のんちゃんの日記  

6がつ

〜産婦人科病院で〜

6がつ3にち出 生

 PM2時53分遂に我が子が産まれた!顔をのぞいて見ると、「ん?なんかあおーい??」とは思いつつ、「かわいい!」と言いながら先生の顔をのぞくと、なんだか先生の顔色もおかしい?なんて思ってたら奥の方に我が子が連れられていって、看護婦さん達に囲まれている?先生が看護婦さん達に向かって「大丈夫だろう」とか言ってる。え?何??と思っていると、先生が「少し黄疸が出ているから保育器に入るけど大丈夫だから」と言ってくれたので一安心。その日は幸せイッパイで眠りについた。

6がつ4にち不安な一夜

 朝起きてナースステーションに行って見ると我が子らしき子が保育器の中で緑色の光を浴びている。朝食をとった後周りのお母さん達は赤ちゃんを部屋に連れて行ってる。「いいなー」なんて思いながら見ていると、看護婦さんが「お父さんいつ来られます?」と聞いてきた。「仕事なんで5時は過ぎます」と言うと、「来たら教えてください」と言われたが、あんまり気にしてはいなかった。夕方になり旦那が来たので看護婦さんに言うと、しばらくして我が娘がコットに乗せられて来た。記念写真を撮ってもらうために念願の初抱っこ!小さくてフニャフニャでかわいかった o(^_^)o 感動していると看護婦さんが「実は今日先生からお話があったんですが先生の都合により明日お話しするそうなので」と言った。「ハイ」とは言ったものの段々不安になってきた。看護婦さんに聞いても「詳しくは聞いていないので」と言うだけででした。「この子になにが?」と思いながら旦那と二人で手足や指の数やおかしい所が無いか調べたがよく分からない・・・。不安を募らせながら、娘をナースステーションに預けた。とにかく不安で不安でその夜は一睡もできなかった (T_T)泣きながらただ娘の無事を願うしかなかった。何も情報が無いというのは、こんなにも怖いものなんだと後から思った。 

6がつ5にち告 知

 旦那に途中仕事を抜け出してもらって午前中のうちに先生の話を聞いた。部屋に先生と看護婦さんと娘がコットに乗せられてきた。そして先生のお話が始まった。「まず始めに、この子の心音に雑音が聞こえます。心臓に何らかの問題があると思いますので、退院したら一度大きな病院で見てもらって下さい。あとひとつ、この子はダウン症かも知れません。」この時なんとも言えないショックを覚えた。心臓の方は手術で何とかなるだろうと思って聞いていたが、ダウン症は一生この子についてくる物で、知恵遅れの子だと、その時なんの知識も無い私はそう思い、もうショックだった。その時は看護婦さんの「この子は天使の子だよ」などの励ましの言葉など入ってこなかった。でもしばらく旦那と私と娘を見ているうちに、どんな障害を持ってようとやっぱりかわいい我が子だ!ダウン症だってまだ検査しなきゃ確定したわけじゃないし!と思えるようになった。昼食後、ガラス越しの保育器の中の娘をずーっと見ていても、悲しい気持ちより嬉しい気持ちの方がずっと勝っていた。10ヶ月間私のお腹の中で生きて、痛い思いをして産んだ娘なんだもん!障害があろうとなんだろうと、可愛くて仕方がなかった。娘を見ている私に向かって他の子にお祝いに来たおばあさん達が、「あら!かわいい娘さんね。おめでとう」と言って下さった。素直に嬉しかった。夜も、昨夜とは違い今日は娘の今の状態も分かり少しゆっくり寝れた。情報って大切!

6がつ6にち救急車

 朝、看護婦さんが来て、「今日から赤ちゃんのお世話始めます!」超うれしかった!ナースステーションに行って、まず、沐浴の見学。それから、初!オムツ替え。そして初授乳!母なんだなぁと実感した。午後から二回目のお世話!オムツ替えをしていると急に泣き出した。慌てていると看護婦さんが来て、「ちょっとまって!なにか気付かない?」と血相変えて私に言った。娘の顔を見ると真っ青だった。すぐ先生も来て、処置して下さった。すぐ顔色は直ったが大事をとって総合病院に救急車で搬送になった。そこで検査をしてもらい、その結果心内膜欠損症という病気で今すぐではないが手術が必要らしい。しかし、この病院には乳児を手術できる設備が無い為、車で一時間半ほど離れた別の病院に明日転院することになった。説明を聞いて、産婦人科に戻り先生に説明すると「お母さんも明日朝、検査して退院しましょう」ということになった。