.外形寸法(W×D×H)

 253mm×131mm×32mmで気軽に持ち歩けそうです。さらにスイッチオンですぐに起動するので、待ち時間なしで作業に取りかかれます。
重さは820gです。こんな小さな筐体にCFカードスロットとPCMCIAカードスロットがついています。 ノートパソコンFOLRA 250と比べるとこんなに違います。 スイッチオンでWindows(R)CEがすぐに起動します。


2.アプリケーションソフト

 便利な「ボイスレコーダ」がついているので思いついたときに記録が残せそうです。
他にMicrosoft(R)Pocket Excel、Microsoft(R)Pocket Wordなどのアプリケーションがインストールされているので、Excel、Wordとのデータのやりとりができます。(ただし、機能面での制約があります。)
マウスがないのでスタイラスペンで操作します。 マウスの右クリックに相当は、「Alt」を押しながらスタイラスペンでタップします。 Pocket Excelにグラフ機能は付いていません。


3.データ転送と同期

 Microsoft(R)Pocket Excelのデータ形式では他のPCのExcelとのデータのやりとりができないのでペルソナと他のパソコン間で通信を行いデータ交換を可能にします。データ転送、同期のためにPCとペルソナ間の接続を確立させるプロセスをパートナー関係といいます。
 ホスト側のPCには赤外線ポートがついているノートパソコンを利用しました。



(1)ノートパソコン側の設定
@ActiveSyncはパソコンとハンドヘルドPC(ペルソナ)を接続するためのアプリケーションソフトです。このソフトで以下の機能を実現できます。
・ファイルの同期化(ファイルの変換は自動的に行われる。)
・パソコン側からのペルソナのファイルやフォルダの操作

このアプリケーションソフトはマイクロソフトのホームページよりダウンロードしてノートパソコンにインストールします。

リンクが表示されないときは、検索エンジンにActiveSyncを入力して検索すると見つかります。今はバージョンがアップしています。
Aインストールが完了すると左のアイコンがディスクトップ上に表示されます。
BActiveSyncを起動させると左の画面が表示されます。

*ここでは以前に同期した履歴が残っています。
C[ファイル]−[接続設定]
 シリアルケーブルまたは赤外線接続をこのCOMポートに有効にするにチェックを入れて、「赤外線ポート」を選択します。
D[ツール]−[オプション]
 同期の設定を行います。Microsoft Outlookの受信トレイも設定できますが、私はファイルだけしかチェックしませんでした。
E同期モードもいろいろ選択できます。
F[ファイル]−[接続]
 ペルソナとの接続を行います。
Gデジカメで赤外線ポートの箇所を見ると発光している様子が確認できます。
 肉眼では発光の様子は見られません。
H接続の確認中です。
Iまだここではペルソナの設定を行っていないので、「デバイスが検出できませんでした」というメッセージが表示されます。


(2)赤外線モニタ
@赤外線ポートがついているパソコンには赤外線の設定を行うモニタがついていますので、それを使用して赤外線通信を使用可能にします。
A赤外線デバイスを検出するとモニタしてくれます。
 パートナーシップ接続ができなくても相手の赤外線ポートが発光しているのを確認できます。
Bコンピュータ名は赤外線デバイスがこれを使って識別します。私はわかりやすくHITACHIとこのパソコンのメーカ名を入れました。違う名前にすれば良かったかな?
C赤外線ポートを検出すると左の画像が表示されます。
 接続が完了したのとは異なります。あくまで赤外線のデバイスを確認した状態です。



(3)ハンドヘルドPC(ペルソナ)側の設定
@ペルソナのディスクトップからマイハンドヘルドPCのアイコンをスタイラスペンでタップ(クリック)します。
Aコントロールパネルをスタイラスペンでタップ(クリック)します。
B通信のアイコンをスタイラスペンでタップ(クリック)します。
C通信のプロパティでハンドヘルドPCのデバイス名を確認しておきます。
DPCの接続で接続方法を確認します。
E変更ボタンから接続方法を選択します。
Fデフォルト状態はシリアルポートの設定されていますので、赤外線ポートに変更します。
G[スタート]−[プログラム]−[通信]
 ActiveSyncを起動して接続ボタンをスタイラスペンでタップします。接続が始まります。
HハンドヘルドPCだけ動作させているので相手側の赤外線ポートが見つからないとエラー表示が出ます。


(4)赤外線通信

ノートパソコンとハンドヘルドPCの通信の設定が完了したら赤外線通信の開始です。
@ノートパソコンとペルソナの赤外線ポートの位置を対向させます。
 マニュアルによると距離は5cm以上1m以内と記されています。
AノートパソコンとハンドヘルドPCのActiveSyncをそれぞれ起動させ、接続ボタンをクリック(タップ)します。左の画像はハンドヘルドPC(ペルソナ)での表示です。
BデジカメでハンドヘルドPC(ペルソナ)の赤外線ポートを見ると点滅しているのを確認できます。
CハンドヘルドPC(ペルソナ)での表示です。
 ノートパソコンが応答しているとき、表示されます。
Dパートナー関係を確立しているとき、表示しています。
 ここまで進行すれば、ゴールはもう少しです。
E接続完了です。
Fこれでデータ転送や同期が実現できます。ファイルや同期モードの詳細設定はノートパソコン側で行います。
Gノートパソコンではモバイルデバイスの欄にハンドヘルドPC(ペルソナ)が認識されたことが表示されます。


 これでシリアルケーブルを使用せずにパソコンとハンドヘルドPC(ペルソナ)を赤外線通信で接続することができました。シリアルケーブルがあると容易なようですが、私が入手したペルソナにはシリアルケーブルがついていませんでした。さらにコネクタの形状が特殊なため、純正品以外は入手が難しい状況です。
 HITACHIのペルソナのサイトをみたところ、シリアルケーブルの値段が6,000円(高い!)だったので、ケーブルを使わない赤外線(IR)接続でパートナー関係を確立しようと思いました。
 お金を使わず、時間を使いました。