清閑寺
(清水寺近く)
清水寺の音羽の滝の前を進み、子安の塔を右に見てすぐの裏門を出て
「歌の中山」と言われた小径を歩くこと約5分。
平家物語に出てくる「小督(こごう)の局」は平清盛によって
高倉天皇との仲を引き裂かれこの清閑寺で出家させられ庵を結んだそうです。
ちなみに高倉天皇の中宮は清盛の娘徳子(建礼門院)になります。
「小督のそばで眠りたい」との天皇の遺言で高倉天皇陵がお寺北側にあります。
昔は清水寺と並ぶ天台宗の大寺院だったようですが、応仁の乱により今は本堂とこのお庭のみです。
小さなお寺ですが、訪れる人が少なく静かで私のお気に入りの場所です
お庭の桜、秋の紅葉、また庭から見える扇形に広がる京都の街も風情があります。
「小督局」は、朝夕のこの京を見下ろしながらは何を思ったのでしょうか。