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雪の清水寺へ♪


朝起きてテレビのスイッチをつけると京都府大雪警報とのこと。
え!と思って窓を開けると外は真っ白です。 びっくりです。 久しぶりの雪景色です。 これは写真撮りに行かなくっちゃ!  息子を送り出してから寒くないように完全防備をしていざ出陣です。 まだ雪降ってます。 さむ〜!!


平成17年2月2日



写真は弁慶と牛若丸でお馴染みの「五条の大橋」、バックが清水寺のある東山の音羽山。  さあ!あの山の中腹に雪の清水寺が待ってくれているわけです。 楽しみですね(*^_^*)




あらあら鴨川も雪景色です。 こちらは五条の橋から見た鴨川です。  こんな真っ白な鴨川、初めて見たような気がします。  比叡山も大文字も北の山々も見えません。  すごいな〜! だいたい今まで大雪の日に出かけることしませんでしたからね(^^ゞ




五条通りをどんどん東へ歩いていきます。 
左の写真のこのあたりは「五条坂」となり傾斜が急にきつくなります。  東大路通りに向かって滑らないようにサクサクサクと歩いていきましょう。
右の写真が 東大路五条の突き当たりに見えてくる西大谷の「大谷本廟」です。 
きれいな雪景色です。 初めて見る大谷本廟の雪景色です。 
こちらは宗祖親鸞聖人のご廟所(墓所)になります。
ちなみに左の写真は円山公園南にある東大谷の「大谷祖廟」です。 同じく親鸞聖人のご廟所になります。  江戸時代の東西本願寺分派にともないご廟所も2つに別れたようです。 それまでのご廟所は今の知恩院三門北側あたりにあったそうです。 
大谷本廟には「大谷墓地」、大谷祖廟には「東大谷墓地」が それぞれのご廟所の裏山にあり春秋のお彼岸には多くの墓参者が訪れます。  また夏のお盆には8月14日から16日までの3日間、大谷祖廟の「万灯会」が行われ、 16日の「五山の送り火」には東山に大文字山の大の字と共に一万灯の提灯の灯りがともります。
数年前までは家からも一緒に見ることが出来たのですが、近くに高いビルが建ってから今は大の字だけしか見えません。  大文字山もいつまで見ることできるのでしょうね。 




左の写真の大谷本廟を右手に見ながら本廟のすぐ北側の坂道を上がっていきます。 
右の写真の道がそうです。 この写真の右の石垣が本廟になります。 急に雪道の足跡が少なくなっています。  この道を上がっていくと「大谷墓地」となり清水さんの境内に突き当たります。




この坂に沿ってお寺や右の写真の「鳥邊山妙見宮」が続きます。
普段でも人が少ないのですが、今日は誰にも会いません。 サクサクサク、私の足跡を残しながら坂道を上がっていきます。 
東大路五条から清水寺に行くのには、この道のすぐ北隣の五条坂から清水坂の参道へと上がって行くのが普通です。  でもこちらの大谷道から行くと半分ぐらいの時間で清水さんに着くことが出来ます。 近道なんですよね(^_^)v 




さあ、その先に広大な大谷墓地(鳥辺野墓地)が広がります。 
山の懐に抱かれ広々としたお墓からは、振り返れば京都の街を眼下に見下ろせて気持ちがいいんです。 
右の写真の階段を上がりきったところが清水さんの境内の南西角の茶店の前になります。  確か「六花亭」と言う茶店だったと思います。




さあ、「清水寺」の境内です。 雪が降ってるせいでしょうか、いつもならこの時間でももう少し参拝客を見かけるのですが、 ほとんど見かけません。 これは益々良いですね(^_^)v 
三重塔が見えていますよ。 白い雪景色の中に朱塗りの塔が素敵ですね。
さあ、正面の仁王門のほうに行ってみましょう。




こちらが「清水寺の仁王門」です。 去年塗り替えられてきれいになっています。  
右の写真は新緑の頃の仁王門です。  
清水寺は延暦17年(798年)に坂上田村麻呂が仏殿を建立して桓武天皇の勅願寺となり、 その後何度も火災に遭い現在の建物の大半は 17世紀前半に再建されたものですが、こうした景観は13世紀には成立していたそうです。  世界遺産リストにも登録されていますよ。




左は仁王門前付近から振り返った「茶わん坂」の参道です。  麓に比べると清水さんは音羽山の中腹にあるため積雪も多くなっています。  10センチ以上ありそうです。
右の写真は先ほどの仁王門をくぐって振り返った山側からの写真です。




左の写真は仁王門から続く階段の上に見える「鐘楼」です。
右は階段を挟んで鐘楼の向かい側にある「三重塔」です。 三重塔は高さ30mとのことですよ。  塔の手前が「西門」になります。  仁王門から鐘楼、三重塔、西門と重要文化財が続きます。  さすが清水さんですね。 大したものです。
雪の清水さんがきれいですね。 誰もいなくて私の足跡だけが残って行きます。 雪が降ってしーんとした朝の白い清水さんです。  白い景色に寒さも気になりませんね(*^_^*) 




左の写真の右側が仁王門、左端に少し見えているのが西門になります。
右の写真は鐘楼と左奥が仁王門でその左には雪をかぶった「清水坂」の参道のお店が見えますね。




左の写真は三重塔の正面になります。
右の写真は三重塔から続く伽藍と中央が「轟門(中門)」の拝観受付になって本堂、舞台へと続きます。  このあたりも重文が続いていますね。 
このあたりで男子中学生5人組と一緒になりました。 修学旅行生みたいですね。
嬉しそうに写真を撮って前を歩いています。 「こんな雪景色の清水寺なんてなかなか見れないよ。  ラッキーやね。」って声を掛けたくなりますね(^_^)
最近の京都は暖冬のせいで昔のように一面の雪景色って少なくなりました。
子供たちが幼稚園の頃はこれぐらい当たり前のように積もって何度長靴を履かせて連れて行ったでしょうね。  最近ではこんなにたくさんの積雪は久しぶりです。 
左の写真は「奥の院」から見た「本堂」と「清水の舞台」です。 江戸時代初期の再建で国宝です。 すごいですね。  初めて見る雪の清水の舞台です。
 新緑、紅葉の舞台は何度も見ているのですが、雪の舞台は重厚な日本の冬の美を感じます。  しっかり目に焼き付けておかなければ、今度いつ見ることが出来ることやら。 これだけの雪は珍しいことですし、 今度積もっても私がここまで来る気力があるかどうか、そろそろ歳ですからね(*^_^*) 






舞台の上では、お寺の方が雪かきをしておられました。 遙か舞台下に雪が落ちていきます。  なんともすごい景観です。 
今日の京都市街はすっかり雪雲に覆われて霞んでほとんど見えませんね。  じーっと雪景色の舞台を見ていました。  きれいな白の世界です。




奥の院から「子安塔」(こやすのとう)に向かいます。  写真は途中から見える三重塔と清水寺全景です。 




左は子安塔に行く階段途中より見る清水寺全景です。 
右は雪をかぶった子安塔です。
この塔は舞台の真南にあり、舞台から深い谷になった「錦雲渓」を隔てた丘の上にあります。 安産祈願となっています。  こちらはいつも静かで訪れる人も少ないですが、階段途中から見える清水寺が素晴らしいです。  左の写真の雪に覆われている木々の錦雲渓は秋なると紅葉の海に様変わりします。 こちらもきれいですよ。




さあ、ぼちぼち奥の院に戻ることにします。 しかしすごい雪ですね。 サクサクサク静かな山側の境内を歩いていきます。  舞台の柱がよく見えますね。 新緑や紅葉の時は葉が邪魔をしてこんなにすっきりと見えないんですよ。
奥の院を過ぎて本堂、舞台の方に戻ってきました。  左の写真は舞台のすぐ傍にある「地主神社」(じしゅじんじゃ)です。  こちらの社殿も17世紀前半の再建による物で重要文化財となっています。  地主神社の創建は神代の昔からと言われるほど古いとのこと。  びっくりですね。
縁結びの神様で本殿前の「恋占いの石」などが人気があるようで祭日など若い人で一杯になっています。






左の写真は地主神社(本堂、舞台)から音羽の滝に続く長い階段です。  右の写真の舞台の柱を右横に見ながら下りていくわけですね。  右の写真の上の方に子安塔が少し見えていますよ。 そして、傘を差した人のすぐ前に見える四角が音羽の滝壺になります。  雪景色を堪能しながら下りていきます。 サクサクサク。 なんとも絵になる風情です。



「音羽の滝」に到着です。 いつもならこちらも若い人に人気のある場所なんですが、今日は音羽の滝に誰もいないですよ。  雪の音羽の滝も初めてですね。


 

左の写真は清水の舞台を下から見ています。  大きいですね。 釘を一本も使っていないそうですよ。  錦雲渓の急崖に約190平方メートル、総桧板張りの「舞台」を懸造りにして張り出し、 最高12メートル強の巨大なケヤキの柱もあるそうです。 葉が落ちている冬は舞台を支えている柱がよく見えるのが嬉しいですね。  冬の清水さんのお楽しみですね。
右の写真の右石垣の上が舞台で、左の柵の下が深い谷になっている「錦雲渓」が広がっています。  




途中にあるこの左の石碑は古代東北地方「蝦夷(えみし)」の英雄、「アテルイとモレの碑」です。  平安時代、首長アテルイと副将モレは、清水寺を創建した征夷大将軍坂上田村麻呂の大群との激戦後、蝦夷の民のため帰順、 田村麻呂が二人の武勇と器量を惜しみ、朝廷に助命嘆願しましたが、許容されず河内の国で処刑されたそうです。
平安建都1200年を期し1994年(平成6年)に地元岩手県水沢市や胆沢、 江差地方出身者により田村麻呂ゆかりのこの地に鎮魂の碑が建立されたそうです。






サクサクサクと雪の境内を一杯堪能しながら歩きました。 さあ、それでは、そろそろ帰ることとしましょう。
三重塔の清水寺から大谷墓地、大谷本廟の横の坂道を下って五条通へと下っていきます。  街中に下りてくると雪がだいぶん解けてきていました。
清水さんの境内はまだまだ雪景色だったんですが、やはり麓は解けるのが早いんですね。
お昼にはすっかり雪も消えていましたが、街から東山の清水さんを見上げると一日中雪をかぶった美しい 三重塔を見ることが出来ました。
ああ、楽しかった!
それでは、又雪の京都でお会いしたいものですね






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