ぎん歯は銀でできてるの?
歯科用金属


“ぎん歯”という言葉を皆様はよく耳にすると思います。

では、実際には銀なのでしょうか?

歯科で使用する金属は、おおむね合金(いろいろ混ざっている)です。

保険適用の場合、ほとんどが“金パラジウム銀合金”といって、その名の通り、金とパラジウムと銀を含む合金です。

割合【僕たちはよく、含有量(がんゆうりょう)と言います】は金が12%、パラジウムが20%銀が50%、銅16.5%、その他1.5%です。


 金
12%
パラジウム
20%

50%

16.5%
その他
1.5%

その他はゴミかと思われる方もいるかもしれませんが、歯科金属にとって、その他も重要なのです。

その他には亜鉛インジウムガリウムイリジウムが含まれます。

これらが入っていることで、金属を溶かしやすくなったり、黒くなりにくくなります。

口の中は酸性です。金属も腐蝕する(錆びる)んです。だから黒くなります。

全体の12%を占める金は、食品として摂取することもあるほど人にやさしいし、ほとんど黒くなったりしません。パラジウムというのも黒くなるのを防いだり、金属自体を硬くしたりします。

このように、いろいろな金属の長所をバランスよく配合しているため、口の中という悪環境に耐えられるようにしているのです。
みんな支えあって一つを成しているんですね。



銀細工のアクセサリーなんかではシルバー925という銀が使用されます。

これは銀が92.5%で残りは銅が混ざっています。

銀だけでは柔らかいので銅を混ぜて硬くしてあります。ですが、大気中でも黒く腐食するほど弱い金属です。当然口の中では耐えられませんよね。


そのため今回例にあげた歯科用金属はただの“ぎん”の何倍も金額が高いです。

金属単価だけで考えれば、お口の中は銀細工の指輪より高いかもしれませんね。



参考商品(歯科用金属)  山本貴金属地金株式会社 パラゼット12