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伊吹山の夏のお花
平成17年8月16日
以前から一度行きたいと思っていた伊吹山です。 数十年前に主人も滋賀県側の麓から登った伊吹山、素晴らしいお花畑が広がっていたそうです。 花の庵のさなえさんが今年行かれた写真を見てこれは行かねばとついに実現しました。 どんなお花に出逢えるかな。 楽しみです(^_^)
伊吹山のドライブウェイのパンフレットよりますと「伊吹山は岐阜県、滋賀県の県境に位置する海抜1377m、日本百名山の一つに数えられていて、琵琶湖国立公園に指定されています。 特に標高1200mから1350mの区域は伊吹山地草原植物およびその自生地として平成15年7月25日に国の天然記念物に指定され、保護されています。 分布する植物は1200種にもおよび、美しいお花畑が見られ、また国有種も多く、古くから草本植物や薬草の宝庫と言われており、学術上たいへん貴重な山としても知られています。」とのことです。 また古くから歌にもよく詠まれていた山だそうですよ。
でも お天気は曇り空、ちょっと気になります。 伊吹山の夏は混むと皆に聞いていたので朝5時に出発。 主人の運転する車の助手席に座って伊吹山に向けて名神を東へ向かって走ります。 途中多賀のサービスエリアで朝食休憩を20分ほど取ります。
やがて前方に遙かなる伊吹山がうっすらと見えてきましたよ。 これが伊吹山ですか。
岐阜県の関ヶ原で名神を降りて、伊吹山ドライブウェイへと入っていきます。
朝早いと空いているようでほとんど車と出逢いません。 曇り空で伊吹山も霞気味と思っていたら、途中からガスで前が見にくなってきました。 こんなのでで伊吹山に登る気かと主人に言われます。 ここまで来たのにそれはないでしょうと祈る気持ちです。
でも日頃の行いが良いんでしょうね(^^ゞガスがだんだん切れてきて伊吹の山頂が見えてきました。 空も青空が見えてきましたよ。 ラッキーですね(^_^)v
ドライブウェイの入り口から40分と書かれていましたが、空いていて約30分ほどで駐車場到着。 7時30分です。
駐車場はまだ20台ほどしか車が止まっていません。 家から2時間半で到着ですが、途中、多賀サービスエリアでゆっくりしたので 早朝なら2時間10分ぐらいで来れそうですね。 7月15日から8月末まではドライブウェイは24時間営業ですが、 それ以外の4,5,6,7,9月10月は8時からの開門、11月から12月上旬は9時開門とのことですので気をつけてください。
ここから頂上までは、3つのコースがあるようです。 西遊歩道は頂上まで40分 、中央遊歩道は20分、東遊歩道は50分となっています。
私たちも登山靴に履き替えて滋賀県側の西遊歩道から頂上に向けて登っていきます。 登山靴がなければ底の厚めの靴でもいいと思います。
8時出発です。
クマ出没注意の立て看板もありますね。 一人で行かない、鈴をつけてとなっています。 皆さん、気をつけてね。
登っていくとすぐにお花が山道の両側に見られます。
最初に目に付くのが上の写真の赤い花をつけたアカソの群落です。 少し感じが違いますが、上段も下段も両方ともアカソです。 でもこの花が増えると高山植物に影響を及ぼすのでボランティアの方々が毎年除去されているそうですよ。 でもあちらこちらとたくさん見かけます。
左よりクサボタン、メタカラコウです。
左はルリトラノウです。 右がクガイソウです。
どちらもよく似ていますが、葉が対生しているのがルリトラノウ、輪生しているのがクガイソウだそうですので区別できますね。 尾瀬で見るクガイソウと違って色鮮やかですね。 あまりに鮮やかで元気が良いので全部ルリトラノウだと思ってしまっていました。 伊吹山のお花はみんな栄養が良いのか花の付きも良くて元気なようですね。
シモツケソウも両側にたくさん見えてきました。 アカソと比べるとやはり可愛くてきれいです。 左は蕾、右はお花が咲いているところです。 シモツケソウの群落がアカソと一緒になってあちらこちらをピンク色に染めていますよ。
左よりクサフジ、オオヨモギです。
左はキオンです。 右はミツバベンケイです。 これから咲くようです。
左よりイブキトラノオ、アキノキリンソウ。
山の斜面にお花畑が広がります。
左の写真の手前左より、赤いお花がシモツケソウ、アカソ、紫がクガイソウ、黄色がメタカラコウです。
右の写真はサラシナショウマです。 尾瀬でも見かけますね(^_^)v
左はノダケだと思うのですが、 右はクルマバナです。
左よりコオニユリ、ヤマホタルブクロだと思います。
左よりアキノキリンソウ、ワレモコウです。 尾瀬懐かしいですね(*^_^*)
左よりカワラナデシコ 右はシュロソウです。
シュロソウは尾瀬でも見られるそうですよ。 アオヤゲソウに似てると思ったらアオヤゲソウの変種だそうですよ。
左は滋賀県側を見たところです。 写真の上部の水色が琵琶湖です。 西遊歩道を上っていくと琵琶湖が見えてくるのも楽しみですね(^_^)v
右のお花はエゾフウロじゃないかなと思うのですが。
茎葉やがく片の表面に白い開出毛がやや多いのがエゾフウロ。 開出毛が少ないか、ほとんどないのがハクサンフウロだそうです。 残念ながらがく片を撮してませんが、後ろの蕾が開出毛で覆われているような感じも見られます。 でもエゾフウロかな?
こちらはタムラソウです。 右のお花畑にはシモツケソウ、メタカラコウも見られます。
右の写真はキリンソウです。
左よりどこでもよく見るイタドリとオオバコ。
西遊歩道は、お花が一杯咲いていて写真撮影に忙しいですね。 道がでこぼこで石もぼこぼこと突き出しているので写真に気をとられていると転びそうです。 気をつけて歩きましょうね。
左よりイワアカバナ。 こちらも尾瀬で見られるようですが、まだ私は出逢ってないです。 今度尾瀬で見られるといいですね(*^_^*)
右はミヤマコアザミかな?
こちらはコイブキアザミじゃなくてイブキアザミだと思うのですが、いかがでしょうね(*^_^*)
アザミは色々種類が多くて難しいです(^^ゞ
やっと伊吹山頂上が見えてきました。 頂上9時30分到着。
写真を撮りながらだったので40分のところが1時間半かかってしまいました。 しかし西遊歩道では、お花が次から次へと忙しかったですが、またそれが楽しいですね(*^_^*)
右は日本武尊(やまとたけるのみこと)像です。
日本武尊が伊吹山の荒神の化身である白猪に傷を負わされ、 ふもとの清水で直したという伝説があるそうです。
こちらは大乗峰伊吹山寺で伊吹大菩薩様を安置されているようですよ。 どうぞ皆さんお参り下さいませ。
売店も2軒ほどあります。 かき氷もソフトクリームもありますよ。 私たちはソフトを食べましたよ(*^_^*) ソフトクリームの看板を見ると二人とも見過ごせないんですよね(*^_^*) 「食べる?」「うん!」気が合いますね(^_^)
頂上のお花畑です。 頂上はシモツケソウのうすピンク色をベースに黄色のメタカラコウ、紫のクガイソウ、ルリトラノウ、白いサラシナショウマ、イブキトラノオ、シシウドと とても色鮮やかです。 これが写真でよく見た伊吹山のお花畑なんですよね(^_^)v 素晴らしいです。 本当に来て良かったと思いました。
お花好きのあなたならぜひ夏の伊吹山にいらしてください。 感激間違い無しですよ(^_^)v
左の写真はミヤマコアザミだと思います。
右はイブキフウロです。 花弁の先が3尖裂するのが特徴だそうです。
クルマバナです。 シモツケソウとキンコウカが何とも言えないメルヘンチックな色合いです。
左は、シモツケソウをバックにシシウドです。 写真の上部に見えている白い建物が先の日本武尊像ですね。
右はミツモトソウです。
メタカラコウの黄色が鮮やかですね。
シシウドがあちらこちらで見られます。 尾瀬でも一杯見れますね(^_^)v
左はサラシナショウマと背の高いグリーンにサラシナショウマの蕾が一杯付いてるようです。
右はひっそり咲いていたミゾソバです。 小さくてとっても可憐です。 私はこんなお花大好きです(^_^)
左よりフジテンニンソウ ツリガネニンジン。 ツリガネニンジンも尾瀬でよく見ますね(^_^)v
左はアキノキリンソウです。 右はサラシナショウマが、シモツケソウをバックにきれいです。
クガイソウも一杯。 黄色はメタカラコウです。
イブキススキでしょうか。 初秋の風情ですね。
右はコオニユリです。
クルマユリとよく似ていますが、クルマユリは茎の中央部付近に6 〜 15 枚の葉が輪生しているそうですよ。 その輪生している葉からクルマユリと名付けられたのかな。
タムラソウの群落です。 たくさんの蝶がとまっていましたよ。 家に帰ってからアザミじゃなくてタムラソウだってわかった次第です。
お花、初心者なものでお粗末なことです(*^_^*)
左はタムラソウとキアゲハです。 可愛いですね(*^_^*) 蝶をきれいに撮れた初写真です。 蝶にカメラを向けるとみんな逃げてしまうんですよね。 このキアゲハちゃん、素直でした(^_^)v
右はイブキトリカブトです。 少しだけ咲いていました。 これから一杯咲き出すような気配です。
イブキススキでしょうか。 シシウドもきれいです。
左はコイブキアザミです。
右の写真あたりから東遊歩道になるのでしょうか。 山頂を歩いているうちに知らない間に岐阜県側の東遊歩道の下りを歩いていました。
左は伊吹山ドライブウェイと岐阜県側の山並みになるのかな。
右はノダケです。 変わった配色の花ですね。
左は東遊歩道で見かけたシモツケソウです。 東遊歩道は西遊歩道ほど石がごつごつとは出ていませんが、 道がとても滑りやすくなっています。 私も一度、思いっきり滑ってしまいました(^^ゞ 気をつけてくださいね。
右はミツバフウロです。
ミツバフウロは葉が三裂するところからつけられたようです。
(主人の写真を拝借)
左の写真はイブキアザミだと思うのですが。
右はオオハナウドかしら(*^_^*) 自信ありません(^^ゞ
左よりキンミズヒキ、ヨツバヒヨドリです。
ヨツバヒヨドリにはアサギマダラが
よく飛んでくるそうですね。
こちらも主人の写真です。
私、アサギマダラ見てないんですよね。
見たかったな(*^_^*)
大きな元気の良いサラシナショウマです。
駐車場が見えてきました。 東遊歩道もそろそろ終わりです。
オオバダケブキです。 尾瀬でよく見かけますね(*^_^*)
朝と大違いの満車の駐車場が真下に見えてきました。
アキノキリンソウです。
11時53分東遊歩道から駐車場に到着です。 お疲れ様でした(^_^)v
たくさんのお花に感激の伊吹山でした。 そして尾瀬懐かしい花もたくさん、とっても嬉しい楽しい伊吹山歩きでした(^_^)v
駐車場に戻って車に乗り込みました。
すぐ先に見える西遊歩道には登山者が列をなして登っていくのが見えます。 観光バスもたくさん止まっていますから団体客が一斉に降りたのでしょうか。 夏の伊吹山はやはり朝早く歩きだすのが良いようですよ。
さあ、伊吹山を後ろに見ながら帰ることになりました。 青空をバックに伊吹山がきれいですね。 また初秋の伊吹山にも行きたいな、尾瀬のお花を見にいきたいな。
また来るからね(^-^)/~
と、おしまいのところですが、主人がせっかく関ヶ原に来ているんだからと寄り道をとなりました。 どこへ行くの?
はてさてここはどこ?
ここはかの有名な「関ヶ原の古戦場石田三成陣跡」 笠尾山です。
右の写真は↓の説明書きの竹矢来の柵です。 これを二重にしてあったんですね。
笠尾山の石田三成陣跡から見た関ヶ原合戦の舞台となったあたりです。
関ヶ原合戦陣形図なるものもありましたよ。 東軍と西軍の配置図ですね。 中央のボタンを押すと案内のテープが流れてきます。
赤色が徳川家康率いる東軍です。 青色が石田三成の西軍でこの笠尾山に陣を置いています。
右上の黄色は寝返り組の小早川秀秋軍です。 東軍と西軍がこの関ヶ原を挟んでにらみ合い「天下分け目の戦い」が始まったわけですね。
この地に立って古戦場を望むと壮絶な戦いの様子が見えてくるような気がします。 なかなか結構でしたよ(^_^)v
笠尾山の山頂です。 下の駐車場から5,6分で登れますよ。
右は途中で見かけたアキノタムラソウです。
関ヶ原古戦場も見学しました。
それでは、一路京都へと帰ります。 帰りは2時間半で家に到着となりました。 お天気も良くて伊吹山の素晴らしいお花畑そして関ヶ原古戦場も見れ、楽しい1日となりました(^_^)v
いつもながらの長い日誌のお付き合い誠に有り難うございましたm(_ _)m
またお花の名前、不確かなところが多々あります。 お気付きの事がありましたらご教授くださいますよう宜しくお願い致しますm(_ _)m
ーおわりー
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