「カチャトーレ」は「猟師風料理」という意味だそうです。どのあたりが猟師風なのか今ひとつ分からないんですが、「トマト」「マッシュルーム」「ワイン」でお肉を煮込めば、とりあえず「○○肉のカチャトーレ」と名乗っても良いみたいですね。本式には、香味野菜をじっくり炒め、メリケン粉をまぶして別鍋で炒めたお肉と合わせてワインで煮込み、トマトとキノコ、スープストックを加えて更に煮込み、塩コショウ、ニンニク、好みで生ハーブで風味付けして供します。暇なときには楽しいのですが、獲物を回収して疲労困憊した日には作れません。この「近江屋WEB」で紹介しているレシピは、基本的に「アウトドアで再現可能なオヤジ料理」に主眼を置いていますから、必然的に簡便なものが多くなる傾向があります。決して、手を抜いている訳ではありません。しかしですね、このレシピ「即席 カチャトーレ」だけは本物の手抜き料理です(自慢!)。どうぞ、ご笑覧あれ。
鹿、猪、鴨、雉、或いは市販の一般食肉などなど、どんな肉でも結構ですから、焼肉をタップリ食べましょう。歳も考えずに酔っ払った勢いで作り過ぎたとき、このレシピを思い出してください(笑)。
我が家の焼肉は、土地柄というか嗜好というか、鹿肉一辺倒の様相を呈しております。自分で整備した銃に自分で調整した実包を使い、自分で探したゲームを自分で撃って、自分で解体・調理して美味しく食べる。心の底から恵まれていると思います。だから、無駄はしません。焼肉の残り物は、その日のうちに手を加えて、翌朝のオカズに変身させます。しかし、おなかが膨れて脳味噌まで血液が行き渡らないので複雑な料理はできません。だから……
これが自慢(?)の手抜き料理だ!
市販のパスタソース「ママー・ミートソース(マッシュルーム入り)」を焼肉の残りにブッ掛けます。ただそれだけ。潔いほどシンプルでしょ?
スパゲッティーのミートソースには、「カチャトーレ」に必要な素材が一通り入っています。お肉には既に火が通っているので、弱火でソースを絡めるように煮詰めていくだけで直ぐに食べられます。改めて味付けする必要もありません。ワインを惜しげもなく使いたい人はこちら。
焦げないように掻き混ぜながら火を通せば、10分で出来上がり。
「鹿肉えせ猟師風」 へい、お待ち!
万一、ゲームミートに臭みがあった場合は、こちらの「キューピー・ミートソース」がグッド。パスタ用ソースとしては「お子様向け」の味付けで私は好まないのですが、クローブやナツメグなどハンバーグに多用させるスパイスが使われているので、匂い消しには好都合です。
鍋のままで一晩寝かすと、更に味が良くなります。ハヤシライスみたいに御飯に乗せて「カチャ丼」にしても美味しいし、お皿に取り分ければ立派な一品です。
脂が少ない鹿肉は冷めてもメチャウマな「へるし〜めにゅ〜」。
この手抜きレシピ「即席 カチャトーレ」はハンティングで山に「お泊り」したとき、偶然生まれました。アウトドアでは鹿肉を焼いたフライパンにソースをブチ込む荒っぽい作り方が似合います。キャンプサイトで本格的な御馳走が作れるので、今ではお気に入りの野外料理。勿論、家で食べても美味しいですよ。
ソース1個100円也の経済的な「うれし〜めにゅ〜」です。