パソコンも、たまにいじっています。
PC関連の設備状況
●メインPC:SONY VAIO VGC-RA73PS
CPU:PentiumD 3.2GHz
メモリ: 3GB(512MB×2枚/1GB×2枚)
内臓HDD:1TB×2(RAID1)・1TB×2(RAID0)
●外付けHDD(e-SirialATA):1TB×4(RAID5) 玄人志向(GW3.5X4)/
1TB×4 BUFFALO 4UNIT−RAID/
(USB): 1TB×4 TERA BOXV
●PCモニタ:SHARP LC−22P1 (フルハイビジョンTVも見れてPCモニタにもなる優れもの)
●スキャナ:EPSON GTX−970(フラットベットスキャナ)
●プリンタ:EPSON PX−G900(顔料系インク)
●用途:ビデオ編集(地域の小中学校や、各種団体での文化会館等で行われる催しの撮影編集依頼によるボランティア活動)
以前から、音楽等の撮影依頼には音はビデオカメラとは別に専門の録音機材で収録していましたが、2007年からは5.1CHサラウンド録音編集にも着手し、DVDの楽しみの幅を広げました。
また、カメラもハイビジョン化を進めていて、現在4台のハイビジョンカメラを使用しています。
もうSDには戻れません!!
毎年、夏になるとHDDが1台壊れます。 熱による故障ですね。
発売と同時に待ってましたとばかりに購入した玄人志向の外付けHDDケース。
この中に300GBのHDD4本(RAID5)を収めて夏を迎えたが、やっぱり熱かった。 1台が熱暴走によりデータが飛んでしまいました。
運よく、その後熱を冷まして電源を入れるとそのHDDは認識だけは出来ました。 こんな時、RAID5は頼もしいですね。データは他の3台により確保できているので、再度1台をRAID5に組み込み、完全に元通り。 でもRAID5に組み込み直すのに10時間かかりました。
そこで、外付けHDDケースの大改造を実施。
<改造1>
内臓8cmFANを外し、外部に12cmFANの取り付け
付属していたFANは静音化を売りにかなり低速な8cmFAN(恐らく1200回転)のため、30℃を超える外気温では、4本のHDDから出る熱を処理しきれない。
12cmFANにする事で風量が2倍以上、しかもかなり静かで暑い夏を乗り切れます。
(使用した12cmFAN:Ebm−papstDCファン 1600rpm/26dB/55.3CFM)
取り付けには、8cm>12cm変換プラスチックケースを利用。
本体ケースとの間にはシリコンゴムパッキンを挿入し、振動を無くした。
<改造2>
自分で設計し、作成した自動FANコントロール回路による更なる静音化
12cmFANにした事で風量も確保でき8cmFANに比べて静かではありますが、常にフル回転ではやはり深夜などはうるさいです。 涼しいときにはやっぱり自動で回転数を落としてもっと静かにしたいですね。
でも、いざ秋葉に行って見るとこのような外付けのHDDケースに利用できるFANコントローラがありません。 みんなPC本体に設置する目的のFANコントローラばかり、その上4000円以上し、2000円程度のもは温度を自分で確認してボリュームを手動調整する事でFANをコントロールするもの。(こんなもん2000円もすか! その場に居合わせなければやっぱりHDDが壊れてしまうし・・・)
ふと、20年近く前には当たり前にやっていたトランジスタ回路の設計を思い立ちました。
いや〜懐かしい。 紙に回路を書き、抵抗値を計算し・・・ 半田のにおいが、昔散々トランジスタ回路を作った記憶を呼び起こしました。 昔は、基盤も全部自分でエッチングしてつくりましたが、酸化第二鉄溶液が無かったので今回は汎用基盤に組みました。
(この回路の中で使用したトランジスタ2SC372!懐かしく思う人いますよね。 20年前の当時、安くて汎用性があり、雑誌に出る回路には良くこの型番が出ていました。 今でもダンボール2箱分の部品箱にはお宝が沢山眠っています)
センサーであるサーミスタは、フィルム型の物を樋口さん(会社の友人)から頂いたのを使用し、一番下のHDDの黒い部分に温度計のセンサーと共にテープで貼り付けました。(この部分とHDD内部の温度差は 1〜2℃です) 部品類は、基板上に横に配置し、出来るだけ薄くしてケースの蓋とのわずかな隙間に入るように作りました。 絶縁のため、PC用の電源ケーブルが入っていたビニール袋に基盤を入れ、HDDの止めねじで袋を固定しました。 念のため、トランジスタの放熱用に2mm厚のアルミ板を適当な大きさに切って取り付けましたが、運用中も殆ど熱くなりません。 (トランジスタはコレクタ電流2A以上の規格の物なら何でもOK)
自作の利点は、スペースが限られていてもそこに合うように如何様にも作成出来ること。
回路図と、調整方法についてはPDFファイルをごらんください。
このFANコントローラ。いくらでも応用出来ると思いますのでお試しあれ。
<改造3>
風通しを良くし、温度計を付けてHDDの温度が見れるようにする
意外と、電源ケーブル類が手前で束ねてあったが一番熱くなる下部の電源部に行く風を塞いでいる。 また、絶縁用に電源部分を取り囲んでいるプラスチックが、空気の流れを悪くしている事で、最下部のHDDが異常に熱くなる事がわかった。
電源部とHDD間にアルミ板を加工して挿入し、空気の流れを確保し、ケーブル類を解いて左側に寄せた。
また、HDDは上下で位置をずらして放熱を良くしました。(これはなかなか効果がありました)
設定温度は調整によりどの様にもできますが、安全を見て35℃で一定になるよう設定しました。
実測結果、外気温28℃までは外気温に応じてFANの回転数が自動で変化し、35℃以下に収まる。 外気30℃を超えるとFANが自動でフル回転になっても若干温度が上昇してしまいますが、外気32℃でも37℃から38℃までしか上がりませんでした。 HDD は45℃を超えなければそう壊れる事はないと聞いています。
2010.8現在、使用を開始して3年になり、3回の夏を経験しましたが、熱によるHDD故障は一度も発生しませんでした。
同じ回路を使用してTERABOXVにも同様に改造を加えこちらも完璧な状態で運用を続けています。