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初めての尾瀬ひとり旅

平成14年(2002年)8月に28年ぶりに長年のあこがれの地「尾瀬」に行きました。  尾瀬は、変っていませんでした。 私の思っていた尾瀬がそこにありました。  平成15年6月にミズバショウの尾瀬を訪れました。  絵はがきでよく見る至仏山とミズバショウの定番スポットも見る事が出来ました。  でも今度は尾瀬の草紅葉が見たくてたまらなくなりお連れが見つからないまま9月の中頃に一人旅決行となりました。  尾瀬以外でも一人旅などしたことがない私です。 どうなりますやら(^_^)

平成15年9月14日

9月13日18時9分発ののぞみに乗り一路東京に向けて出発!
初めてのお千賀さんの一人旅の旅立ち開始!

東京までは、何度でも行ってるのですが、夜の東京駅に降り立つのは初めてです。
20時30分頃重いリュックを背負って夜の東京駅八重洲口はどこじゃいな?と思いながら案内板を頼りに出てきました。
駅の向かい側のビルのヤンマービルから尾瀬行の夜行バスがでるようです。
改札でヤンマービルの場所を聞いて不安な気持ちで外に出ました。
ありました、ヤンマービルが! 東京は、ネオンできれいでした。

40分近くも前に着いたので人影などなく小さめの観光バスがポツリと止まっていました。
「すいません! オリオン観光の尾瀬行ですか?」
「そうですよ! どうぞ!」と開けてくれました。
やれやれと思って荷物を降ろし一息つく。
(このバスは、池袋までの無料シャトルバスで池袋サンシャインシティー文化会館1階のバスターミナル23時発のオリオン観光尾瀬夜行直通バスに乗り換えるわけです。 
これで尾瀬まで連れってもらえる(^_^)v でもまだだーれも乗っていません。
家に電話をかけようと主人から借りてきた携帯をかけると 何これ!
電源切れになってる! ちょっと、ちょっと!
仕方なしに駅に戻って電話をかける。 「今無事着いたし、元気やし。」
何か素っ気ない主人の声が聞こえてくる。 
一人で行ったからやっぱり怒っているのかな?
まあ、ここまで来たのだから帰ってからご機嫌とることにしましょう(^_^)

駅でぶらぶらして帰ってくると結構人が集まっていました。
21時30分に出発して池袋を目指して夜の東京イルミネーションナイトツアーとなりました。
東京駅八重洲口あたりは、大きな立派な又洒落たビルが一杯です。 ネオンが東京風で上品で、でも東京ってやっぱりすごいな大きいな! 皇居のお堀の傍も走りました。 薄暗かったけど、何か重々しいどかっとした感じでした。 バスの中からの東京キョロキョロナイトツアとなってしまいました。

池袋に22時10分ぐらいに到着。
22時30分集合、23時出発のようです。 
その中で女一人尾瀬行は、私ぐらいでした。 一人でトイレに行って一人でジュースを飲んで、一人さみしく尾瀬の本を読んでいました。

23時ようやく出発!
小さな観光バスの運転手さんの反対側の一番前、いいね!
景色丸見え! こういう席大好きなのですよ。
それも二人席を一人で座らせてもらえる幸運に恵まれ、楽勝(^_^)v
夜の池袋を後に一路尾瀬へ、尾瀬へ




9月15日

バスは、30分もしたら明かりを薄暗くして眠れるようにしてくれました。
が・・・一人旅の興奮から抜けきれない私は、寝られないわけです。
高速を途中から降りて一般道を走っているようでした。

途中2回ほど休憩してトイレに行けるようにしてくれていました。
トイレ休憩でバスを降りる時思い出しました。
今年の6月の尾瀬行で京都から高崎まで夜行の高速バスに乗りました。
やはりトイレ休憩でバスや車が一杯止まっている大きな駐車場に降り立ちました。
トイレから出てきてバスに戻ろうとしたら、バスが分からない!
一杯止まってるんですもの!
バスの色も覚えてない!
一瞬ドキン!
恥ずかしながら頼りになる娘に連れて帰ってもらいました(^_^)
今回は、頼りない私だけでありまして、バスの色、止まっている場所、一杯確認して何回も振り返りながらトイレに行きました。 ご苦労様でした(^^)


一人旅をしていると無性に誰かと喋りたくなるものなんですね。
発見でした。
何と、恥ずかしがりの私が、外でいた運転手さんに話しかけました。
愛想の良い方でこれから行くコースを説明して下さいました。
しかし、私は、こちらの道も地名もさっぱり分からずただ分かったふりしながらお喋りしている感覚だけを楽しんでいました。
私ってそんなお喋り好きじゃなかったけど??

ながーい夜の道を走るうちに見慣れた景色になってきました。
うん、うん、ここを行くと橋が出てくるぞ!
うん、ここ、この橋! そうそう、この道!
見慣れた道は、まだまだ暗くて夜の中のようでしたが、戸倉に朝の4時に着きました。 
雨が降っていました。

普通は、ここから小さなバスに乗り換えて鳩待峠(尾瀬に入る峠)まで行きます。
今回は、東京からの小さなバス(25人ぐらい乗り)のまま鳩待峠まで連れて行ってくれるようです。
本当は30分ぐらいで着くのですが、もう一つの別の入り口(大清水)で降りる人のために遠回りになったので1時間後の到着となりました。

鳩待峠朝の5時到着!
さあ、着いたぞ! でも雨だなんて! きつい雨です。
他のバスもどんどん到着しています。
直ぐ前の無料休憩場は、雨宿りの人で一杯です。

さあ、私一人です!
雨は降ってるし、真っ暗だし、だーれも知らない人ばかり。
座るところもないくらいの一杯の人!
女一人は、私だけ見たい!
心細くなってくる気持ちを抑えてまずは、トイレに行って顔を洗って戻ってきました。
雨具の上下を着込んで用意だけしておかなくっちゃ、みんなみたいに。
しまったリュックのカバーがなかったんだっけ。
娘のを持っていくつもりが忘れていました。
仕方ないか。
この前、主人と行った上高地で雨にあった時のように
青のビニール袋をリュックの下から入れてスッポリ被せてみました。
うん、これならバッチリ!

みんな、上下の雨具にかっこいいザックカバーを掛けてるのに
私は、哀れな青のビニール袋となりました。
今度は自分用に揃えておかないとだめですね。
まあ、濡れなければいいじゃんと自分に言い聞かせて。
さあ、これで何時でも行けるわ!

5時半頃になると雨もだいぶん小振りになって
真っ暗だったのが、一寸明るくなってきました。
みんなもそろそろ動き出し、出発する人が出てきました。

私も傘を差し、赤の上下の雨具に青いビニール袋を担いで峠を下っていくことにしました。



上は、鳩待峠です。
写真は、真っ暗だったので明るくしてみましたが、本当は、もっと暗かったんですよ。 私が、一番心細くなった場所です。

雨が降っているので石の階段は、滑りそうです。
ここで怪我したら、家族になんて言われるかと思いながら気を付けて下りていきました。

雨は、相変わらず傘がないとだめで、木道になった道をどんどん歩いて下りていきました。

歩きながら気になってリュックを触ってみるとビニール袋が下にずれてリュックが濡れています。 直そうとしても手が届きません。
山道で休憩するにしても雨の中で濡れるだけと思って歩きながら何とか手の届く範囲まで引っ張っても又下がっていきます。
ああ、誰かお連れがいたらしっかり引っ張ってもらって固定してもらえるのになあ。
すると後ろから来た方が「あら、あら濡れてますよ」と直して下さいました。
有り難いことでした。 嬉しかったですね。

でも、いつの間にか又ビニール袋が下がってきてリュックが濡れています。
雨が結構降ってくるのでよけいにリュックのことが気になります。
意を決して後ろを歩いてきた人に頼みました。
「上手にビニール考えましたね。」と言いながら愛想良く直して下さいました。

それなのにひつこいかな、このビニール又又下がってる!
ふと主人の直し方を思い出しました。
そうだ脇に入れ込んでここで固定していたわ! 何せ器用な人ですから、うちの主人は(^^ゞ
もう下がらなくなりましたよ。

早く思い出せばいいのに!

家に帰ってから娘が「下からビニール袋を被せるから悪いんよ。 どうして上からにしなかったの」と言われてしまいました(^^ゞ

リュックさえ落ち着けば雨も気にならなくなり山道で咲いているトリカブトや可愛いお花の写真を撮りだしました。

 

うん、うん元気出てきましたよ(^^)
さあ、楽しくなってきましたよ。



明るくなってきて雨も止んできたと思ってたらやっと尾瀬ヶ原の西の端の山の鼻につきました。
1時間かかるところが、滑らないようにゆっくり歩いたのと写真を撮りながらで2時間も掛かってしまいました。



上の写真が、山の鼻です。
7時半に到着です。 雨も上がり嬉しいですね。
出だしは一寸心細く情けなかったですが、ここから私の楽しい楽しい尾瀬が始まります   
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