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思いついて大原の里へ♪

(ブログ「京を歩こう♪」より)


平成19年6月16日


どこか、緑の一杯あるところへ行きたいな〜♪
う〜ん、どこが良いかな〜、鞍馬でも〜? それとも大原〜?
そうだ、今なら大原の三千院のアジサイがきれいかも♪
よし、決めた!

地下鉄国際会館駅からバスに乗ろうと地上に上がると大原行きのバスが目の前を・・・・・。
あら〜(>_<) 
次のバスは・・・・? 嫌だ〜30分も待つの〜。
それなら少し歩いてみましょう。
車道から住宅街に入って正面に比叡山をみながら日傘を差して東へ東へ。
途中で木陰のある涼しげなバス停を見つけます。
バスがもうすぐ来そうですので「三宅八幡」のバス停でしばしバス待ちます。
来ました。 来ました。
バスはすぐに山間の緑一杯の中を大原へ大原へ・・・・。

大原9時過ぎ着。
今日は大原の里をのんびり歩きたいので寂光院へと思っています。
でも、大原に来たのですがから、まずは三千院へ。
三千院の参道に向けて歩きます。

あらあらあちらこちらでユキノシタがたくさん咲いてますよ。





お地蔵様もユキノシタに囲まれて素敵ですね(^_^)

参道には、土産物屋さんが並びます。 





京都らしい趣のあるお店が多いですね。
朝食まだですので何か美味しものないかな・・・・。





お! ここの草餅団子おいしそう〜♪
甘いお味噌を付けて頂きます。 
ムシャムシャ♪ 朝ご飯代わりでした。
お店がぎっしり並んだ参道を離れて裏道を三千院へと歩きます。





のんびりする大原の里に気持ちが安らぎます。 
何しろ京都の街なかは、車だらけですからね(笑)





こちらムラサキツユクサ。





ベニバナアオイかな。





服部神社。 
この辺りの集落の鎮守の森と社になっていて里人たちは、「はっとりさん」とよん
でお祀りしていると書かれています。 
京都は社寺に何故か「さん付け」が多いんですよね(笑)

あらあらちょっと寄り道してたら道に迷ってしまいました。 
やっぱり参道から行く方が良かったかな(^^ゞ

やれやれ(*^_^*)
何とか覚えるあるところへ出てきてくれました。





この朱塗りの橋、新緑や紅葉の時も風情がありますよ。
橋を渡ってまっすぐ行くと三千院の門前です。
でも、渡らずに後を振り返ると・・・・。




勝林院です。
法然上人を招いて行われた「大原問答」で有名なお寺ですね。

こちらは中へ入っても又趣のあるお寺ですよ。
本堂へも入れますし、本堂から振り返ってみる景色も好きです。
拝観料もいりますし、今日は入らず前よりパチリ。





勝林院からユータンして先ほどの朱塗りの橋に戻ってゆきます。
右手に素敵な額縁庭園のある「宝泉院」があります。  
不断桜のある「実光院」も。
でも今日は素通りです。

橋に刳ると川岸の三千院の石垣にユキノシタの群生が、すごいです。





三千院の正面の石垣にも・・。





こんなにたくさんのユキノシタが今の時期、大原では見れるんですね。

さて、お待ちどう様♪





三千院到着ですよ♪ 
ただし、拝観料700円ですか。 
う〜む〜ん。 京都の寺院の拝観料の中では、高い方ですね。 
もう少し、京都の寺院の拝観料を安くしてほしいですね。 
一人で回るときは、まだ良いですが、家族3人ほどで拝観の方はビックリでしょうね。


さて三千院に入りましょう






境内は、杉の木が空高くそびえて他のお寺とは少し趣が違いますが、
これが又良いんですよね。
拝観料が高いだけのことはあるような気もします。
夏の日差しが眩しいくらいに良いお天気。
新緑の木々や足もとの苔の緑が日差しを受けて輝いているよう。





境内の「わらべ地蔵」も可愛いですよ。
お地蔵様の前に見える葉が山野草のショウジョウバカマです。





苔の上のあちらこちらで見かけます。
以前尾瀬のお知り合いの「こいちゃん」に教えて頂いたのですが、
それまで何度もこちらに来ていて全然気付かずでしたね。
尾瀬で見かけるお花をこんなところで見れるなんて嬉しいことです。
4月のピンクのお花の開花時期に見に来たいですね♪





こちらは頬杖を付いて寝転んでるお地蔵さんですね♪





こっちは、カップルで仲良しお地蔵さんですね♪

境内の「紫陽花苑」を覗いてみると




咲いているのは少しだけで蕾が多くて、少し早かったようですね。
折角楽しみだったのですが、ちょっと残念でした。

それでは、そろそろ三千院を後にしましょうね。





今度は、寂光院へと向かいます。
実は、三千院へは何度も来ているのですが、
寂光院へは若かりし頃に2回ほど来て以来 
来ていないわけで約30年ぶりですね。
大原へ来ると三千院ばかりでだいぶん離れた寂光院へは、
ついつい脚が向かなかったわけです。






三千院から寂光院まで徒歩30分ぐらい掛かるようです。
でも、今日は時間がたっぷりありますので、大原の里風景を楽しみながら歩きます。
青空のもと、日傘を差してのんびり、のんびり(*^_^*)
昔は、もっと田んぼや畑の畦道を歩いていたように思うのですが、 
私が歩いていた頃より民家が増えているような・・・・
道が変わったのかな、それとも記憶違いかな???




紫蘇がたくさんみられます。
京都のしば漬けは大原が名産ですからね。





道ばたのあちらこちらで見かけます。 
ムシトリナデシコと言うようですね。





寂光院近くの「落合の滝」 
建礼門院ゆかりの滝のようですね。 





滝のすぐ傍にもユキノシタがたくさん咲いてます。 
可愛いです♪





寂光院に着きました。
拝観料600円。 境内の広さの割にはちょっと高いような・・・・。 
火事で本堂が焼けたと聞いてガッカリしましたが、
この石段は昔のままですね。

寂光院は建礼門院(平清盛の娘徳子、高倉天皇の皇后で安徳天皇の母君)が
安徳天皇、平家一門の菩提を弔い、この寺で一生を終えたお寺ですね。
「大原御幸」も有名ですね。
都から遙か離れたこの大原の寂光院に隠遁された建礼門院に
後白河法皇が秘かに逢いに来られたと言うお話しです。
今は便利になっていますが、当時は都からは遠い寂しい場所だったことでしょうね。
建礼門院はどんな気持ちでここで過ごされたのでしょうね。

横に少しそれますが、京都を代表するお漬け物の「しば漬け」を最初に考案したのは、
建礼門院出家後も最後まで仕えていた阿波内侍(あわのないじ)と言う方で、
紫蘇を使って漬けた漬け物を考案し、
それを見た建礼門院が「きれいな漬け物ですね。 しば漬けと名付けなさい」と
されたと寂光院で説明されていました。 
しば漬けと建礼門院が関係あるなんて、へ〜とビックリでした。 



本堂です。
平成12年の火災のため復元された本堂です。
ちょっと新しすぎるのが、気になります。
でも、仕方ないですよね。




寂光寺の境内です。
昔はお庭もこんなにきれいに手入れされていなかったように感じます。
建礼門院の質素な生活が伝わってくる本堂やお庭だったような・・・・・。
でも、30年も前の事ですからこちらも仕方ないですね。
しかし、本堂焼失は惜しいことでしたね。


お寺のすぐ隣に建礼門院の大原西陵あります。
そちらへ寄って帰ることとします。





こちらも眺めの良い高台にあります。
五輪塔の仏教式御陵は珍しいとのことでした。

ちなみに夫でもある高倉天皇は清水寺近くの山の中腹に御陵があるのですが、
そちらのすぐ傍には、天皇が寵愛した小督局のお墓があるようです。
二人は平清盛によって仲を引き裂かれ局は無理矢理出家させられます。
その後、天皇は若くして崩御され遺言により
局が暮らしていた清閑寺に御陵が建てられます。
後に局も天皇の傍にお墓を作られたとか。
そして建礼門院の御陵は、一人さびしくこの大原とは、・・・・。
ちょっと主婦としては納得出来ない気持ちになってしまうのですが、
私の知らないことがもっと色々とあるのでしょうね(*^_^*)

おしまい(^_^)v


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