サムリブが始まって以来の悲しい一日です。これまで何人ものヴィレジャーが、それぞれ事情があってサムリブを去って行きましたが、こんなに悲しいことはありませんでした・・・入院していたＮさんが昨日の夕方、亡くなったのです。３８歳の生涯でした。人生の大半を持って生まれた障がいと闘う毎日を過ごして来ました。彼女に何の落ち度もありません。ただただ毎日自分の運命と向き合い、ひたむきに人生を送ってきました。そんな彼女に天は最後の試練を与えたのです。ガンの宣告です。発見されたときがん細胞はすでに、彼女の命をむしばむところにまで広がっていました。しかし生まれてからずっと、自分の運命と闘ってきた彼女は、その宣告とも闘うことを決意しました。そして２ヶ月、、彼女は精一杯の闘病の末に力尽きてしまいました。・・・不条理とか不公平という言葉を私たちは時々口にします。この日私たちは、本当にその言葉の意味を深く胸に突き刺しました。
さて世の中は祝日です・・・が、サムリブはいつもの通りです。もっとも、ヴィレジャーたちも（スタッフも含めて）半分が休んでいます。
写真のサムリブヴィレジャーＡさんが持っているのは、ハウスで栽培したサツマイモです。決してグリルしたチキンではありません。掘ってみたらこんなに大きく育ったサツマイモがゴロンゴロンと出てきました。早速アルミホイルにくるんでストーブの上に載せ、焼いてみんなで食べました。そのおいしいこと！おいしいこと・・・！
今月誕生日を迎えるサムリブ唯一の１１月生まれ、Ｎさんが入院中です。誕生日会を開催する代わりに、みんなで色紙にお祝いの言葉を書いて入院中のＮさんに届けることにしました。色紙に写真を貼って、入院中のベッドでもみんなを思い出してもらおうと、写真を撮りました。
Ｎさん、早く元気になって戻っておいでよ！みんな待ってるよ！
イモの出荷作業が続く一方で、菓子製造ラインの稼働も進んでいます。グリッシーニの注文が途切れることなく続いています。サムリブが誇る未来のパティスリーが二人、この日も食品加工室作業に取り組みました。がんばれ、二人！
高岡音楽祭は今年も中止です。コロナが収まって、安心してみんなが集まれるようになるまで・・・みんな河野さんのライブをとても楽しみにしているのに、残年！。そんなみんなのために、高岡音楽祭の主役であるジャズピアニストの河野康弘さんが、サムリブをテーマに音楽と写真をYou-TubeにＵＰしてくれました！スゴイ！スゴイ！・・・これをみんなで見て、大喝采でした。
次の音楽祭が開催されるまで、時々これを見てみんなで音楽祭を思い出すことにします。 このYou-Tubeのaddressは https://youtu.be/N7BUEfvozxY
（写真は２０１９年の第４回高岡音楽祭にて）
世の中は祭日ですが、サムリブは通常通りの開所日です。ヴィレジャーたちはスタッフも含めて、交代で休みを取っています。給食もお休みで、今日は札幌西区からのボランティアさんお二人が、お昼を作って下さいました。鮭ごはんとダイコンの煮物と味噌汁です。
そのお二人が、渋柿が手に入ったからと皮をむいて、玄関の軒下にぶら下げてくれました。寒くなって、吹雪に高岡が包まれる前にみんなのランチの食卓に載るのでしょうか・・・楽しみ！
好天に恵まれた土曜日と日曜日、のべ３０人近いヴィレジャーとボランティアさんの参加でイモの収穫作業が全部終了しました。参加して下さった皆さん、本当にありがとうございました。心から感謝を申し上げます。
あとはハウスの中で、あるいは屋内で、選別と計量仕分け、箱詰め作業がヴィレジャーの手によって行なわれます。１１月いっぱいで出荷が終わることでしょう。畑に残っているのは赤ビーツだけ。これも今週末には収穫されて、ハウス内で出荷のための処理が行われる予定です。ジャガイモと赤ビーツ、どちらも好評です！どうぞお試し下さい！
品種はジャガイモが「きたあかり」、赤ビーツは「デトロイト」です。
（写真は、収穫の終わった今年のジャガイモ畑）
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